カスタム入門

トリガーレスポンスカスタムが簡単に理解できる5つのメリットとは?

はじめにーなぜ今、トリガーレスポンスにキレが求められるのか?

電動ガンの醍醐味と言えば、なんと言ってもトリガーを引くだけで連射できるフルオートでしょう。

ガスガンのような不安定さもなく、バッテリーによる安定したサイクル、手軽に使える多弾数マガジンによる「火力」「弾幕」などで,サバゲーの華とも言うべきものです。

しかし、近年のサバゲーマーを取り巻く環境に変化に伴い、セミオートの重要性が増してきた。

今、サバゲーマーの間ではトリガーレスポンスの良さ、いわゆる「トリガーのキレの良さ」が注目を集めています。

今回は、この電動ガンのトリガーのキレを良くするトリガーレスポンスの改善に焦点を当ててご案内したいと思っています。

電動ガンに「キレの良いトリガー」は必要なのか?

今まで電動ガンのカスタムと言えば、連射性を上げる「ハイサイクル」、命中精度を良くする「アキュラシーアップ」、銃口初速規制下でもBB弾の到達距離を伸ばす「ロングレンジ」と呼ばれるチューンが一般的でした。

そして、それらの伝統的なチューンと同じくらいサバゲーマーからの熱い視線を集めているカスタムが近年になって現れました。

それがトリガーのキレを良くする「クイックトリガーシステム」あるいは「トリガーレスポンスカスタム」と呼ばれるものです。

「セミオートのキレをガスブロ並に良くする」とか「指切りでセミでもフルオートなみの弾幕が張れる」というキャッチコピーで人気のチューン方法になっています。

しかし、そんなチューン法が本当に必要なのでしょうか?

指切りでフルオート並の連射を求めるのなら、「最初からフルオートで撃ったほうが早くねぇ?」とijirareは思うのです。

フルオートを使わずに、わざわざセミオートで連射をする理由はなんでしょうか?

セミオートのキレを良くするチューンが本当に必要なのでしょうか?

まずはそのあたりの事情を探ってみたいと思います。

「トリガーレスポンス」の登場はフィールドの多様化によるもの

トリガーレスポンスのクイック化、それは都市部でのインドア、CQBフィールドの増加により求められるようになったものです。

今は落ち着いた感がありますが、数年前に空前のサバゲーブームが興りました。

この時にブームを当て込んで各地に多くのサバゲーフィールドが誕生したのです。

そしてそれを資金面で支えたのが、ブームを当て込んで出資した銀行です。

銀行から融資を受けたフィールド運営側は、入場者を見込める都市部近郊を中心にフィールドを設営します。

都市部中心だと広い土地を要する屋外フィールドではコスト的にペイしません。

そのため狭いエリアでも成立するインドアやCQBフィールドが増えたのです。

これらのフィールドはどうしても近接戦闘が主体になり、安全上の問題でフルオートを禁止せざるを得ません。

そのため、これらのインドア、CQBのフィールドではセミオート戦がメインとなり、トリガーレスポンスのクイック化が求められるようになったのです。

「トリガーレスポンス」クイック化のルーツはSYSTEMAの「トレポン」

「実銃並みのキレのいいトリガー」!

多くの電動ガンユーザーが夢見ながら実現不可能であろうと諦めていたことでした。

なぜなら、電動ガンのトリガーには実銃やガスブローバックのようなトリガーメカニズムではないからです。

見た目はトリガーのように見えても、内部にあるのはバッテリーの電気をモーターに送るスイッチです。

そのため、ガスブローバックや実銃のようなトリガーフィーリングを求めるのは文字通り「ないものねだり」でした。

しかし、その常識を覆す電動ガンが2004年に開発されます。

それがエアガンの老舗パーツメーカーSYSTEMAの開発したPTW(パーソナル・トレーニング・ウェポン)、通称「トレポン」と呼ばれる製品です。

このトレポンが実銃並みのトリガーのキレの良さに近づけた理由は、

トリガースイッチ部のCPUを搭載して、電気的に制御できたためです。

このトレポンの登場以来、海外製電動ガンもMOSFETなどの電子制御トリガーを搭載したモデルを開発し始め、

現在では従来のアナログ的なトリガースイッチでは再現できないようなキレの良さと、

多彩な機能を搭載したモデルが多くのサバゲーマーの支持を集めています。

トリガーレスポンスの良さがサバゲーマーにもたらす楽しみとは

トリガーレスポンスクイック化の波が広がったのは、増加したインドアやCQBフィールドでの戦い方が、セミオート戦が主体になったためということは前述しました。

では、具体的に電子制御トリガーによるクイックレスポンス化は、インドアやCQBで戦うサバゲーマーの皆さんにどのようなメリットをもたらしたのでしょうか?

それらのメリットについて解りやすい例をご紹介します。

トリガーレスポンスカスタムのメリット1、「プリコック」

トリガーレスポンスをデジタル制御でクイック化した時に、

搭載した電子デバイスによっては、

メカボックス内のピストン位置を常に後退した状態で保持してくれる機能をがあります。

これを「プリコッキング機能」と呼ぶのですが、

この機能を設定しておくと劇的にトリガーレスポンスが速くなります。

なぜなら、トリガーを引いた瞬間にピストンがタイムラグなく前進するからです。

打ち終わるたびにピストンの停止位置がバラバラなノーマル電動ガンでは、プリコックができないため、どうしてもトリガーレスポンスが良くはならないのです

このデジタル制御によるトリガーのキレの良さが、トリガーレスポンスをクイック化した時に得られるメリットの一つめでしょう。

トリガーレスポンスの良さが撃ち合いを制す

CQBやインドアフィールドでは、

バリケードの後ろや曲がり角、通路に配置された障害物の裏などに死角があります。

これをクリアリングしながらの戦いになるのですが、

その過程で「カッティングパイ」「クイックピーク」といったクリアースキルを駆使しながらの侵攻となります。

そして、もし敵とコンタクトした時に勝敗の決めてとなるが、相手に対してどれだけ早く正確に当てられるかです。

この時に、ノーマルの電動ガンのトリガーでは、引いてからBB弾が発射されるまでに僅かなタイムラグが発生します。

しかし、トリガーレスポンスカスタムでクイック化したモデルならほぼタイムラグなく、相手に対して先にBB弾を叩きこめるのです。

特に「プリコック」を搭載したモデルなら、ピストンが常に後退位置でホールドされているので、発射時のラグを実感できないほどです。

僅か0.数秒差のことですが、この刹那の差を制する者が撃ち合いで勝ち残れるのです。

メリット2、スパーク焼けからスイッチ接点劣化を防ぐ「FET」

「FET」とは、電動ガンの電気回路に取り付けるトランジスターのことです。

このトランジスターを電動ガンに搭載すると、モーターを回転させるスイッチに流れる電流を大幅に少なくしてくれます。

それにより、スイッチ接触時の火花の発生が抑えられます。

これは何を意味するかというと、電流のスパークによるスイッチの焼き焦げを防止してくれるということです。

皆さんは、電動ガンのスイッチが接触した時に、どれだけ火花が飛び散るかをご存じですか?

Ijirareは見たことがあります。

シリンダーを外した状態でトリガーを引くとおびただしいほどの火花が飛び散るのです。

この火花がセミオートで発射するたびに飛び散ってスイッチの接点を焼き焦がします。

やがて焼き焦げたスイッチは電気を通さなくなり、電動ガンとして作動しません。

これを防止する手段として「FET」の搭載は実に効果的なのです。

こちらは国内のショップが製造販売している「FET Kit」です。シンプル機能で、

スイッチの保護とレスポンス向上を目的とする人にむいています。

ただ、取り付けにはハンダ付けやメカボックスからスイッチ部を取り出すスキルが必要になるので、自信のない方は販売ショップに取り付けを依頼するほうがいいでしょう。

 こちらはFETにファイアーコントロールユニットまで組み込んだ製品で、コストパフォーマンスに優れた製品になっています。

任意の発射数で制御するバーストコントロールや、設定した弾数で発射を停止する「ゼロカウンターシステム」も搭載されています。ただ、海外製品らしくバッテリーコネクターが海外仕様であるため、取り付けにはコネクターの交換が必須です。

FETを電動ガンに搭載すると、スイッチの寿命を伸ばし、トリガーレスポンスとサイクルを僅かながら良くしてくれます。

海外製電動ガンの多くが搭載している「MOSFET」とは?

電動ガンのスイッチを保護しながら電流のロスを防ぎ、

サイクルやレスポンスがわずかながら向上する電気回路として普及しはじめたFETですが、

リポバッテリーの登場により、よりハイボルテージのバッテリーに適したFETが必要になります。

ニッカドやニッケル水素バッテリーよりもパンチ力のあるリポバッテリーの特性では、従来のFETでは耐久性がもたないからです。

そこで登場したのが「MOSFET」です。

現在、海外製電動ガンのミドルエンドからハイエンドモデルではこのMOSFETの搭載がほぼ標準になっています。

「MOSFET」+各種センサー=「DTS(デジタルトリガーシステム)」

先ほど現在の海外製電動ガンのミドルエンドから高級モデルには「MOSFET」がほぼ標準で搭載されているとお示しましたが、

高級モデルに搭載されているのは「MOSFET」に各種センサーを組み合わせた「デジタルトリガーシステム(DTS)」とでも言うべきユニットです。

このユニットの特徴はFETのメリットに多彩の機能を持ち合わせているところです。

前述した「プリコック」もこのMOSFET+センサーの為せる技の一つです。

それ以外にも「デジタルトリガーシステム」のは様々な機能が付いています。

それらをFETを搭載することのメリットの続きとしてご紹介します。

メリット3と4,バーストコントロールとオートストップ

デジタルトリガーシステムの付加機能としてわかりやすいのが「バーストコントロール」と「ゼロカウントストップ」です。

バーストとは連射を2発や3発に指の引き方で区切る射撃法です。

東京マルイのMP5シリーズはロアフレームに3バーストの表示がありますが、いまだにバーストが実装されていません。

しかし、海外製電動ガンでは「DTS(デジタルトリガーシステム)」の機能を利用して、バースト機能を実装しています。

また、残弾がなくなると作動が停止する「オートストップ」も、海外製電動ガンでは「ゼロカウントストップ」の機能を応用することで、実装させられます。

 

これらの機能を楽しめるのも、「FET」&「DTS」のメリットと言えるでしょう。

メリット5、「アクティブブレーキ」

アクティブブレーキとは、射撃停止時にモーターを強制的に停止させる機能です。

通常の電動ガンでは、射撃停止後でモーターは即座に停止せずに惰性で回転しています。

これにより、ピストンの停止位置がその都度変わってくるのです

この状態では「バーストコントロール」や「プリコッキング」が上手く機能しません。

そこでトリガースイッチが離れた瞬間にモーターを強制的に止めて常に定位置で止める方法が必要になってきます。

その方法がアクティブブレーキです。

アクティブブレーキではスイッチが切れた瞬間に、モーターに+-逆の電流を流して逆転させて、惰性による回転を強制的に止めます。

これによりピストンを常に一定の位置で止められるのです。

ただ、無理やり逆転させるためどうしてもモーターに負荷がかかり、結果的にはモーターの寿命を縮めてしまうというデメリットが出てきます。

「DTS」取りつけの難易度と注意点」

ご自身の電動ガンに「DTS」の搭載を考えている人にとって、一番に気になるのが取りつけの難易度ではないでしょうか。

でもご安心ください。

現在のDTSは「ドロップオン方式」という組付け方なので、

メカボックスのスイッチが配置されている場所に入れ込むだけです。

また、配線の接続も、FETのようなハンダ付けは必要ありません。

配線の先端を差し込むだけで事足ります。

そういった意味では、配線の接続にハンダ付けが必要な「FET」のほうが難易度は高いと言えます。

トリガーレスポンスのカスタムではトータルバランスが大事

トリガーレスポンスカスタムは、

突き詰めれば「いかに早くスイッチを繋げてロスを出さずに電流を流すか」にかかっています。

そのためMOSFETやDTSを組み込んだだけでオシマイ!というだけでは本来のユニットが持つ性能を出し切らないでしょう。

では、本来の性能を出し切るためには何が必要なのか?そのアプローチについてご説明をします。

メカボックス側からのアプローチ

メカボックス側のアプローチは2つに分かれます。

一つ目は「摺動部のフリクション(摩擦)低減」です。

具体例でいえば、ピストンレールの研磨やシリンダー内部の平滑化が挙げられます。

簡単に言うとピストンが前後運動で当たる箇所を磨いて抵抗をなくしましょう~ということです。

2つ目のアプローチはギアを高回転型に変えることです。

この高回転型ギアの効果は次のトルク型モーターとの組み合わせで説明しますが、

結果的にレスポンスが良くなるのです。

こちらも突き詰めればギア軸受け交換の必要性を感じるかもしれません。

高効率配線とハイトルクモーター

電動ガンにクイックリーなレスポンスを求めるのなら、高効率な配線とトルク型モーターへの交換は避けては通れないでしょう。

高効率配線は電流の減衰を低下してロスなくモーターに送ります。

また、高トルクモーターは素早くピストンを引き戻します。

ハイサイクルギアのロックタイムの少なさでピストンを前進させ、高トルクモーターでパワフルに引き戻すこの組み合わせは、トリガーレスポンスカスタムにはぴったりと言えます。

おすすめの「DTS」と関連パーツ

このブログをご覧になっているアナタは、

電動ガンのトリガーのキレを良くするトリガーレスポンスカスタムを考えている方か、

今すぐは無理でも、近い将来にカスタム化に取り組みたいと思っている方でしょう。

そこでここではIjirareがおすすめするトリガーレスポンスカスタム向きの各ユニットをご紹介します。

いずれの製品も「プリコッキング」「バーストコントロール」「オートストップ&リアルカウント設定」の機能は搭載されています。

違いがあるとすれば、プログラムのインストールやアクセスの方法です。

それらを考慮しながら、ご自身の電動ガンに実装される際の参考になさってください。

おすすめ1,デジタル トリガー システム DTM2/Big-Out

 

DTM2は千葉県松戸市を拠点とするサバイバルゲーム プロショップ「Big-Out」が開発したデジタルトリガーシステムです。

Big-Outはカスタムパーツやコンプリートガンを扱う老舗サードメーカーです。

そのBig-Outが開発したデジタルトリガーシステムDTMには、DTSに求められるほとんどの機能が搭載されています。

その中で特筆すべきはニッケル水素、リチウムポリマーの両バッテリーに対応していることです。

ほとんどのDTSがリポバッテリーでの稼働を前提としている中で、手持ちのニッケル水素バッテリーを使えるのは、ランニングコスト的にも嬉しいところでしょう。

ただ、トリガー部分に簡単ながらも加工が必要なので、取り付けに自信のなおい方はショップに組み込みを依頼すればいいでしょう。

おすすめ2,Future Trigger(フューチャートリガー)

 

Future Trigger(フューチャートリガー)もBig-OutのDTM2と同様に日本の国内生産品です。

日本製を選ぶメリットは信頼性とアフターサービスの確かさです。

取り付け法で不明なところがある場合でも、電話一本、メール1つで対応してもらえます。

このフューチャートリガーの最大の特徴は、各機能の設定をスマホできめ細やかに調整できることです。

また、組付け方もハンダ付け等の特殊な工程もなく、配線を含めて全て差し込むだけで済みます。

機能の多彩さ、スマホと使った簡単な設定、取り付け難易度の低さを考えると、

DTS入門用として初めてトリガーレスポンスカスタムにチャレンジするユーザーにおすすめの製品でしょう。

おすすめ3, GATE TITAN (タイタン) V2 NGRS ADVANCED SET

GATE TITANはポーランド製のデジタルトリガーコントロールユニットです。

機能は多彩を極めており、現在のところ世界最高峰のトリガーコントロールユニットといわれています。

個人的に注目しているのは、トリガーのトラベル量を調整できるところです。

これによりわずか1ミリ程度引いただけで発射できる連射性の高いセミオートや、

P90やSTYER AUGのように、トリガーを引く量でセミ・フルが切り替わるように設定もできます。

ただ、組み込みの難易度はそこまでむずかしくないのですが、アプリ経由の設定がいささかややこしく、慣れていない人にとっては難易度が高めです。

そのため、正規販売店からの購入とショップへの取り付け依頼をおすすめします。

おすすめ4、サマリウムコバルトモーター

ここまでDTSユニットをご紹介しましたが、トリガーレスポンスカスタムに必要なものがもう1つあります。

それが「高トルクモーター」です。

トリガーコントロールユニットを華とするなら、高トルクモーターはそれを支える幹や根にあたります。

高トルクモーターがあってこそ初めてデジタルトリガーコントロールユニットはその性能を発揮できるのです。

そこでおすすめなのが東京マルイの「サマリウムコバルトモーター」です。

それまで東京マルイの電動ガンを支えていたのは「EG1000」という高トルクモーターでしたが、サマリウムコバルトモーターは今までのEG1000の2倍のトルクを叩き出す性能を発揮します。

また、各メーカーのとトリガーコントロールユニットとの相性もよく、トリガーレスポンスカスタム用モーターとしては申し分ないでしょう。

トリガーレスポンスカスタムのまとめ

今回はトリガーレスポンスカスタムがもたらすメリットについてご説明しましたが、トリガーレスポンスをクイック化する一番のメリットは、「リアル感の再現」ではないでしょうか。

SYSTEMのトレポン、DTS搭載の海外製電動ガンなども、実銃のようなリアリティーを追求したものでしょう。

その結果、トリガーのキレが良くなりインドア戦やCQBフィールドで有利に戦えることが認識され、それらを多数搭載している海外製電動ガンの需要は伸び続けています。

それに対して、このDTSを搭載したモデルが国産の電動ガンにはほとんど見当たりません。

安全上、耐久性、コストの問題で、日本のメーカーは見送っているのでしょうが、ユーザーとしては、日本製のモデルで搭載されているのが少ないのは、いささか寂しく感じます。

売れ筋やリスク回避だけを優先した製品造りをこのまま続けていると、電動ガンもガラケーと同じ運命をたどるのでないかと心配してしまいます。

DTSやサマリウムコバルトモーターを導入するには、どうしてもパーツ代が必要になります。

資金は乏しいが是非ともファイアーコントロールシステムを試してみたいとお思いの方は、思い切って手持ちで不要なエアガンを処分されてはいかがでしょうか?

当ブログでは不用なエアガンや装備品を有効活用できる方法もご案内しています。

エアガンを高く売るには?サバゲーグッズ買い取りサービスの賢い利用法

使っていあにエアガンの有効活用に興味のある方は参考にされてください。

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