飛距離アップ=流速チューン?ロングレンジカスタムがわかる3つのポイント

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カスタム入門
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はじめにーサバゲー初心者がロングレンジカスタムが欲しくなるシーンとは?

皆さんはサバゲーで相手と撃ち合っている時に、こんな経験はしたことはありませんか?

「あと少し飛距離があれば相手にBB弾を叩き込めるのに!」

あるいはスナイピングで相手に撃ち込んでもわずかに相手に届かない!

という経験です。

サバゲーに参加していると誰でも1度や2度はこういった経験があります。

こういう場面で「自分の銃のエアガンの飛距離をもう少し伸ばせたなら」と思うのです。

そういったユーザーの要望や悩みに答えるカスタムとして、エアガン専門ショップでは射程距離アップカスタム、通称「ロングレンジカスタム」というレシピが用意されています。

今回は、この「ロングレンジカスタム(以下、LRCと記します)」についてご案内します。

サバゲー初心者で自分の銃の射程距離に不満のある方の参考にしていただければと思います。

トイガン歴40年のマニアが伝える「初めてのエアガン選び」で失敗しないためのコツ

「ロングレンジカスタム」、初速規制内で射程距離を伸ばせるチューニング法

現在のエアソフトガンの銃口初速は、規制によって上限が定められていることは皆さんも御存知だと思います。

つまり、

どんな電動ガンやスナイパーライフルを使っても有効射程距離は変わらないということです

この銃口初速規制によって、それまでパワーに頼って射程距離を伸ばして、

相手の射程外からヒット数を稼いでいたサバゲーマーたちは淘汰され、

完全なイーブンゲームになったのです。

しかし、同時にこの銃口初速規制は、

相手の攻撃を掻い潜りながら敵に接近できるスキルを磨き上げていないサバゲー初心者にとっては、サバゲーの難易度を上げるものでした

こうした難易度の上がったサバゲーに対する対応に悩む初心者向けに解決策として各エアガン専門ショップが用意した答えが、

銃口初速規制内でもノーマルのエアガンより射程距離を伸ばせると謳った「ロングレンジカスタム」なのです。

ロングレンジカスタムが解決してくれるサバゲー初心者の悩みとは?

さて、ここで最初のサバゲーマーが必ず思う「もう少し自分のエアガンの射程距離が長ければ!」という悩みに戻ります。

この悩みもLRCがあれば解消します。

そればかりか使い方によってはサバゲーでチート級の優位性を持たせてくれるのです。

スナイピングでは、敵の有効射程外から狙撃できるため相手に見つかっても余裕で狙撃を続けられます。

通常の電動ガン同士の撃ち合いでも、

相手の弾が届かない所から攻撃できるので相手に対して圧倒的な優位性を保てるのです。

サバゲー初心者にとってこのLRCの優位性があることで、

初めてベテランに対してもイーブンの立ち位置でゲームができ、

一方的に狩られるワンサイドゲームで終わるかもという悩みから抜け出せるのです。

サバゲーでロングレンジカスタムは有りか?なしか?

SNSなどで時々「サバゲーでエアガンの性能に頼るのはどうなのか?」という書き込みが見られます。

つまり「道具の性能を嵩上げしなくてもノーマルで十分」という意味合いです。

この書き込みを見て「サバゲーでカスタムを使うのはチート扱いなのか?」とためらっている方もいるでしょう。

しかし、ijirareの個人的な意見としては、

法規制内であればフィールドが禁止していない限りカスタムを使うのは有りだと思っています。

サバゲーに慣れていない初心者には「ロングレンジカスタム」もあり

ロングレンジに限らずサバゲーでカスタムエアガンを使うのに否定的な意見はよく聞きます。

曰く「ノーマルでも勝てる」

「金の無駄」

「スキルが身に付かない」

その他にも諸々の意見がありますが、おおよその所こんな内容の意見です。

これらの意見は決して間違ってはおらず、ある意味では真実を付いています。

ただ、この意見を言っている多人が、経験豊富なベテランさんに多いのが少し気になるのです。

つまり、

サバゲーの撃ち合いに勝てるだけの「知識」「経験」「スキル」を身に付けた人が、

初心者サバゲーマーに「同じ条件で戦おうぜ!」というのは少し酷ではないかと思うのです。

初心者たちが自ら「同じ条件で戦いたい!」という場合はともかく、

まだサバゲーに馴れていない初心者ゲーマーが、

「エアガンの性能に助けてもらう」というのは有りなのではないでしょうか。

ロングレンジカスタムはアウトレンジから本当に狙えるのか?

ここまでロングレンジカスタムが、

サバゲー初心者が持つ悩みの何を解消してくれるのかについてご案内いたしましたが、

ここからはもう少しロングレンジカスタムについて深堀りしてみましょう。

まず、そもそもロングレンジカスタムは本当に、

ノーマル電動ガンやスナイパーライフルよりも飛ぶのでしょうか?

その答えは「イエス」であります。

ある条件を満たせばロングレンジカスタムはノーマルのエアガンよりも飛距離は伸びます。

これはijirareも自分で組み上げてゲームでも使ったので経験済みです。

では質問を変えてみましょう。

ロングレンジカスタムはアウトレンジからでも狙えるのか?

答えは40mまでなら狙ったところに当てられるでしょう。

50mでは、ヘッドショットは難しいけど人間大ならどうにか命中させられます。

なら60mでは?

正直に言います。

60m以上の距離になると、ほとんどが運試しの「一か八かショット」になります。

これはロングレンジカスタムの構造によるためです。

そのあたりを次のテーマで深堀りしてみます。

ロングレンジカスタムの条件は「重量弾」×「長掛けホップ」×「ヘビーピストン」=「流速チューン」?

日本のエアソフトガンには「初活力0.989J未満」という銃口初速規制がかけられています。

具体的に言うと0.2gBB弾で初速が99m/s未満が上限ということです

どんなエアガンでもこの初速を超えてはなりません。

つまり初速だけで見るとどのエアガンも全て同じ条件で同じ射程距離のハズなのです。

しかし、BB弾の飛距離は初速だけで決まるのではなく、

ホップ回転数やBB弾の残存エネルギーが密接に関係してくるのです。

そのために同じ初速規制下でありながら射程距離を伸ばせるカスタムが出てきたのです。

BB弾の飛距離を伸ばす第一条件は「重量弾」

ノーマルのエアソフトガンでは30~40mの有効射程を持っています。

しかし、銃口初速規制下でこれ以上にBB弾の飛距離を伸ばすには、ノーマル+αの条件が必要になってきます。

その第一条件は重量弾の使用です。

軽い弾よりも重い弾のほうが遠くに飛ぶのはお分かりでしょうか?

同じ大きさのゴルフボールと丸めたティッシュを同じ力で飛ばすと、

重たいゴルフボールのほうが飛ぶのはご理解いただけるでしょう。

これと同じでエアガンでも同じ力で飛ばすなら、

0.2gよりも重量弾のほうが飛距離は伸びます

しかし、現実問題として0.2gのほうが重量弾よりも飛んでいくケースがほとんどです。

それはなぜか?そこにホップ回転がかかわってくるからです。

BB弾の飛距離を伸ばす第2条件は「重量弾を飛ばすための充分なホップ回転」

思い出してください、

電動ガンやボルトアクションで、

「0.2gより0.25gのほうが射程距離は伸びる」と書かれた記事を見て試したけど、

結局0.2gのほうが飛んだという経験はありませんか?

ijirareはあります。

ノーマルのエアガンで重量弾を撃てば、失速したように0.2gより飛距離が落ちてしまいます。

この原因はノーマルエアガンのホップでは、重量弾に十分なホップ回転を与えられないからです。

エアガンの飛距離を伸ばす鍵はホップ回転による揚力です。

これを「マグナス効果」というのですが、

ノーマルエアガンのホップで重量弾を撃った場合、

BB弾の初動速度が軽量弾に比べて遅くなるために、

どうしても充分なホップ回転による揚力を与えられないのです。

それを解決するには、

重量弾でも充分にホップ回転が与えられる「長かけホップ」に換えるのが早道です。

BB弾の飛距離を伸ばす第3条件はエア圧抵抗を押し切れる「ヘビーピストン」

エアガンの射程距離を伸ばすための第1、第2の条件はお示ししました。

しかし、このままでは飛距離が伸びません。

その理由は長掛けホップにあります

長掛けホップは重量弾に充分なホップ回転を与えるには効果的なのですが、

その分だけ抵抗も増えるのです。

そうなると当然のように重量弾の場合では、

チャンバー内にBB弾の滞留時間が長くなります。

そのためにシリンダーノズルから押し出されたエアーの逃げ道がなくなり、

エアー圧が高くなってしまいます。

それがシリンダー内のピストンの前進を阻むのです。

結果として長かけホップで重量弾に充分なホップ回転をかけられるスピードを得られないのです。

その解決方法はエアー圧の抵抗を押し切れるほどの慣性エネルギーを持つ「ヘビーピストン」の導入しかありません。

以上の3条件を揃えることで、失速しない重量弾に充分なホップ回転で揚力を与えられる「飛距離アップのエアガン」が出来上がるのです。

そしてこの条件はそのまま「流速チューン」に当てはまるのです。

ロングレンジカスタムのほとんどが「流速チューン」の応用

銃口初速規制下でノーマルエアガンよりも射程距離を伸ばすための3条件を書きましたが、その内容はほとんど「流速チューン」と同じなのです。

試しに各エアガン専門ショップの「ロングレンジカスタム」の説明を覗いてみるとわかります。

ほとんどが長かけホップで重量弾の使用を推奨しています。

また、ルーズバレルの効果を喧伝していますが、

これはバレルの内壁にBB弾が接触して命中精度低下を防ぐためです。

同時にこのルーズバレルには初速オーバーを防止する役目も果たしています。

長掛けホップではBB弾の後ろに圧力溜めを作ります。

このエアー圧の溜めにより重量弾が加速されて充分なホップ回転を与える過程で、

ノーマルバレルだと初速が上がりすぎて規制値をオーバーする可能性が出てくるのです。

そのため、流速チューンではルーズバレルを推奨していますが、それでも初速規制をオーバーしそうな時には、

バレルをカットして短くすることで初速オーバーに対応しています。

流速チューンでショートバレルが多いのは以上の理由によるものです。

また、流速チューンでホップをかけるほど初速が上がるのは、

ホップでBB弾の動きが抑えられるほどエアー圧が溜まって爆発的に加速されるからなのです。

つまり、ロングレンジカスタムのほとんどが、

流速チューンに頼らざるを得ないのです。

ロングレンジカスタム=流速チューンを使う際の注意点

ロングレンジカスタム=流速チューンを使用する際には幾つかの注意すべき点があります。

1つ目の注意点は0.25g以上のBB弾を使わないとホップがかかりすぎて適正なホップ弾道が得られにくいです。

そういう意味では電動ガンに使うBB弾を0.2gに制限しているフィールドでは、ロングレンジカスタム仕様の電動ガンは向いていないでしょう。

2つ目の注意点は発射音が大きくなることです。

これは圧縮されたエアーが一挙に銃口から放出されるために発射音が高くなるのです。

発射音の大きさ=居場所が特定されることを意味するので、

アウトレンジから撃てるとしても敵の接近に対する警戒は怠れません。

3つ目の注意点はフィールドによっては使用を禁止されているところがあることです。

流速チューンはホップをかけるほど初速が上がりますが、ホップ全切りだと低い初速が表示されます。

これを悪用して初速チェック時にはホップをかけずにクリアーしておき、

ゲーム開始後にホップを効かせて、オーバーパワーで敵をアウトレンジから狩りまくる違反者が現れたのです。

その影響でサバイバルゲームフィールドには流速系ロングレンジカスタムの使用を禁止しているところもあります。

流速チューン系ロングレンジカスタムをお使いになる時には、

出先のフィールドでの使用許可を確かめられたほうがいいでしょう。

流速チューン系ロングレンジカスタムに向いている人

流速チューン系ロングレンジカスタムは遠距離攻撃を目的としたレシピです。

そこで使いこなすための第1条件は、

遠距離の敵を見つけられる人、つまり視力のいい人が向いているでしょう。

これはijirareの実体験から得た結論です。

ijirareは今までにボルトアクションを2丁、電動MP5一丁を流速チューンに仕上げた経験があります。

この時に得た結論は、有効射程が長いエアガンを持っていても、

遠距離の敵を見つけられなければ宝の持ち腐れということです。

ijirareは老眼+乱視というステータスであったため、

せっかくのロングレンジカスタムのスペックを生かしきれなかったのです。(泣)

2つ目の向いている人の条件は、まだあまりサバゲーに慣れていない初心者の方でしょう。

サバゲー経験の豊富なベテランさんたちは、

「カスタムに頼らず前に出て敵を見つけて戦いなさい!」というアドバイスをよくされます。

しかし、それができるぐらいなら、言われる前に前線に出て戦っているはずです。

それができない人にとっては、

敵に近づかなくても戦える「ロングレンジカスタム」は頼もしい相棒担ってくれるはずです。

初心者の方はカスタムガンを使いながらサバゲーの経験を積んで、

フィールドでの立ち回りや索敵を覚えてからノーマルのエアガンで戦うという方法をとっても良いはずです。

少なくても一方的に撃たれてサバゲーの楽しさを知る前にゲームを辞められて参加者が減るよりは良いはずです。

まだサバゲーに馴染みきっていない初心者の方は、積極的にカスタムエアガンを使ってください。

サバゲー初心者におすすめのプチ流速チューンとは?

M40A5 ブラックストック – ボルトアクションエアーライフル | 東京マルイ
画像出典:https://www.tokyo-marui.co.jp/products/aircocking/boltaction/423

現在、メーカー製のロングレンジカスタムは販売されていません。

そのためロングレンジカスタムを入手するには、

どうしてもショップに依頼するしか方法はありません。

しかし、カスタムを依頼するには結構なカスタム料金が必要になります。

しかも、いきなり本格的なロングレンジカスタムを依頼するには不安もあるでしょう。

そこでおすすめなのが、メーカーから出ているプチ流速チューンとも言うべきエアガンで試される方法です。

そのプチ流速チューンとも言うべきモデルが「東京マルイ M40A5」です。

重く慣性力の高いピストンと進化したホップチャンバーのおかげで、

0.2gよりも0.25gを使ったほうが、射程距離が伸びるという特性をもっています。

つまりメーカーが造った「プチ流速チューン」とでも言うべき仕上がりなのです。

とりあえず流速チューンっぽい弾道を体験したい方には、

東京マルイのM40A5でお試しになってはいかがでしょうか。

ロングレンジカスタムのまとめ

元来、銃口初速規制下という同じ条件下で撃ち出されるBB弾には、水平弾道での射程距離に違いは出ません。

しかし、重量弾に強ホップで飛距離を伸ばす流速チューン系ロングレンジカスタムでは、ノーマルエアガンよりもBB弾の到達距離が長くなっています。

これはホップ弾道のマジックなのです。

流速チューンの弾道は、下から伸びのある弾道で少しづつ上昇してきます。

これが50m付近まで続きます。

そして、50m過ぎからふわ~と浮き上がった後に落ちていくのです。

この落ち際での着弾点で、「60mオーバー」とか「70m到達!」というイメージが持たれているのです。

これからロングレンジカスタムの使用を考えている人は、このイメージにとらわれないように注意が必要です。

現時点で60m先のターゲットに水平弾道が直撃するエアガンは存在しませんので。

 

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