はじめに-AKタイプの近代改修版とは?
皆様、こんにちは、ijirareです。
これまで「AKの選び方に迷うサバゲーマーにおすすめの簡単な3つのコツとは?」
「AKにお似合いの3ツのサバゲー装備とは?AK47からAK74まで」
と2回に分けてAKの電動ガンとお似合いの装備についてご案内をしてきました。
そして今回はその締めくくりとしてAK100シリーズと、
PMCオペレーターたちも好んで使うタクティカルAKなどの近代改修版についてご案内をします。
マルイAKMガスブロ!発売日は?リアルさは?これまでの情報をまとめてみた!
AK100の元になった第四世代AKとは?
AK100シリーズはAK74と同じ第四世代のAKです。
と書いても「なんのこっちゃ?」とサバゲー初心者や銃器に詳しくない方は思われるでしょう。
そこでAK74からAK100シリーズまでの流れを簡単にご説明します。
前回のブログ「AKにお似合いの3ツのサバゲー装備とは?AK47からAK74まで」
の最後でAK74までの流れを書きましたが、
AK100シリーズへの流れはこのAK74から始まります。
AK74は小口径化、ストックのデザインやマズルブレーキの改良などで、銃口の跳ね上がり(マズルジャンプ)の軽減に成功しました。
しかしAK74が開発された当時は軍用ライフルに光学サイトやタクティカルライトを搭載するという認識が薄かったため、
拡張性自体はAKMと大差なかったのです。
そこでAK74に近代的改修を加えて光学機器等のアクセサリーを搭載できるようにしたのがAK74Mです。
このAK74Mが第四世代AKと呼ばれるライフルで、このAK74MがAK100シリーズに発展していくのです。
AK100シリーズとは?西側諸国の口径に対応したAK
AK100シリーズとはAK74Mの5.45×39口径を、
アメリカ・ヨーロッパ諸国で普及している5.56×45㎜や7.62㎜×51といった口径に変更したライフルです。
そのためAK101はM4A1と同じ5.56㎜口径仕様で、AK102はAK101のカービン版という扱いになっています。
東京マルイが次世代電動ガンとして製品化したAK100シリーズがAK102です。
このAK101,102は5.56㎜版AKと言えるもので、
中東地域に派遣されたPMCオペレーターの中には好んで装備する者もいます。
その理由はフレームダストカバーやハンドガードにレイルを搭載して、
M4A1並みの拡張性をAKに持たせているためです。
モダナイズドされたロシア軍用銃:AK103~AK107とは
外貨獲得のため輸出に主軸を置いたAK100シリーズですが、
AK本来の口径である7.62×39や5.45×39に対応したモデルもあります。
それがAK103~AK107のモデルです。
AK103が7.62×39対応、AK104がそのカービン版、AK105が5.45×39対応でAK107がそのカービン版となっています。
その中でAK105は7.62㎜であるため貫通力は5.45㎜に劣りますが、
ストッピングパワーは5.45㎜口径よりもストッピングパワーが大きいために特殊部隊に好まれて使われています。
これらの近代改修されたAKシリーズを「モダナイズドAK」と呼んでいます。
タクティカル化された第五世代AK:AK-12
さてAK100シリーズでモダナイズドされたAKですが、
2011年にAK100シリーズの元の銃であるAK74Mの後継ライフルとして「AK12」を発表します。
このAK12はカラシニコフ・コンツェルンが「第五世代AK」としてロシア軍に売り込んでいましたが、
紆余曲折の果てにロシア軍が採用を決めたのは2015年のことです。
しかし、採用決定=即時納入ではなく「将来的には採用する予定なのでちょっと待ててね♡」というアヤフヤな状況のようです。
ここでAK12とAK100シリーズの違いについてご説明します。
外見上で一番目立つ違いはトップレイル、レイルハンドガード、そしてM4やマグプルタイプのストックです。
また、リアサイトもフレーム最後端に移されており、オープンサイト使用時の命中精度を上げています。
手持ちのAKシリーズをモダナイズドするカスタム法
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ここまでAKの近代改修版である「モダナイズドAK」についてご説明しましが、
ここまで読まれた方の中にはご自分の手持ちのAKをモダナイズ化してみたい!
と思う方もいらっしゃるでしょう。
そこで、ここからはAKも電動ガンをモダナイズドするためのドレスアップパーツをご紹介します。
なお、あらかじめ申し上げておきますが、
これからご紹介するカスタムパーツは、何らかの加工や組み込みのスキルを求められるものが大半です。
お手持ちのAKにポン付けで取り付けられるのは、極一部の製品だというこをご了承ください。
モダナイズドAK用パーツ1、レイル付きトップカバー
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AKタイプの電動ガンをサバゲーで使う際に、
一番不満を感じるのが光学サイトを搭載できる場所がフレーム上部にないことです。
そのためフレームに取り付けられたマウントベースを利用して、
フラットレイルをレシーバー上面に取り付けるのが一般的です。
そこで、ここではレシーバー上部に光学サイトを取り付けるためのパーツ類をご案内します。
1、 ohhunt AKリアシートロープロファイルレールマウント
最初にご紹介するのはAKタイプのリアサイトと交換して取り付けるレイルパーツです。
リアサイトを外してレイルパーツに換装するだけなので、ほぼ無加工で取り付けられるでしょう。
そのためパーツ交換の経験がない人や組み込みスキルに自信のない方におすすめのドレスアップパーツと言えます。
ただパーツの全長が100㎜ぐらいなので、
大きめのスコープの搭載には向いていません。
あくまでもレプリカのホロサイトやドットサイト用と認識したほうがいいでしょう。
2、CREATION AKシリーズ マウントベース
2番目にご紹介するのはレシーバーにガッチリと固定できるボルトオンタイプのマウントレイルです。
とりあえずマルイAK用となっているので、
マルイのAKタイプの電動ガンにはほぼ無加工で取り付けられるようです。
こちらもスコープ用というよりはドットサイト用というサイズです。
AK用のトップレイルとしては、
取り付けも容易で堅牢なことから一番普及しているタイプのレイルマウントです。
3、APS 電動AK74用トップカバー20mmレール
3番目にご紹介する製品は、AKタイプの電動ガンのレシーバートップをフラットレイル化するパーツです。
銃本体との一体感が強く、見た目のカッコよさはピカ1でしょう。
しかし、その分だけ取り付け時の加工や擦り合わせが必要になるため、
カスタマイズ初心者にはハードルの高いパーツと言えます。
レビューを見る限りでも、現物合わせで切った貼ったが必要なようです。
しかし、上手くフィッティングできればグラつきもなく見た目にもカスタム感がでるので、チャレンジする価値はあります。
モダナイズドAK用パーツ2、レイルハンドガード
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モダナイズドAK用パーツでフレームトップレイルと同じぐらいカスタム感をアピールできるのがレイルハンドガードです。
最初はR.I.SやR.A.Sといったゴツイ感が強かった4面の20㎜レイルハンドガードですが、
近年では見た目がよりスマートで握ったときのゴツゴツ感が少ない、
「M-LOK」や「Key-MOD」といったタイプの物が主流になりつつあります。
この流れはAKタイプのライフルにも影響を与えており、
現ロシア軍兵士の持つカスタムAKにも「LVOA」タイプのハンドガードに換装しているのを見かけます。
ハンドガードはトップレイルよりも選択の幅があるので、お好みのタイプを選ばれるといいでしょう。
1、マルイ 次世代AK キーモッドハンドガード
最初にご紹介するのは「Key-Mod」タイプのハンドガードです。
東京マルイ次世代AK74NM及びAKS74U対応のカスタムパーツになります。
東京マルイのAK74シリーズならポン付けで取り付け可能で、
組み込み手順が分からない方には、Laylaxから動画が用意されています。
AK74MN用とAKS74U用はサイズが違うので、
購入の際には間違えないように注意が必要です。
2、ANS Optical クワッドレイルシステム RIS ハンドガード
2番目にご紹介するのは定番の4面ピカティニーレイルのR.I.Sハンドガードです。
4面がレイルであるため好きな場所に好きなアクセサリーを取り付けられる反面、
握った時にゴツゴツ感があり、重量のためフロントヘビーになりがちです。
全メーカー対応の汎用製品であるため、取り付け時には若干の加工が必要になります。
現物を合わせながらヤスリで削ってフィッティングしてください。
モダナイズドAK用パーツ3、ストックアダプター
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モダナイズドAK用パーツのラストを飾るのはM4系ストックを取り付けるためのストックアダプターです。
AKの木製ストックは味があり、
スティールパーツとのコントラストが得も言われぬロマンを漂わせているのですが、
操作性から見るとM4系のテレスコピックタイプには一歩及びません、
そのため現職のロシア軍兵士の間でもAK74Mのストックを、
M4タイプに交換するカスタマイズが珍しくありません。
M4タイプのストックパイプに換装すれば、
ボルターなりクレーンタイプなりSBA3なりのお好みのタイプを楽しめます。
1、 5KU AK-M4ストックアダプター
最初にご紹介するストックアダプターはAKタイプの電動ガンストックを、
オーソドックスな6ポジションタイプのM4ストックに変換する5KU AK-M4ストックアダプター です。
このストックパイプを取り付ければマグプル、バイパー、ボルターなどお好きなストックを取り付けられます。
取り付け自体の難易度も高くなく、慣れていない人でも取り付け可能でしょう。
2、 King Arms AKタクティカルフォールディングストック
2番目にご紹介するストックアダプターは 、King Arms AKタクティカルフォールディングストックです。
このタイプのストックの特徴は、
テレスコピックタイプ+フォールディングストックとして機能することです。
つまり、通常は6ポジションタイプのテレスコピックタイプとして使用し、
インドアなどの限られた空間エリアでは、折りたたみストックとしてライフルのサイズをコンパクトにできます。
多くのタクティカルAKがこのタイプのストックを採用していることからも、使いやすさが伺えるというものです。
3、F.FACTORY 次世代AKストックベース & F.FACTORY 東京マルイ AK47用 ストックベース Ver.2
上記の2つのストックアダプターを取り付けるにはストックベースが必要です。
AK47とAK74用の2種類があるので間違えないようにお願いします。
おすすめのモダナイズド&タクティカルAK4選!
前のテーマではお手持ちのAKタイプの電動ガンをモダナイズドするためのカスタムパーツのご案内をしましたが、
これからAKタイプの電動ガンを購入しようという人には、
市販されているモダナイズド&タクティカルAKをお求めになったほうがお買い得でしょう。
そこでここではおすすめのモダナイズド&タクティカルAKをご紹介します。
1、 LCT LCK-12 AEG (JP Ver.)
おすすめのタクティカルAKの一番目は、台湾の高級エアガンメーカーであるLCTの LCK-12 AEG (JP Ver.) です。
LCK-12は、ロシアの時期制式採用ライフルとして予定されている第五世代AKタイプのAK-12をモデルとした電動ガンです。
最新型のAKタイプであるためレイルハンドガード、
折りたたみ式のテレスコピックタイプストック、
レシーバー上面もフルフラットレイルが搭載されています。
これによりサイドにはライト、ハンドガード下部にはバーティカルフォアグリップ、
レシーバー上面にはスコープやドットサイトなどの光学サイトの搭載が可能になり、
タクティカル性が一挙にアップされています。
2、LCT airsoft 電動ガン LTS-Keymod-9.5
2番目にご紹介するタクティカルAKもLCT airsoft の電動ガン LTS-Keymod-9.5です。
先のLCK-12が第五世代AKタイプをモデルアップしたのに対して、
このLTSは現行機種の第四世代AK74Mをベースにkeymodハンドガードを装着、
M4タイプのテレスコピックタイプストックにカスタマイズしたモデルです。
現職のロシア兵の大多数が使っているタイプなので、
このライフルを使用するとロシア装備に合わせやすいでしょう。
3、G&G ARMAMENT RK74-E ブラック
3番目のおすすめタクティカルAKは、
台湾の高級エアガンメーカーG&G ARMAMENTの RK74-E です。
おすすめポイントは電子制御トリガーがもたらすレスポンスの良さ、
それによるクロスレンジでの優位性です。
近接戦闘でのフルオートはケガやトラブルになりやすいため、
禁止するフィールドが増えています。
そういったフィールドではセミオートのキレの良さが勝敗に分かれ目になります。
G&Gの製品は日本のメーカーよりも早くDTS(デジタルトリガーシステム)を導入しているので、
電動ガンでありながらガスブローバックのトリガーに近いキレの良さを持っています。
タクティカル性が重要なポイントである近接戦闘にG&GのRK74-Eは向いていると言えるでしょう。
4、KRYTAC TRIDENT 47 CRB
4番目のおすすめタクティカルAKは、台湾の高級エアガンメーカーKRYTAC のTRIDENT 47 CRBです。
このモデルはタクティカルAKというよりも、
7.62×39カートリッジ(AK47の弾薬)を使うSR16(M4A1の高級機種)というべきものです。
このモデルが生まれた背景は、
中東地域に派遣される特殊部隊に現地で入手しやすい弾薬を使えるM4A1があれば運用しやすいのではないか?
という発想からナイツ社に試作を依頼したことに始まります。
結果として試作段階で終わり採用されませんでしたが、
電動ガンの世界ではM4とAKの良いとこ取りをしたモデルとして人気があります。
ありふれたタクティカルAKに飽きた人はこのSR47はいかがでしょうか。
タクティカル&モダナイズドAKがお似合いの装備
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ここまでモダナイズド&タクティカルAKにお似合いのAKタイプの電動ガンをご紹介しましたが、
サバゲーマーが気になるのはそれらの銃にお似合いの装備品でしょう
。AK74MやAK12といったモダナイズドAKに合うのは現用のロシア軍装備ですし、
タクティカルAKが似合うのはPMC装備でしょう。
そこで、それらの装備品についてご説明します。
モダナイズドAKに似合う装備、ロシア軍装備
ロシア軍兵士装備の再現を目指すサバゲーマーにとって
「6B45アーマー」
「6B47ヘルメット」
「デジタルフローラ迷彩」は3種の神器です。
ただ、これらのアイテムは流通量が少なく、レプリカでも結構な価格がします。
そこでおすすめなのが入手が比較的容易なデジタルフローラを揃えて、
ヘルメットはOPS-COREタイプのレプリカ、
ボディーアーマーはグリーン系のレプリカ品を着込んで、
上からそれらしいプレートキャリアで隠せばそれっぽい形の装備が出来上がります。
勿論、ご予算に余裕のある方なら全て実物装備で揃えられるでしょうが、
その時にはパックセットで諭吉さんが十数人は財布から旅立つ覚悟が必要でしょう。
タクティカルAKにお似合いの装備、PMCオペレーター
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モダナイズドAKが現用ロシア軍兵士にお似合いだとすれば、タクティカルAKがお似合いなのがPMCオペレーターでしょう。
PMCオペレーターの装備にはこれといった決まりはありません、ただ、
・上下の服を同じBDUで揃えない
・最新の現用装備より2世代ほど前の装備品で揃える
という条件は守るべきでしょう。
そういった観点から、装備するAKタイプはAK74やAKS74UをベースにしたタクティカルAKがお似合いです。
手っ取り早いのが東京マルイの次世代電動ガンAKS74Uをベースに、
「レイルハンドガード」「レシーバー上面のトップレイル」に換装するとそれっぽいタクティカルAKが出来上がります。
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その上で、プレキャリやポーチ類は単色の物を選び、
パンツは5.11などのカーゴ系、
それにシュマグとダミーのイヤーマフにアポロキャップを頭に被ればPMCオペレーターの完成です。
あとはそれぞれが好みの小物を装着すればより一層楽しめるでしょう。
タクティカル&モダナイズドAK装備のまとめ
LCT AK-12
GHK AKM
GHK AK-74
AK-12追加で家族が増えました pic.twitter.com/O04NL9360g— 永遠の足痛野郎@ガスブロ沼 (@bbZ0KGrF4GJZX7f) February 4, 2020
今回まで3回にわたりAKタイプのライフルについてご案内をいたしました。
AKと言えばM4系よりも前近代的なイメージがありがちですが、
モダナイズやタクティカル化されたAKタイプはM4に劣らない拡張性と操作性を手に入れています。
この一連のAKタイプのブログを通して再認識したのは、海外製電動ガンのバリエーションの豊富さです。
日本製ではモデル化されていないAKタイプの電動ガンも海外製にはかなり用意されています。
ことAKタイプに関しては国産の電動ガンは、海外製電動ガンに置いて行かれた感がかなりします。
これ以上、海外製品に差を付けられないよう、日本のエアガンメーカーにはもっと頑張っていただきたいものです。
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