カスタム入門

初心者向け4つのガバメントカスタム!45オート人気が衰えない理由とは

はじめに

サバゲーに参加している人ばかりではなく、エアソフトシューターなら誰でも聞いたことがあるハンドガンカスタムがあります。

それがコルト・ガバメントをベースにカスタマイズを施した「ガバメントカスタム」です。

今回はこの「ガバメントカスタム」についてご案内をいたします。

さて、一口に「ガバメントカスタム」についてと言っても、実銃のカスタムガバメントとエアガン用のカスタムガバメントの二通りの情報があります。

そこで今回は最初にガスブローバックのカスタムの情報をご紹介して、そのあとに実銃のカスタムガバメントについてご紹介します。

最後までお付き合いをしていただければ幸いです。

第一章、ガスブローバックのカスタムガバメントについて

エアソフトシューターがガバメントをカスタマイズする理由は、

サバゲーやシューティングマッチでの操作性と命中精度の向上を図るためです。

さらに純正のパーツからカスタムパーツに換装することでドレスアップも図れます。

具体例を挙げれば、レバーやボタンの換装でマガジンチェンジのスピードが上がり、バルブを替えることで初速がアップします。

また、サイト交換でターゲットを捉えるスピードも格段に向上させられます。

このようなメリットを得ることで、

サバゲーやシューティングマッチでの戦いを有利に運べます。

そのためにエアソフトシューターはガバメントをカスタマイズするのです。

カスタムパーツのメリットの具体例:スライド

 

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ガバメントカスタムで一番に効果を発揮するのがカスタムスライドへの交換です。

スライドを軽量化すればブローバックスピードが上がり速射性が上がります。

またスライドを伸長すればリコイルがマイルドになりリカバリーがやりやすくなります。

ガバメントスライドのオリジナルサイズは5.1インチですが、リカバリーのやりやすさとサイトラインの伸長を狙って7インチのカスタムスライドが支持されたのです。

また、それに伴いリアサイトも競技用のボーマやウイチタのカスタムサイトが普及しだしました。

いずれも1980年代初頭の話です。

さらに刻印が変わるのもカスタムスライドに換装する醍醐味でしょう。

人と違た刻印のスライドを使うだけでテンションが上がり、ゲームやマッチが楽しくなります。

カスタムパーツのメリットの具体例:フレーム

スライドほどの華やかさはありませんが、フレームのカスタマイズも重要です。

フレームのカスタマイズと言えば真っ先に思い浮かぶのが「ステッピング」と「チェッカリング」ではないでしょうか。

フレームのステッピングが日本に初めて伝えられたのは「ボブ・チャウ・スペシャル」を紹介した記事によるものです。

ステッピングとはグリップのフロントとトリガーガード前面に荒々しく刻まれた加工のことをいいます。

ステッピングには45ACPの激しいリコイルを受けても手の中でハンドガンが踊らずにシッカリとハンドリングできる効果があるのです。

そのステッピングをより細かい格子状に刻んだものが「チェッカリング」です。

これらのカスタマイズはリコイルによるリカバリーロスを防ぐ効果が見込めるのです。

カスタムパーツのメリットの具体例:操作性

 

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コルト・ガバメントの各種パーツやレバー類をカスタムパーツに換装すると、操作性が段違いに向上します。

その最たるものがマガジンチェンジとスライドリリースのスピードアップです。

まず、マガジンキャッチボタンをカスタムパーツに交換して、ほんの数ミリだけ出っ張らせるだけでマガジンチェンジのスピードが劇的に向上します。

 

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さらにエクステンデッドスライドストップレバーに交換すると、

ツーハンドホールドでグリップした状態の指を動かすことなくホールドオープンしたスライドをリリースできて、初弾をチャンバーに素早く送り込めるのです

「ハンマーバイト」を予防する「ビーバテイルグリップセフテイー」とは

ガバメントのビーバテイルグリップセイフティー
画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/m1911-%E3%83%94%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AB-%E9%8A%83-%E9%8A%83%E5%99%A8-4736839/

コンバットシューティングではマズルジャンプ(反動で銃口が跳ね上がること)を抑えるために、できるだけスライドに近い位置をグリップします。

これを”ハイグリップ”と呼びます。

この時に細長いオリジナルのグリップセフティーでは、グリップセフティーの横から親指と人差し指の間の皮膚がグリップセフティーを包むような状態になることがあるのです。

そのために親指と人差し指の間の皮膚が、スライドバックによって倒されたハンマーとグリップセフティーに挟まれて血まみれになることがあります。

これが「ハンマーバイト」と呼ばれる事例です。

これはオリジナルのグリップセフティーレバーが細すぎるために起こるのです。

それを防いでくれるのが「ビーバテイル」と呼ばれる形状のカスタムパーツです。

ビーバテイルはハンマーバイトを防ぐと共に、シッカリとリコイルを受け止めて、グリップを安定させる効果もあります。

フレーム部のカスタムに欠かせないパーツと言えるでしょう。

カスタムパーツのメリットの具体例:スペック向上

ガバメントカスタムでのスペック向上と言えば、命中精度と初速アップの2つです。

このうち初速アップに効果的なパーツと言えばマガジンバルブでしょう。

カスタムバルブは純正品よりもガスの吐出量が増えるために、わずかながらも初速がアップします。

しかし、ガス吐出量が増えるということは、同時にマガジンが冷えるスピードも速くなることを意味します。

そのためマガジンバルブの交換は諸刃の剣とも言えいます。

ガバメントカスタムの初速アップへのアプローチは、インナーバレルのタイト化でも効果的です。

マルイの純正バレルはおおよそ6.08㎜という内径ですが、

6.03㎜のカスタムバレルに換装すれば、ガスのロスを抑えて初速がアップします。

同時に命中精度も向上すると言われていますが、

命中精度アップに関しては劇的な向上は実感できないかもしれません。

ガバメントカスタムの入手方法

ガバメントカスタムの入手方法は2つの手段があります。

一つ目は先にご紹介したカスタムパーツを、

ベースガンとなるM1911A1やシリーズ70モデルに組み込んでセルフカスタムとして仕上げる方法です。

もう一つの方法は、メーカー出荷時にある程度のカスタムパーツをあらかじめ組み込まれたモデルを購入する方法です。

セルフカスタムは完全にオリジナルカスタムに仕上げられる反面、パーツ代にコストがかかることと、ある程度の組み込みに関するスキルが求められます。

そこでサバゲーやシューティングマッチの初心者におすすめなのが、

メーカー出荷時にファクトリーメイドのカスタムとして仕上げられたモデルを購入して、

使いながら自分好みのパーツを追加していく方法です。

これならコストをかけずにノーマルガバメントよりも使いやすいハンドガンを手にいれられるでしょう。

セルフカスタムのベースに向いたガスブローバックガバメントとは?

コルト ガバメント マークIV シリーズ’70 – ガスブローバック | 東京マルイ  画像出典:https://www.tokyo-marui.co.jp/products/gas/blowback/272

 

現在、サバゲーマーやマッチシューターがガバメントのセルフカスタムを組み上げる場合、

ベースガンとして使えるのは東京マルイとウェスタンアームズのいずれかの製品です。

このうちどちらをお勧めできるかと言えば、東京マルイのガバメントシリーズです。

では、なぜ東京マルイをお勧めするのか?

ウェスタンアームズの製品と比較してその理由を説明します。

東京マルイをお勧めの理由1、価格面での違い

おすすめの理由の1つ目は価格の違いです。

セルフカスタムはカスタムパーツへの交換がメインとなりますが、時には擦り合わせや加工が必要な場合があります。

そういった時に高価なウェスタンアームズの製品では、気軽の加工するのには向いていないのです。

ウェスタンアームズの製品は、ガバメント一丁の価格が電動ガンに匹敵するほど値が張ります。

もちろん、その値段に比例して仕上がりのクオリティーの高さには素晴らしいものがあります。

しかし、この高価なウェスタンアームズの製品に対して、気軽に切った貼ったをできる人は多くはいないでしょう。

その点、ガバメント一丁が1万円台で購入できる東京マルイの製品なら、

価格の面からも惜しみなく加工できるためカスタマイズに適した製品と言えるでしょう。

東京マルイをお勧めの理由2、カスタムパーツの豊富さ

東京マルイをお勧めする理由の2つ目は、カスタムパーツの豊富さによるものです

ではなぜウェスタンアームズ向けのカスタムパーツよりも、

東京マルイ向けのカスタムパーツのほうが、種類と量のどちらも豊富なのでしょうか?

その理由は単純なもので、

ウェスタンアームズが自社向けのカスタムパーツの開発・販売を、サードメーカーが行うことを禁じているためです。

そのため、カスタマイズに使えるパーツが東京マルイに比べて圧倒的に少なく、逆に東京マルイのガバメント向けカスタムパーツは有り余るほです。

このカスタムパーツの種類と量の違いが、東京マルイの製品をベースガンにおすすめする2つ目の理由です。

東京マルイのファクトリーカスタムガバメント4選!

 

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カスタムガバメントの入手方法の項目で、

サバゲーやシューティングマッチの初心者におすすめなのは、

メーカー出荷時にある程度のカスタマイズが施された「ファクトリーメイドカスタム」だと述べました。

そこで、東京マルイから販売されているメーカーがカスタマイズを施したガバメントである「M.E.Uピストル」「コルトM45A1」「ナイトウォーリアー」と、

4.3インチモデルである「ウォーリアーシリーズ」の4つをご案内します。

おすすめガバメントカスタム1、「M.E.U PISTOL」

画像出典:http://www.tokyo-marui.co.jp/products/gas/blowback/65
MEUピストル – ガスブローバック | 東京マルイ

おすすめガバメントカスタムの一丁目は東京マルイの「M.E.U PISTOL」です。

M.E.Uピストルは海兵隊が独自に採用したカスタムガバメントを、東京マルイがガスブローバックモデルとして再現したものです。

M.E.Uピストルの最大のおすすめポイントは「コストパフォーマンス」の良さにあります。

ijirareは以前、愚息のサバゲー用ハンドガンとしてこのM.E.Uピストルを買ったのですが、

コスパと使い勝手の良さから、自分の愛用銃にしてしまいました。

ijirareがM.E.Uピストルに惹かれた理由

ijirareがM.E.Uピストルに惹かれた一番の理由は、

M.E.Uピストルがミリタリーモデルのガバメントとほとんど違わない値段でありながら、

カスタムパーツが満載であるところでした。

このハンドガンに不足している物があるとしたなら、カスタムスライドストップレバーとリコイルスプリングガイドぐらいでしょう。

また、ブラックホークのCQCホルスターが無加工で使えるのも評価したポイントです。

カスタムガバメントに対して強いこだわりがなければ、

東京マルイのM.E.Uピストルはカスタムガバメントの入門用としておすすめです。

おすすめのガバメントカスタム2、東京マルイ コルトM45A1

東京マルイのガバメントカスタム第二弾は、「コルトM45A1」です。

サバゲー用カスタムガバメントとしての使いやすさは、

前述のM.E.Uピストルで十分に事足りるのですが、

一つだけ不満を挙げるとすればウェポンライトの装着に向いていないところでしょう。

事実、海兵隊ではよりCQBに対応したハンドガンとして、

ウェポンライトの装着可能バージョンであるM.E.Uピストルとも言うべき「コルトM45A1」を後継機種として採用しています。

アンダーレイルによるライト装備が可能になったM45A1なら、

インドアフィールドでカスタムガバメントを楽しみたい人にとってもピッタリなモデルと言えるでしょう。

おすすめのカスタムガバメント3、東京マルイ デザートウォーリア4.3

ここまでご紹介したM.E.UピストルやM45A1は、5.1インチのミリタリーガバメントがベースになっています。

これに対してポリス系装備では、FBISWATなどが採用しているキンバーモデルのようなコマンダーベースの4.3インチがメインです。

言わばグロック17とグロック19、あるいはハイキャパ5.1と4.3の関係をイメージしていただければわかりやすいのではないでしょうか。

東京マルイのデザートウォーリアの特徴は、

ハイキャパ4.3をグリップしやすいシングルスタックマガジンサイズにして、

全体をデザートカラーに仕上げたモデルです。

コンパクトで今風のカスタムガバメントがお好きな人におすすめのアイテムです。

おすすめのカスタムガバメント4、東京マルイ ナイトウォーリアー

東京マルイのナイトウォーリアーは、

デザートウォーリアのフレームにキンバータイプの5.1インチスライドを載せてブラックカラーに仕上げたモデルです

ターゲットはズバリ、

LE装備(ローエンフォースメント”法執行機関”装備)でカスタムガバメントを装備したい人向けです。

キンバー社のカスタムガバメントは、F.B.IやLAPD SWATに採用された実績もありM1911クローンの中でも有名な製品です。

LE装備に似合うカスタムガバメントをお探しの方にピッタリのモデルでしょう。

第二章 リアルガンのカスタムガバメントについて

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ここまでは東京マルイのガバメントカスタムを中心にご案内をしてきましたが、ここからリアルガンのガバメントカスタムについてご案内をいたします。

実銃のガバメントカスタムに興味がない人は、この先は読まずに飛ばしていただいて結構です。

ijirareがこれまで見てきた実銃のカスタムガバメントについての記述がメインになりますので、

多少の思い違いや記憶が曖昧な部分もあるかもしれませんが、

そのあたりは温かい目で見てご容赦をお願いします。

日本のガンフリークがカスタムガバメントを知ったきっかけは?

日本のガンフリークが初めてガバメントカスタムを知ったのは、

「ボブ・チャウ・スペシャル」というコルト・ガバメントを紹介したレポートからです。

それまでミリガバやシリーズ70しか知らなかった当時のモデルガンユーザーにとって、「ボブ・チャウ・スペシャル」のカスタマイズは衝撃的でした。

ドローがしやすいように角という角を徹底的に削り落としたシルエット、

グリップのホールド性を高めるためのトリガーガードやグリップ部前面に施されたステッピング加工、

極限までタイト化されたマズルブッシングとスライドとフレームの篏合部、

全てのカスタマイズが初めて目にするものでした。

ボブ・チャウ・スペシャルが後のトイガンに与えた影響

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ボブ・チャウ・スペシャルが日本に紹介されて以来、

数多くのカスタムガバメントが紹介されるようになります。

ボブ・チャウ・スペシャルは競技用ではなくセルフディフェンスを目的にしたストリートユースカスタムでしたが、

IPSCやビアンキカップの周知と共に、流れはマッチ用カスタムガンがメインになっていきます。

ホーグのロングスライド、

ガバメントのロールスロイスと例えられるナイゴード・カスタム、

ウィルソンやワトソンなどの有名ガンスミスのカスタムが次々に紹介されます。

そしてその頂点が、ジム・ボランドがイチロー・ナガタ氏の要請でカスタマイズした「ボランド・スパーカスタム」でしょう。

これらのカスタムガバメントが紹介されたのはモデルガンの全盛期で、現在のようなリアいるなガスブローバックガンはありませんでしたが、

それから数十年経った今でも、その魅力はエアソフトシューターたちの心を惹きつけてやまないのです。

45オートカスタムが9ミリカスタムガンよりも人気の理由

世界には様々な口径のハンドガンがあります。

9ミリ、.40S&W、10ミリオート、357SIG、45GAPなどなど。

しかしアメリカでは1911年にガバメントと共に陸軍に採用された45ACP(.45AOUTMATIC COLT PISTOL)に圧倒的な信頼性と人気を集めています。

それはもはや信仰と言っていいほどです。

それには4つの理由が挙げられます。

一つ目の理由はシューティング競技においてのパワーファクターです。

9ミリハンドガンは45ACPを撃つガバメントよりもリコイルが軽く、

装弾数も多いので競技において有利に思えます。

しかし、それ故にシューティングマッチのレギュレーションで9ミリオートは45オートよりもポイント面でハンディを負わされるのです。

また、競技によってはペーパーターゲットではなく、重い金属ターゲットをノックダウンさせる場合もあります。

の時に230gr(15g)の重量弾頭を撃つガバメントでは一発でターゲットをノックダウンできますが、

115gr(7.5g)の9ミリ弾頭では、ターゲットをノックダウンさせるのに最低2発は必要です。

この重たいターゲットを一発でノックダウンさせられる45ACPのパワーが、

アメリカ人のメンタリティーにマッチしているため、

45ACPを使うガバメントカスタムが人気なのです。

二つの大戦を戦い抜いたガバメントのタフさ

天才銃器設計家であるジョン・M・ブローニングによって設計されたコルトガバメントは、

1911年の制式採用されて以来、第一次と第二次大戦、

それに続く朝鮮戦争やベトナム戦争を兵士と共に戦い抜きました。

これらの大戦、局地戦によってバトルプルーフされたコルト・ガバメントのタフさを、アメリカ人たちは魂レベルで信頼しているのです。

そのため、1985年にベレッタM9に陸軍制式採用ハンドガンの座を譲った後も、

海兵隊や一部の特殊部隊では現役のハンドガンとして採用され続けています。

カスタマイズに向いたフレームキャパシティー

コルト・ガバメントはレギュラーの口径を45ACPでデザインされています。

45ACPは同時代に各国で採用されていた他の口径よりも強烈なリコイルを発生させます。

そのためにリコイルの耐えられるだけの頑丈さをフレームに持たせています。

この頑丈なフレームを持つおかげで、様々なカスタムに対応可能な柔軟性を備えているのです。

コルト・ガバメントは同じデザインで.380ACP、38SUPAR、9ミリパラベラム、45ACP、.40S&W、10ミリオートと様々な口径に対応可能です。

これはガバメントのデザインがいい意味で”未完成”であり、各種の口径に対応可能な余裕があるためにもたらされた恩恵でしょう。

同じブローニングのデザインでありながら、ガバメント以降の1935年に採用されたブローニング・ハイパワーが、

既に現役から退いたのに対して、いまだにガバメントが第一線で活躍していることからもわかっていただけると思います。

M1911クローンの普及

4つ目の理由は、銃器メーカーの各社からガバメントのクローンモデルが製造されはじめたことです。

1985年にガバメントが制式採用を外れた時期に、コルト社がガバメントに対して持っていた権利がフリーになります。

その結果、.45ACPの商品価値を認めていた銃器メーカーたちが、

一斉にM1911クローンを製造してアメリカ市場に自社でデザインしたM1911クローンを投入をし始めたのです。

その中にはコルト社のライバルであるS&W社も含まれるほどでした。

その中で一番に成功したのはキンバー社の製品ではないでしょうか。

オリジナルのガバメントに、

スライド全部のセレーションや、グリップセフティーに連動させたAFPB(オートマチック・ファイアリングピン・ブロック)を組み込むことで、

キンバー製M1911クローンはカスタムガバメントとして人気を集めたのです。

また、キンバー製ガバメントはクオリティーの高さもあって、アメリカの公用機関に制式採用されるほどの評価を得ています。

このような4つの理由でアメリカでは.45ACPとガバメント人気が衰えないのです。

ガバメントカスタムについてのまとめ

日本のトイガン業界はアメリカの銃器事情の影響を多大に受けます。

特に銃器専門雑誌の影響は大きいものがあります。

エアソフトシューターに人気があるカスタムガバメントのルーツも、

1984年当時に紹介された記事がキッカケです。

そして銃器大国であるアメリカにおいてガバメントの人気は衰えることはないでしょう。

ガバメントはアメリカ人にとってはそれほど偉大なハンドガンなのです。

ガバメントが採用された時代の軍用ハンドガンで、いまだに現役の立ち位置を保っているものは他にありません。

同世代のワルサー、ルガー、モーゼル、ベレッタM1934、十四年式拳銃などの名銃たちは、

すべて博物館の収蔵品やコレクターたちのガンロッカーで静かな時を過ごしています。

これらの事実を踏まえるならば、

ガバメントの偉大さとそれを設計したブローニングの天才的才能を、

ご理解いただけるのではないでしょうか。

 

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