サバゲー初心者がよく抱く疑問に
「サバゲーでハンドガンは本当に必要なのか?」
「もし必要ならどれを選べばいいのか?」
「どんなハンドガンが使いやすくて自分に合っているのか?」
「おすすめのメーカーは?」といろいろな疑問を抱かれるでしょう。
そこで今回は、サバゲにおいてのハンドガンの重要性と選び方、
選ぶ時にハンドガンに満たしておいて欲しい条件などをご案内いたします。
サバゲーでハンドガンは必要なのか?
サバゲーでハンドガンは必要なのか?サバゲーを始めたばかりの初心者の方が抱く疑問です。
その答えは、日頃からご自身がどういった環境のフィールドで遊んでいるかによって違ってきます。
サバゲーでハンドガンを必要としないのは、広く平らな場所にバリケードなどが置いてあるフィールドです。
こういったフィールドでは火力の高い電動ガンが主要な武器になります。
近年の有料フィールドの大半が、このような形態のCQBフィールドであるため、
そういったフィールドが主戦場になっているサバゲー初心者の方にとっては、
ハンドガンは不必要な物か、せいぜいコスプレ用のアイテムぐらいといった認識を持たれるでしょう。
しかし、フィールドの置かれている環境が変わると、サバゲーでのハンドガンの重要性は俄然と違ってきます。
サバゲーでハンドガンが必要とされるフィールドとは?
画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E8%BB%8D%E4%BA%8B-%E9%8A%83-%E8%BB%8D-%E5%85%B5%E5%A3%AB-3254776/
では、サバゲーでハンドガンが重視されるフィールドとはどのようなところでしょう。
それは火力よりも機動力を生かした戦い方が有利になるフィールドです。
例えば、見通しの悪い森林、インドア、CQBといったフィールドは、電動ガンの火力よりも、戦術性や立ち回り方のほうが重要視されます。
また、アップダウンの激しいフィールドでも、機動力を活かせるハンドガンをメインに使う場合もあるのです。
更に、最近のインドアやCQBフィールドでは、ローカルレギュレーションによって電動ガンのフルオートを禁止している場所もあります。
そういったフィールドになればセミオート同士の撃ち合いになるので、ハンドガンでも互角に戦えます。
そして、最もハンドガンが活躍するのが「ハンドガン限定戦」です。
これは文字通りハンドガンがないとゲームに参加できません。
こういったフィールドの環境やレギュレーションのところでは、サバゲーでのハンドガンが必需品になります。
サバゲー初心者でも使いやすいおすすめガスブロハンドガンの条件とは
画像出典:https://cdn.pixabay.com/photo/2017/02/08/23/31/gun-2050748_960_720.jpg
サバゲーで使えるハンドガンと言えば、リボルバー、固定ガスガン、エアコッキング、電動ハンドガンがありますが、
使っていて楽しく選ぶ種類が多いのは断然、ガスブローバックガン(以下、GBBと表します)です。
そこで、まずは初心者がGBBハンドガン選びの基準となる条件について幾つかご案内をいたします。
GBBハンドガン選びの条件1,マガジンが冷えに強いこと
GBBハンドガンのマガジンの性能と言えば、装弾数に目を奪われがちですが、一番に大切なのがどれだけ冷えに強いかです。
現在のGBBガンのマガジンは液状のガスをマガジン内で気化するリキッドチャージ式なのですが、
このマガジン内でガスが気化する時にマガジン本体の熱を奪います。
この現象を気化熱といいます。
BB弾の発射の度に気化に要する熱を奪われるマガジンは、
段々とガスを気化できる能力(温度)を奪われ弾を撃ち出すパワーが少なくなり初速も下がります。
そして最後には完全にガスを気化出来なくなるほど冷えて、ガスを生のままで噴出します。
これが俗に言う「生ガスを噴く」という状態です。
これを避けるため冷えに強いマガジンを持ったGBBガンを選ぶことが重要です。
冷えに強いマガジンとは、内部の気化スペースが大きく、発射ガスのロスが少ない物を言います。
この冷えに強いマガジンを見つけるには、ウェブ上のレビューなどを参考になさると良いでしょう。
GBBハンドガン選びの条件2,マガジンの価格が安いこと
サバゲーで使うガスブローバックハンドガンのスペアーマガジンは少なくても3本、できれば6本は揃えて欲しいものです。
なぜなら一本のマガジンに装弾数目一杯のフルロードをしても、マガジンの冷えによって最後までは撃ちきれないからです。
特に連射を繰り返すとマガジンは加速度的に冷え、初速の低下も激しくなります。
そこで、スペアーマガジンの数を揃えて、マガジンが冷え切る前にマグチェンジをするのが望ましいのです。
このスペアーマガジンを揃える時に、マガジンの単価が高いと数を揃えきれません。
このマガジンの価格はモデルごとの差もありますが、メーカー間の違いも大きく影響してきます。
一番わかり易いのがM1911A1のスペアーマガジンです。
一番高いメーカーでは1本が5,000円以上なのですが、一方では同じM1911A1用マガジンを1本2,500円位で販売しているメーカーもあります。
このようにマガジン1本の値段でも差があるので、選ぶ時には自分が揃えやすい価格のマガジンを販売しているメーカーを見つけてください。
GBBハンドガン選びの条件3,マガジンはシングルよりもダブルが冷えにくい
画像出典:https://uk.m.wikipedia.org/wiki/%D0%A4%D0%B0%D0%B9%D0%BB:Luger-M1900.jpg
これは先ほどマガジンの冷えのところで書き忘れたのですが、マガジンはシングルよりもダブルマガジンのほうが冷えに強く出来ています。
では、そのマガジンのシングル、ダブルとは何でしょうか?それは実銃のマガジンへのカートリッジの並び方のことなのです。
シングルとは、コルトM1911A1の実銃のように、マガジンの中で実弾が一列に並ぶ事を言います。
ダブルとは近年のセミオートハンドガンのように、マガジン内で実弾が千鳥足状に2列に並んで最後に一列になって給弾される方式のことを言います。
当然、一列よりも二列のほうがマガジンの幅が広がるため、内部の気化スペースがシングルよりも広くなり、気化の回数が減るためマガジンが冷えにくくなります。
画像出典:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/13/M1911A1_and_M9_DA-SC-91-10188.jpg
現在ではコルトのM1911系やワルサーP38以外では殆どのハンドガンがダブルスタッカードマガジンになっています。
SIG、H&K、グロック、FNH当たりの装弾数が15発以上入る実銃をモデルにしたブローバックハンドガンなら、
ほぼダブルマガジンでデザインされているので、この辺りのモデルを選んでおけば間違いはないでしょう。
GBBハンドガン選びの条件4,スライドストップのノッチに金属製の補強が入れてあるモデルが望ましい
ガスブローバックハンドガンのスライドには、全弾を撃ち尽くした時にスライドストップレバーが入る切り込みがあります。
このスライドの切り込みに金属製の補強が入っていないと、スライドストップレバーを指でリリースする度にスライドのノッチが削れて、
それが過ぎるとスライドストップが掛からなくなります。
近年のガスブローバックハンドガンの新製品には、このスライドのノッチの削れ防止のため、金属板による補強が入っています。
それらのモデルなら心配はないのですが、
友人やサバゲー仲間から古いタイプのガスブローバックハンドガンを譲ってもらった場合などでは、補強板が入っていないモデルの可能性があるので、チェックを怠らないようにいたしましょう。
GBBハンドガン選びの条件5,ホルスター、マガジンポーチの種類が多いものが使いやすい
サバゲー初心者の方がハンドガンを選ばれる時に見落としがちなのが、
自分が選んだハンドガンに合うホルスターやマガジンポーチの数がどれくらい揃っているのかのチェックです。
自分の好きな銃や人気のハンドガンだからといっても、必ずしも対応したホルスターがあるとは限らないのです。
いい例が「デザート・イーグル」です。
画像出典:https://www.tokyo-marui.co.jp/products/gas/blowback/52
このハンドガンはメディアなどでの露出も高く人気が高いハンドガンですが、あまりのも大きいために、適用するホルスターの数があまりないのです。
こういった大型のハンドガンは必然的にユニバーサルホルスターでの携帯になりますが、できれば専用ホルスターのあるモデルのほうが、サバゲーでの使用には向いています。
ハンドガン選びの条件の中に、対応ホルスターがどれほど揃っているかのチェックは必要です。
GBBハンドガン選びの条件6,リコイルの強さを求めるのならピストン径のチェックを!
ガスブローバックガンの楽しみの要素にリコイルの強さがあります。
このリコイルの強さをハンドガンに求めるのなら、スライド内のブローバックエンジンに納められているシリンダー径の大きさにこだわってください。
ブローバックの強さは、ガスの流入を受けてスライドを押し下げるピストンの大きさで決まります。
東京マルイのガスブローバックハンドガンは新製品が出る度に、このシリンダーの径が大きくなる傾向があります。
東京マルイの製品の中からハンドガンを選ぶときには、できるだけ新しいモデルのほうがリコイルの強さを楽しめると言えるでしょう。
各メーカーのガスブローバックガンの特徴
ここまでサバゲーで使うガスブローバックガン選びの条件と、ハンドガンが活躍できる環境についてご説明しましたが、
ここからは国内の主なメーカーである東京マルイ、KSC、タナカワークス、マルシン工業から出ているガスブローバックガンの特徴をご案内いたします。
東京マルイのガスブローバックハンドガンの特徴
東京マルイのガスブローバックハンドガンの特徴は、サバゲー用の道具に徹した製品だということです。
そのため、モデルとなったハンドガンの一部の機能を省略していたりオリジナルの動きに変えている場合があります。
また、素材はプラスティックのみに徹しており、ヘビーウェイト樹脂などは使用せず、生産コストの低減に努めていて高級感のある仕上げは目指していません。
画像出典:https://www.tokyo-marui.co.jp/products/gas/blowback/469
\ヤフーショッピングでお買い求めの方は下のボタンをクリック!/
東京マルイの製品は優秀なホップアップによる命中精度の高さで知られていますが、ハンドガンもその例に漏れません。
特筆すべきはスペアーマガジンの安さです。
この低価格のマガジンのおかげで、東京マルイのハンドガンを買った人は、スペアーマガジンを揃えるのも苦にならないでしょう。
KSCのガスブローバックハンドガンの特徴
KSCのガスブローバックハンドガンの特徴は、細部までリアリティーにこだわる製品づくりです。
また、表面の仕上げは東京マルイよりも1ランク上の質感で再現されており、
ヘビーウェイト樹脂なども使用して、高級感と重量感を醸し出しています。
KSCはシステム7というブローバックエンジンを開発しており、軽快な作動を楽しませてくれます。
画像出典:https://ksc-guns.co.jp/gas/handgun/usp_series.html
マガジンの価格はマルイよりも少しお高くなっていますが、その分だけ冷えに強いマガジンに仕上がっています。
以前のKSCのホップ弾道といえば、ボールベアリングでホップパッキンを押さえる形式だったため、じつに微妙な調整が必要だったのですが、
現在のKSCのホップ弾道はかなりフラットになっており、東京マルイのホップ特性に近づいています。
タナカワークスのガスブローバックハンドガンの特徴
タナカワークスはウェスタンアームズからマグナブローバックの提供を受けてガスブローバックハンドガンを製造しています。
そのため、重量感のあるリコイルを体感できます。
しかし、これまでのタナカワークスのガスブローバックモデルはマガジンのガス漏れを克服しきれずに、あまり芳しいものではなかったのも事実です。
しかし、その問題も、2018年5月にリニューアルされたSIG P220から改善されたようです。
現在、自衛隊の制式拳銃であるP220をガスブローバックハンドガンとして販売しているのはタナカワークスだけなので、
自衛隊装備が好きな方はマイハンドガンの候補に入れてはいかがでしょうか。
マルシン工業のガスブローバックハンドガンの特徴
マルシン工業では現在、全く新しいパワーソースであるCO2ガスを使用するガスブローバックハンドガンの普及に心血を注いでいるようです。
一般的なHFC134aを使うモデルもあるのですが、いずれもレトロガンにカテゴライズされるモデルなので、今回はご紹介を控えさせていただきます。
また、CO2ガスガンについては、いずれ折を見て海外製のCO2ガンと共にご紹介いたします。
自分に合ったガスブローバックハンドガンの見つけ方
自分に合ったガスブローバックハンドガンの見つけ方で一番におすすめするのは、自分が好きなハンドガンをお使いになることです。
自分が好きなハンドガンなら、多少のスペックの低さや、使いづらさは気になりません。
そのうえで、数社の競合作ならその中から上に挙げた条件にマッチする数が多いものを選べばよいでしょう。
もしも、あまり銃に関して詳しくなくて、自分が好きな銃もない人なら次の方法をおすすめします。
1,ヨーロピアンピストルか?アメリカンハンドガンか?
2,口径による選択(45ACPとか9ミリパラベラムとか)
3,ストライカー式か?ハンマー式か?
こういった視点で選びながら上に挙げた条件に近いものを選ばれてはいかがでしょうか。
まとめ:ガスブローバックハンドガンを使って得るものとは?
今回はガスブローバックハンドガン選びの条件と、選び方についてご説明をしましたが、
最後にガスブローバックハンドガンを使って得られるものについてご説明します。
電動ガン相手にハンドガンで戦い出すと、経験を重ねるうちにフィールドでの立ち回りと戦術が身につきます。
火力的に劣るハンドガンを使うわけですから、いかに相手に気づかれずに近づくかといったスキルや、
無駄弾を撃たせて相手を消耗させるための駆け引きなどが自然と身につきます。
また、電動ガンでは光学サイトによる照準になりがちですが、ハンドガンの場合にはオープンサイトでの照準になります。
これに慣れてくると、光学サイトが故障した時も慌てずにすみますし、「構え、狙い、当てる」という射撃の基本が身につきます。
そしてその先に待っているのはマガジンチェンジの楽しさと、
リアルカウントで戦うことのスリルと緊張感に目覚めて、新たな楽しみを見つけることです。
足を止めて、バリケード越しに電動ガンで撃ち合うサバゲーに飽きた時には、ハンドガンで戦って、新たな楽しみを見つけられてはいかがでしょうか。