はじめにーサバゲー初心者はなぜハイサイクルカスタムに惹かれるのか?
サバゲー初心者に人気のカスタムとして「ハイサイクルカスタム」があります。
サバゲーにはいろいろなポジションがあります。
ひたすら機動力を生かして敵を撹乱しながらフラッグゲットをねらう「アタッカー」、
息をひそめ風景に溶け込むための偽装を施して、敵の人数を一人、また一人と削っていく「スナイパー」、
そして一番の戦力である「ライフルマン(一般戦闘員)」です。
スナイパーもアタッカーもライフルマンの存在がなければ成り立たないポジションと言えます。
そしてサバゲー初心者が一番に活躍できるポジションであるのもライフルマンです。
このライフルマンとして戦っていくうちに、
多くのサバゲーマーが自分の電動ガンのスペックに物足りなさを感じだすのです。
具体的に言うと、ここ一番の火力に不満を感じます。
そこで手っ取り早く火力を上げて敵に撃ち勝てる方法として「ハイサイクルカスタム」に心を惹かれるのです。
そこで、今回の当ブログは「ハイサイクルカスタム」を初心者の皆さんにご理解いただけるようにご案内をいたします。
そもそも電動ガンのハイサイクルカスタムとは何なのか?
ほぼ全ての電動ガンにはフルオートで撃つ機能が付いています。
これを連射性能と呼ぶのですが、この連射性能は1秒間に15発~17発を撃てるようにメーカー出荷時に設定されています。
これを秒間15発、あるいは15発/秒というように表しており、これを「サイクル数」と呼ぶのです。
このノーマル電動ガンの15発/秒のサイクルを、それ以上に引き上げるのが「ハイサイクルカスタム」です。
かたや秒間15発、もう一方は秒間25発、正面切って撃ち合えばどちらが火力的に有利なのかは言わずもがなです。
この火力差を手に入れるために多くのサバゲー初心者は、ハイサイクルカスタムを求めるのです。
ハイサイクルカスタムがサバゲー初心者を有利にするケースとは?
サバゲー初心者がハイサイクルカスタムを求める最大の理由は、「相手よりも有利に戦いたい!」です。
ではハイサイクルカスタムを手にすればサバゲー初心者でも有利に戦えると思える理由は何だと思いますか?
このブログをご覧いただいているサバゲー初心者の方!想像してみてください。
それらは全て連射力の高さ故になし得るものです。その答えは次のテーマでお伝えします。
ハイサイクルの有利さ1,敵に撃ち勝てる
想像してください。
侵攻の途中で敵と遭遇して、正面切って撃ち合わねばならない場面を。
この時に自分の手にしている電動ガンの連射力が相手の電動ガンよりも高い時、どれほど有利に戦えるかを。
ハイサイクルの有利さの1つ目は圧倒的な連射力による優位性です。
技術云々ではなく物理的に相手よりも多い弾数を同じ時間で叩き込む!これこそがハイサイクルの真髄です。
このアドバンテージがあるからこそ、ハイサイクルカスタムは支持が高いのです。
ハイサイクルの有利さ2,敵を足止めできる
ハイサイクルの有利さの2番目は、敵の足を止めやすいことです。
想像してください。
アナタはCQBフィールドにいて、敵とバリケード越しに対峙しています。
今は一対一ですが、いずれ相手側の応援が駆けつけるかもしれません。
それ以上にここで敵の侵攻を喰い止めないと、味方が一挙に不利な状況に陥ります。
こういう時に連射力の高いハイサイなら、敵を足止めしやすいのです。
圧倒的に高い連射力相手と対峙した場合、多くの人の戦意は削がれてしまうのです。
たとえ相手を仕留められなくても、相手を牽制するという戦い方もあるのです。
そう言ったときにハイサイクルはアナタの戦い方を有利にしてくれるのです。
ハイサイクルの有利さ3,敵よりも心理的に優位に立てる
想像してください。
ゲーム開始後、敵の気配を探りながらフィールドを進んでいる途中に突然鳴り響く激しい連射音、
思わず足が止まりませんか?
そして、周りを警戒しませんか?
ijirareは経験があります。
サバゲー仲間が持っていたP90のハイサイカスタムの連射音が聞こえただけで、思わずブッシュの中に待機したことを。
ハイサイクルの鳴り響かせる激しい連射音は、敵に心理的なプレシャーを与えるのです。
例えそれが近距離ではなくても。
ただ、敵側の注意を一身に引き寄せてしまうというデメリットと表裏一体ですが。
しかし、この心理的プレッシャーを与えることで、敵の状況判断力を撹乱して連携を崩せることもあるのです。
そうして敵のチームプレイを寸断すれば、後は各個撃破で有利に戦いを展開できます。
ハイサイクルは単に個人の戦力を底上げするだけでなく、チーム全体の戦力も引き上げるのです。
ハイサイクルの有利さ4,少々のブッシュなら気にぜずに戦える
皆さんはこういった経験はお持ちではないですか?
敵は見つけたがブッシュの向こうににいる。
射線的に撃てるのは自分しかいない!残り時間も少ない!
ということで思い切ってイチかバチかで撃ってみたが、やはりブッシュに阻まれて敵に当たらない。
相手の姿を捉えているからこそより一層悔しい場面です。
しかし、この時にもしもハイサイクルカスタムで撃っていれば、BB弾を阻んでいたブッシュを貫通したかもしれないのです。
その理由はBB弾を一点集中で短時間に叩き込むことで、ノーマル電動ガンでは貫通できないブッシュもハイサイクルなら貫通できる可能性があるのです。
サバゲーでの立ち回りに慣れていないサバゲー初心者は、ブッシュ越しに見つけた相手に近づこうとすれば、返り討ちになるリスクが高まります。
しかし、相手の前にあるブッシュを貫通できれば、返り討ちになるリスクはかなり低減できます。
馴れない動きでリスクを高めるよりも、ハイサイクルの優位性を役立てるべきでしょう。
ハイサイクルの有利さ5,セミのキレが良く感じる
皆さんはインドアフィールドでのプレーを体験済みでしょうか?
屋外フィールドとは違った緊張感と楽しさがあるフィールドですよね。
このインドアでのサバゲーの特徴は敵との距離が近いクロスレンジでの戦いが多いことです。
当然、至近距離での戦いもあり得るので、安全上の理由から電動ガンのフルオートを禁止しているフィールドも珍しくはありません。
そうなってくるとセミオートでのトリガーレスポンスの良さが、重要になってきます。
ハイサイクルではこのトリガーレスポンスが良く感じるのです。
つまり「トリガーのキレが良い」ということです。
厳密に言うとキレが良くなるのではなく、メカボ内のピストンストロークのショート化で「レスポンスが良くなった」ように感じているだけなのです。
しかし、結果的にセミでの火力が増すので、インドアゲームでもハイサイクルは有利に戦えます。
ハイサイクルの3つのタイプと入手法
いかがですか、
ハイサイクルカスタムを使った場合の、サバゲーでの有利性をご理解いただけたでしょうか。
ハイサイクル電動ガンを使えばサバゲー初心者のアナタでも、
ベテラン勢と互角に戦い、時には撃ち勝つ可能性も見えてくるのです。
このブログをご覧頂いているサバゲー初心者の中には、その有利性を自分で確かめたいと思う方もいらっしゃるでしょう。
そこで、ここではハイサイクルカスタム電動ガンを手に入れるための3つの方法をご案内します。
ハイサイクルカスタムのタイプ1,メーカー製ハイサイクルカスタム
ハイサイクルカスタムのタイプ1は、メーカーがノーマル電動ガンをベースにサイクル数をアップさせたファクトリーカスタムです。
具体的な製品を挙げれば東京マルイの「電動ガン ハイサイクルカスタム」シリーズになります。
東京マルイが出しているハイサイクルカスタムには全部で6機種9タイプのモデルがあります。
このシリーズの特徴は、
標準的な電圧である8.4vバッテリーを使いながら秒間25発というサイクル数を叩き出しているところです。
それでいながら価格は他のスタンダード電動ガンと同じか、わずかに上乗せした程度であり、コストパフォーマンスの高い製品に仕上がっています。
スペック的にもコスパ的にもハイサイクルカスタム入門機としてピッタリでしょう。
おすすめの東京マルイHCモデル1,PS90 HC
東京マルイのハイサイクルシリーズのおすすめ1つ目は「PS90HC」です。
おすすめの理由はブルパップ方式による取り回しの良さと、機動力を活かせる軽量コンパクトさです。
以前からP90のスタンダード電動ガンは、ハイサイクルカスタムのベースとして人気が高かったのですが、そのP90を東京マルイ自らがハイサイクルカスタムにしたのがこのモデルです。
前線に出て機動力を生かしながら敵を仕留めたい人におすすめします。
おすすめの東京マルイHCモデル2,M4 CRW
おすすめの2番めは「M4 CRW HC」です。
このハイサイクルモデルをおすすめする理由は、アクセサリーなどを付けやすい拡張性の高さです。
また、全体的にコンパクトな設計でありながら、ストックが付いているので、安定した3点支持射撃がやりやすいのもおすすめのポイントです。
ハイサイクルカスタムにライト、ドットサイトなどのアクセサリーで強化したい方におすすめします。
おすすめの東京マルイHCモデル3,H&K G3 SAS HC
「G3 SAS」!東京マルイがイギリスの特殊部隊「SAS」が使うためのG3のショートバージョンという設定で販売しているモデルです。
設定からわかるように東京マルイの妄想から生まれたモデルですが、コンパクトなボディーと500連多弾数マガジンが標準装備という使いやすさが受けて、サバゲーマーにも人気のモデルとなっています。
東京マルイはこのG3のサイクル数をアップしてハイサイクルカスタムとして製品化しました。
設定されたヨーロッパの特殊部隊装備のみならず、ポリス系突入部隊の装備としてもおすすめです。
東京マルイハイサイクルシリーズの注意点
東京マルイのハイサイクルシリーズはコスパ、スペックの両面から見てサバゲー初心者におすすめのモデルですが、1つだけ注意すべき点があります。
それは他のスタンダード電動ガンと比べると初速が低く、射程距離も若干短くなっていることです。
そのため、接近戦やミドルレンジでの戦いでは、相手の電動ガンと互角に戦えますが、ロングレンジ戦では射程不足気味です。
そこで、相手が遠距離にいる場合は、機動力を生かして射程差を詰めてから、圧倒的な連射力で制圧しましょう。
ハイサイクルカスタムのタイプ2,ショップカスタム
電動ガンハイサイクルカスタムは、各エアガン専門ショップによる内部カスタムから始まりました。
東京マルイの電動ガンが登場したと同時に、ユーザーは相手より火力の高いモデルを切望しはじめたのです。
そして、それに各専門ショップがその要望に答える形でハイサイクルカスタムを開発したというのが時代的な流れです。
そのため、各ショップのハイサイクルカスタムは、ユーザーが希望するそれぞれのモデルに対応できる柔軟性をもっています。
ここが東京マルイのハイサイクルシリーズと、ショップカスタムとの違いです。
また、サイクルアップのために初速を落とした東京マルイのモデルと違い、元の初速を維持しながらサイクル数を上げるという、ユーザーが本来望む形であろうハイサイクルカスタムを提供してくれます。
そのためユーザーの希望次第では、遠距離狙撃タイプのモデルでもハイサイクル化を施すと言う芸当もやってのけるのです。
その代償としてそれなりの工賃が必要になることの覚悟は必要です。
ハイサイクルカスタムのタイプ3,セルフカスタム
セルフカスタムとは「自分で行うカスタム」です。
ファクトリーカスタムやショップカスタムと違い、パーツの選択と調達、組み込みと調整まで全て自分自身で行うことが必要です。
このセルフカスタムのメリットは、パーツ代以外の出費がかからないことです。
また、パーツの組み込みや調整も全て自分で行うために、いざ故障が起きたときでも、自分で対応できます。
サイクル数もその気になれば天井知らずで、デュアルセクターというギアを使いこなせれば、秒間60発というサイクル数も不可能ではありません。
しかし、ハイサイクルのセルフカスタムにはある程度の知識がないとパーツが選べず、組み込んで調整できるスキルがないとカスタム化は難しいでしょう。
サバゲー初心者にセルフカスタムをすすめる理由
サバゲー初心者が自分で電動ガンをカスタマイズするには勇気と知識とスキルが必要です。
しかし、ijirareはあえてセルフカスタムをおすすめします。
その理由はなによりサバゲーを楽しむ幅が広くなるからです。自分で電動ガンを分解した経験のない人が、セルフカスタムに挑戦するには不安が付きまとうでしょう。
「もし、失敗して壊したら元も子もない!」と思うのが当然です。
しかし、そこで踏みとどまるか!あるいは勇気を出して一歩を踏み出すかで、その後のサバゲーの楽しみ方の広がりと深みが違ってきます。
最初はトライ&エラーの連続です。
けれども、実際に自分で分解してパーツを入れ替え、調整することで初めて身に付く知識とスキルがあるのです。
一度この経験をしておくと、ハイサイクルだけでなく、トリガーレスポンスやロングレンジカスタム、あるいは命中精度を上げるアキュラシーカスタムにも応用がきくのです。
もし、今よりも更に深いサバゲーの楽しみ方を知りたいと思うのなら、勇気を出してセルフカスタムにも挑戦してください。
サバゲー初心者がハイサイクルを使う際の注意点
ここまで電動ガンのハイサイクルカスタムについてご案内をして参りましたが、最後にサバゲー初心者であるアナタがハイサイクルを使う際の注意点をご案内しておきます。
まず1つ目の注意点は、ハイサイクルカスタムを使うサバゲーマーは、敵側からみると排除すべき対象の一番目になることを意味します。
言い換えれば「厄介なハイサイクルは最初に潰すべき敵」と認識されるということです。
そのため、ハイサイクルを使う時には、自分が真っ先に潰しにかかられるという自覚が必要です。
2つ目の注意点は「オーバキル」です。
回転数の速いハイサイクルは発射音も激しく、時に相手のヒットコールが聞こえにくい時があります。
特にブルパップ式電動ガンの場合、機関部が耳元に来るので、一層聞こえにくくなります。
そのため、
ヒットコールに気づかずに撃ち込みすぎて「オーバーキル」を起こしがちなのです。
このことを忘れると思わぬトラブルを引き起こすことになりますので注意してください。
ハイサイクルカスタムのまとめ
本文中で述べたようにハイサイクルカスタムは、サバゲー初心者の頼もしい相棒になってくれるカスタムです。
ショップカスタムであれファクトリーカスタムであれ、ぜひ一度試されればサバゲーでの楽しさが広くなるでしょう。
そしてそれを経験したなら、今度は自分でのカスタマイズに挑戦されてください。
最初のハイサイクルカスタムで広がった楽しみに今度は深さが加わります。
電動ガンを初めてバラす時は不安がついて回ります。
ijirareも初めてメカボックスを分解した時は、ガクブルしながらチャレンジしたものです。
しかし、2度、3度と繰り返すうちに慣れてきて、秒間36発のG3やハイサイクル+流速、ボルトアクションのロンレンジバージョンなどを組み上げました。
「やったことないから・・・」と躊躇せず、勇気を出して一歩踏み出せば、新しい楽しみの扉が開くことを、このブログをご覧いただいているサバゲー初心者の皆さんにお伝えしておきます。