東京マルイのガスブローバックガンの中でもグロックシリーズは人気モデルです。
最初にモデル化されたのが2000年に発売されたサブコンパクトのグロック26です。
その後、マスターピースのグロック17,フルオート機能を搭載したグロック18Cと続き、競技用モデルのグロック34,.40S&Wモデルのグロック22とバリエーションを増やしていきます。
しかし、グロック34の発売の頃からアンケートで要望の多かったコンパクトモデルのグロック19は、製品化の発表こそあったものの実際の販売が始まったのは2018年になってからです。
それがグロック19Gen3です。
そしてそのグロック19Gen3のアップデート版として2021年の秋にグロック19Gen4が発売されました。
今回は東京マルイのグロック19Gen4をメインに特徴やGen3との違いをご案内します。
\グロック17Gen4の記事はコチラから/
東京マルイのガスブローバックガン グロック19 Gen.4とは?
東京マルイのガスブローバックガングロック19は、デューティータイプのグロック17とサブコンパクトのグロック17の間を埋めるコンパクトサイズにあたります。
このコンパクトサイズのグロックは、デューティーガンのグロック17に比べてコンシールドキャリーに向いているので、FBIやFTAといった政府公用機関向けのハンドガンとして採用されています。
そのため、グロック17よりも携帯性に優れているためサバゲーマーでもグロック19を好んで購入する人が多いのです。
そして、東京マルイはグロック19のGen4とGen3を今でも併売しています。
そこでグロック19のGen4とGen3の共通点や違う点などをまずご説明します。
東京マルイのガスブローバックガン グロック19 Gen.4とGen3の共通点
2021年に発売された東京マルイのガスブローバックガングロック19Gen4は、前作のGen3から受け継がれた共通の特徴が数多くあります
。まずはそのGen4とGen3のグロック19の共通点をご紹介します。
マルイのグロックGen4とGen3の共通点1:内部メカ
実銃のグロックシリーズではストライカーがコッキング位置になるとトリガーがレスト状態よりも前進してコッキングインジケーターの役目を果たしていますが、
東京マルイのグロックシリーズでも26を除くグロックシリーズでは、ハンマーコックしている状態ではトリガーが前進、
ハンマーダウンしている状態ではトリガーが後退した位置で止まるコッキングインジケータの機能を再現しています。
この機能はGen3からGen4に受け継がれています。
マルイのグロックGen4とGen3の共通点2:ブローバックエンジン
東京マルイのグロック19のブローバックエンジンはGen3とGen4の両方とも15㎜の大口径シリンダーを搭載しています。
このシリンダー径15ミリはガスブロM4の200gの重量級ボルトを余裕で可動させるパワーがあります。
そのため、グロック19のGen4とGen3のブローバックパワーはかなり強烈に感じます。
マルイのグロックGen4とGen3の共通点:スライド
東京マルイのグロック19のGen4とGen3のスライドでは、エキストラクターが金属製の独立パーツで構成されているという共通点があります。
また、チャンバー横にホップ調整ダイヤルが置かれているため、
スライドをフレームから外さなくてもホールドオープン状態でエジェクションポートから直接アクセスできるようになっているのもGen4とGen3の共通点です。
マルイのグロックGen4とGen3の共通点4:フレーム&グリップ
東京マルイのグロック19のダストカバーはシリアルナンバープレートにトイガンオリジナルのマニュアルセフティ機能を持たせています。
このマニュアルセフティーはハンマーをコックしなければセフティをオンに出来ない仕様であり、Gen4とGen3の共通の機能です。
マルイのグロック19 Gen.4とGen3との違いは?
東京マルイのグロックGen4にはグリップとRSA(リコイルスプリングガイドアッセンブリー)にGen3からの変更が見られるので、このマルイのグロックGen4とGen3の違いを説明します。
マルイのグロックGen4の特徴1:グリップ
東京マルイのグロックGen3からGen4への変更点で一番分かりやすいのがグリップです。
まずRTF(ラフテクスチャーフレーム)2と呼ばれたグリップ表面のデザインを、汗などで濡れても滑りにくいRTF3と呼ばれるドット状のデザインに変更しています。
そしてグリップのバックストラップを交換することで、使用者の手に合わせてグリップのサイズを変えられるMGS(モジュラーグリップシステム)をグロック19のGen4で初めて採用しています。
マルイのグロックGen4の特徴2:RSA
東京マルイのグロックGen3からGen4への変更点で次に分かりやすいのが、デュエルリコイルスプリングを組み込んだRSA(リコイルスプリングアッセンブリー)の採用です。
そのためGen3に比べるとGen4のリコイルスプリングガイドは大型化されています。
また実銃のグロック19Gen4の初期のRSAでは安定性がかけていたものの、東京マルイのグロック19ではGen3に比較し、より作動の安定性に繋がっています。
東京マルイのガスブローバックガン グロック19 Gen.4のメカニズム
実銃のグロックの内部メカは、ストライカー型の撃発システムにオートマチックファイアリングピンブロックを組み合わせた変形ダブルアクションのトリガーメカによる発火方式を採用しています。
それに対して、ガスブローバックガンのグロックでは内部ハンマーでマガジンのガス放出バルブを叩いてガスを放出してBB弾を飛ばすメカを採用しています。
内部メカがこれほど違うのに、できるだけ実銃のグロックの機能を再現している東京マルイのグロック19Gen4は、精一杯のリアルさを追求していると言えるでしょう。
マルイのグロック19Gen4とGen3のどちらを選ぶのか?のまとめ
マルイのグロック19のGen4とGen3のどちらを選ぶか?ということですが、実射性能とリコイルの強さは共通の15ミリ大口径シリンダーを搭載しているためほぼ同じ性能です。
だからスペック的にはどちらを選んでも大差はありません。
選ぶとすればグリップのバックストラップ交換によるサイズ変更の機能をどう受け止めるかでしょう。
1000円高くてもバックストラップが付いたGen4がお得だと感じる人はGen4を選べばいいでしょうし、
Gen3のグリップサイズに不満が無ければGen4よりも1000円安いGen3を選んでおけば、
お買い得感で満足できるでしょう。
実銃の話:グロック19Xと19Mとは?
実銃のグロック19には市販されているGen4とGen3の他に、公用機関向けの19Mと19Xと呼ばれるモデルがあります。
実銃に無縁なサバゲーマーにはあまり関連のない話題ですが、この19Mと19Xについて少しご説明します。
グロック19Mとは?
グロック19Mはグロック19Gen4をベースに、2015年にFBIがリリースした9㎜口径採用ハンドガンの要望に応えてデザインしたグロック19Gen4のバリエーションモデルです。
そしてこのグロック19Mをベースに、現在のグロック19Gen5を開発しています。
FBIは2015年に147グレイン9×19ミリ口径の有効性を再評価し、それまで公用カートリッジであった.40S&W弾から9㎜パラべラム弾にリバイバルさせています。
この時にFBIが公開した要求事項が、
1,ストライカー式のダブルアクションであること
2,マガジンキャッチはレバーではなくボタンタイプであること、
3,コッキングはトリガープルのみで行われること
4,グリップサイズはスモール、ミディアム、ラージの3種類が選べること
この他にもセフティー関連やサイズについて様々な要望を求めたのですが、
このFBIのトライアルを勝ち抜いて総額8、500万ドルの契約を勝ち取ったのがグロック19Gen4をベースにした対応モデルのグロック19Mです。
グロック19Xとは?
現在、アメリカ軍の制式採用ハンドガンは、2015年から行われたMHS(モジュラーハンドガンシステム)トライアルを勝ち抜いて、
2017年に採用されたSIG P320(アメリカ軍採用名M17&M18)です。
このMHSプログラムにグロック社が提出したのが、グロック19Xと呼ばれるモデルです。
グロック19Xの特徴は、グロック17のフレームにサムセフティーとアンビタイプのスライドストップレバーを加え、グロック19のスライドを組み合わせたミリタリートライアルモデルです。
そのためX(クロスオーバー)というモデル名を与えられています。
装弾数は17+1発、FDEカラーという特徴を持っています。
東京マルイのグロック17Gen4のフレームにグロック19Gen4のスライドを載せれば、このグロック19Xを再現できますので、
既に17か19をお持ちの方なら、もう一丁を買い足してグロック19Xを再現するのも面白いかもしれませんね。