サバゲーの装備選びで初心者が一番に悩むのが、タクティカル・ベストやプレキャリと呼ばれる装備品の選び方でしょう。
今でこそタクティカルベストやプレートキャリアの違いがわかるようになった筆者ですが、初めて見た時は、プレートキャリアとローデシアン・リーコン・ベストの違いもわからない状態でした。
おそらく最近になってサバゲーに参加しだした初心者の皆さんも同じような感じではないのでしょうか。
そういったプレートキャリアやリーコンベストについて悩む初心者の皆さんにもわかるようにご説明をいたします。
そもそもプレートキャリア・チェストリグとはなにか?
そもそもプレートキャリアとチェストリグって何?と思われるサバゲー初心者の方も多いでしょう。
そこでまず、プレートキャリアとチェストリグについてご説明をします。
プレートキャリア・チェストリグのルーツは1980年代の「ブレットプルーフベスト(防弾ベスト:ボディーアーマー)」と言えるでしょう。
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当時のボディーアーマーはアラミド繊維であるケプラーを何十も重ねて中に入れたもので、ピストルカートリッジは防げても、刃物や鋭利なグレネードの破片、小銃弾への効果は期待出来なかったのです。
このボデイーアーマーの防弾素材をケプラーからセラミック製防弾プレートに置き換えたのがプレートキャリアで、
ボディーアーマーの上から着用できるポーチ付きの前掛け状の装備品が「チェストリグ」です。
プレートキャリアの特徴とは?
画像出典:https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:USMC-060920-M-4675V-.jpg
プレートキャリアはイメージ的には「救命ベスト」が近いでしょう。
救命ベストとの違いは、前面と背面に防弾プレートを入れて、兵士たちを小銃弾やグレネードの破片から守り、兵士たちの生存率を高めています。
従来の防弾プレート入りベストとプレートキャリアの違いは、ベストの背面と正面にパルスウェビングと呼ばれる幅1インチの短冊状の帯を1.5インチごとに縫い付けていることです。
画像出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:PALS_webbing_Size.png
これをMOLLLE(モール)システムと呼びます。
このモールシステムの優れた点は、モール対応のポーチなら好きな場所に配置できるモジュラーシステムであることです。
また、モールシステムに取り付けたポーチは、どんなに激しい動きをしても、プレートキャリアから外れることはありません。
防弾性に優れて各種ポーチ類を任意の場所に配置でき、着脱も簡単で、一度取り付けたポーチはまずハズレない!これがプレートキャリアの特徴です。
チェストリグの特徴とは?
プレートキャリアが防弾ベストから発展したのに対して、チェストリグは予備マガジンを入れるポーチを縫い付けた弾帯付きハーネスとして発展したものと言えます。
そのため、基本的に単体では防弾機能を有していません。
チェストリグはH型ハーネスの腹部にマガジンポーチが設えてあり、背面に回したベルトループで体との密着度合いを調整します。
もともとM4やAKのマガジンポーチが縫い付けられたモデルが多かったのですが、最近ではモールシステムを取り入れて、モジュラー化されたものが主流になりつつあります。
また、防弾機能は有していないと書きましたが、これは基本的にソフトアーマーを下に着込んで装備するためです。
しかし、最近ではチェストリグ内部に防弾材を入れるタイプも増えてきており、プレートキャリアとの違いが曖昧になりつつあります。
サバゲーにおけるプレートキャリア・チェストリグの役割とは?
プレートキャリア&チェストリグのサバゲーでの役割とはどういうものでしょうか。
防弾機能を必要としないサバゲーでは、プレートキャリア&チェストリグの主な役目は各種ポーチを取り付けるためのプラットフォームとしての役割が強いと言えます。
マガジンポーチはもちろん、
メディカルポーチ、ラジオポーチやCQCホルスターまでもが取り付けられるのです。
さらに、最近ではプレートキャリアのショルダー部に取り付ける前提の1ポイントスリングも現れています。
その他の役割としては、各部隊の装備を再現するためのプロットや、コスプレ用アイテムという側面も担っていると言えます。
サバゲーでプレートキャリア&チェストリグに求められる機能とは?
画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Interceptor_Body_Armor_vests.png
サバゲーでプレートキャリア&チェストリグが求められる機能の1つ目は、軽量コンパクトであることです。
どんなにクオリティーが高く利便性に富んだ装備品でも、機動性を損なう重さではサバゲーには向きません。
各人の体力に合わせて、無理なく動ける重さのプレートキャリアとチェストリグを選びましょう。
また、体に合ったサイズを選ぶことも大切です。
プレートキャリアを装備して立った状態ではわかりにくいのですが、サイズが長いとしゃがんだり匍匐の状態では、
プレートキャリアが腰周りに干渉して、ホルスターに入れたハンドガンが抜きにくかったり、予備のマガジンが取りにくかったりします。
少なくとも、しゃがんだ状態で腰回りの装備品に被らないサイズを選んでください。
また、通気性の良さも大切です。
特に夏場では、プレートキャリア内部に熱がこもると熱中症のリスクが跳ね上がります。なるべく通気性の良い製品を選びましょう。
サバゲー初心者のおすすめのプレートキャリア&チェストリグ
ここまでプレートキャリア&チェストリグについてのご説明をして参りましたが、最後にサバゲー初心者向けの当ブログおすすめのプレートキャリア&チェストリグをご紹介します。
当プログはサバゲーを始めたばかりの初心者の方や、これからサバゲーに参加しようかと考えている方向けのアイテムをご案内しております。
従いまして、本物だけでなくお求めになりやすいレプリカなどのご案内もいたしますことを、ご了承ください。
また、これからプレートキャリアやチェストリグの購入をお考えの方の参考にしていただければ幸いです。
おすすめのプレートキャリア:「Crye Precision Jumpable Plate Carrier(JPC)」
Crye Precision社の Jumpable Plate Carrier、いわゆるJPCはサバゲーマーの人気NO1と言ってもいいぐらい人気の高いプレートキャリアです。
機能的には小型軽量機動性が高く、サイドを保護するカマーバンドの代わりにモールで繋いでいるたで通気性に優れています。
また、JPCには前面の腹部をカバーする場所に「カンガルーポーチ」と呼ばれるM4用マガジンが3本入るスペースが設けられています。
このカンガルポーチのおかげで最初からM4マガジンを3本装備できるので、工夫次第では、コンパクトサイズの割に多くのスペアーマガジンを装備できます。
サバゲーでのJPCの使い方
サバゲーに置いてJPCはフレキシブルに富んだ装備品です。
JPCにダミーラジオ、メディカルポーチなどを付けておくと一般兵的な装備となるでしょう。
それに止血帯やハサミをプラスすればPJ(パラジャンパー)的な装備に見えます。
突入部隊のようなイメージに憧れるなら、ダミーのスタングレネード、スモーク、ハンドカフ、ドアチャージ(突入時にドアを破壊する爆薬)のレプリカが良いでしょう。
また、LE系ならラジオ、止血帯、ハンドカフ、ブレードアンテナ、ハイドレーションなどがおすすめです。
あまりゴテゴテとしたくない、或いは予算をかけられないという方なら、シンプルな装備で「PMC」と言っても違和感はありません。
JPCは工夫を凝らせば、どのようにでも楽しめますのでおすすめできます。
おすすめのチェストリグ:ローデシアン・リーコンベスト
チェストリグは内部にプレートを入れずに体前面だけの装備であるため、軽量でとても通気性が高い装備品です。
装備品に拘らない人にはプレートキャリアよりも使いやすいかもしれません。その中でもおすすめしたいのが「ローデシアンリーコンベスト」です。
ローデシアンリーコンベストはチェストリグとプレートキャリアのいいとこ取りをしたような装備品です。
胸部のパネルを収納すればチェストリグとして使え、展開すれば防弾プレートで胸部の保護ができます。
遊び方はズバリ!2000年頃にイラク&アフガンで展開したSEALsやレンジャーをイメージしたサバゲーがお似合いでしょう。
おすすめのプレートキャリア2,LBT-6094A プレートキャリア
LBT-6094A プレートキャリアはアメリカ軍特殊部隊が現在採用している現用プレートキャリアです。
特にSEALsなどで使われていることもあり、特殊部隊ファンにはおすすめのモデルでしょう。
ただ、プレートキャリアというよりボディーアーマー然とした機能のため、着用してフィールドを駆け回るにはそれなりの体力が必要です。
JPCが軽量コンパクトを目指したのに対して、LBT-6094Aはサイラス譲りとも言えるガッチリとした佇まいがお好きな人向けの装備品と言えるでしょう。
まとめ:レプリカと本物、どちらを選ぶ?
今回はサバゲー用のプレートキャリア&チェストリグについてご案内をしました。
そこで最後に皆さんにご案内をしたいのが、レプリカと本物のどちらを選べばいいのか?ということについてです。
結論から言えば多少高く感じても本物を持つことをおすすめします。
これは何も筆者が本物厨だからということではなく、本物の装備品の方が長い目で見るとコスパが良いからです。
まず、良いものを買うと長く使えます。この使った年数で装備品の金額を割ると、本物のほうが年当たりのコストが低くなるのです。
また、本物はレプリカにはない雰囲気というものが醸し出されています。
これはレプリカをどれだけ揃えても手にはいれられないものです。
そうは言っても、現実問題として予算が絡むことですから、これはあくまでも理想論です。
誰しもレクサスやベンツに憧れても、みんなが乗れるわけではありません。
そこで、
装備品を選ぶ時には、ご自身の事情が許す範囲で最高に良いものを選ぶようになさってください。