はじめにーAK選びのハードルになっているものとは
前回のブログ「AKの選び方に迷うサバゲーマーにおすすめの簡単な3つのコツとは?」では,
AK好きな方やこれからAKを買おうと考えている人向けに,
電動ガンAKシリーズ選びの考え方についてご案内をいたしました。
しかし、実際に好きなAKライフルがあったとしても、
どのAKバリエーションにどんな装備が合うのか?サバゲー初心者の中には迷う方も多いようです。
実際にSNSやネットでの掲示板には、AKにあう装備に関する質問が多く見受けられます。
そこで、今回はAKに合わせやすい装備についてご提案をいたします。
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AKにお似合いの装備選びには年代、バリエーション、地域性の理解が必要
AKに合う装備選びに迷わないためには、AKには使われた年代、モデルのバリエーション、
そしてAKが使われていた地域性を理解する必要があります。
そこでまず、おすすめの装備やスタイルをご案内する前に、
なぜその装備が合うのかという整合性を知っておいたほうが納得されるでしょう。
そこでAK装備選びの基礎知識として、AKのバリエーションや使われていた年代、
そして地域性について簡単におさらいをしてみましょう。
AKのバリエーションと使われた年代1、AK47Ⅰ型~Ⅲ型
AK47は1949年に最初のⅠ型が旧ソ連軍に採用されました。これがAKⅠ型です。
AK47Ⅰ型を設計したカラシニコフは、ドイツのSTG44で用いられたプレス工法を取り入れて生産性の向上を目指しました。
しかし、ドイツほど生産技術が高くなかった旧ソ連では、設計時に意図した強度が出せずに不具合が多発します。
この不具合を解消するための改良型が1953年に設計されたAK47Ⅱ型です。
AK47Ⅰ型の生産が終了したのは、ベトナム戦争が始まる2年前のことですので、
このⅠ型の頃の装備は朝鮮戦争からベトナム戦争開始までに使われた旧ソ連軍装備が主流になります。
AK47Ⅱ型
AK47Ⅱ型は1953年から製造がはじまります。
Ⅰ型でシートメタルを用いたプレス工法に失敗したソ連軍は、従来の切削工法でAK47Ⅱ型のレシーバーを加工します。
このⅡ型の生産はわずか1年足らずで終わり、改良型のⅢ型に移ります。
そのためⅡ型が電動ガンとして製品化されたというモデルをijirareは知りません。
装備としてはⅠ型や改良バージョンである3型の間になるので、それらの装備に被るでしょう。
AK47Ⅲ型
AK47Ⅲ型はAK47の最終型であり1953年末から1959年まで生産されています。
一般的にAK47と言えばこのⅢ型のことをイメージされます。
また、東京マルイが次世代電動ガンとして生産しているAK47もこのⅢ型をモデルとしています。
このAK47Ⅲ型から東側諸国に武器供与されて普及し始めます。
装備的には旧ソ連軍、ルーマニア軍などの東側諸国、ベトナム戦争の北ベトナム軍や現地のゲリラなどが一般的です。
変わったところでは、AK47を鹵獲したアメリカ特殊部隊隊員というプロップで、タイガーストライプ迷彩とAK47Ⅲ型の組み合わせも面白いかもしれません。
また、中国の56式小銃もこのAK47Ⅲ型をコピーして生産していたものです。
ただ、この56式小銃はライセンスが切れた後も、
中国が無断で生産を続けて世界中に輸出したため、AK47が世界中に拡散してしまったと晩年のカラシニコフは嘆いています。
AKM
AKMは、AK47Ⅲ型の生産性を上げてコストダウンを図るために開発されたAK47の後継機種です。
AKMの基本構造はAK47とほぼ同じです。
AK47との違いはプレス加工による大量生産に成功して、大幅にコストダウンを図れたことでしょう。
AKMの生産性の高さは、東側諸国や中東、アフリカ地域への武器援助という形でいかんなく発揮されます。
現在、アフリカ諸国や中東地域で使われているAKのほとんどがこのAKMのコピーです。
なので、装備的には中東・アフリカの民兵や義勇軍、ソ連軍装備が合せやすいでしょう。
AK74
AK74は西側の小口径高速軽量弾の成功を目にしたソ連軍が、従来の7.62×39㎜弾から5.45×39㎜弾へと小口径化したライフルです。
内部構造はほぼAK47を踏襲しながらも、銃口の跳ね上がりを抑えて連射性を高めるため、ストックの形状を従来の曲銃床から直銃床に近づけています。
また、そのままではAKMと見分けがつかないため、ストックのサイドに溝を掘り、AKMやAK47と混同しないようにデザインされています。
AK74が西側諸国に認知されたのは、1979年から1989年までの行われたソ連のアフガン侵攻です。
この時にソ連軍兵士にボディーアーマーが支給されていることに衝撃を覚えたNATO(北大西洋条約機構)軍は、
従来のSMGではボディーアーマーを貫通できないため基地の警備に支障をきたすと焦り、
急遽ボディーアーマーに効果的な個人防衛兵器の開発を銃器メーカーに依頼しました。
その依頼によりできたのがFN P90やHK MP7などのP.D.W(パーソナル・ディフェンス・ウェポン)と呼ばれる兵器です。
AK74に合う装備は、ソ連軍迷彩にAK用チェストリグやソ連製ボディーアーマーを合わせたスタイルでしょう。
AK100シリーズとタクティカルAK
ソ連崩壊、冷戦終結の時代の波はロシアを経済的な苦境に立たせます。
それは兵器の世界にも波及して、AKシリーズも5.56㎜×45弾に対応した製品を西側に輸出して外貨獲得に走り出します。
それがAK100シリーズと呼ばれるバージョンです。
AK100シリーズはAK74のバリエーションというポジションで、
AK101やAK102などが5.56ミリを使えるAK74ということから、
赴任地に派遣されたPMCオペレーターの中には好んで使う者もいます。
AK74Mからレイル搭載による拡張性が図られていましたが、AK100シリーズではレイル搭載がさらに発展しています。
この従来のAKにレイルを搭載して現代戦に対応させたものが、
「タクティカルAK」「モダナイズドAK」と呼ばれるものです。
M4A1に劣らない拡張性を手に入れたAKは、一挙に戦闘力を高めます。
装備的には、現ロシア軍装備やタクティカルAKを持ったPMCオペレーターという感じが似合うでしょう。
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AKシリーズに合う装備とおすすめの電動ガン
AKシリーズの年代とモデルバリエーション、
それに合わせやすい装備のご案内を簡単にいたしましたが、
ここではそれぞれのおすすめ電動ガンと装備品について具体的に提案いたします。
まずAKは基本的にどんな装備にあわせても不思議ではありません。
中東の民族衣装風ならアラブ戦士、Tシャツにジーンズならアフリカ地域の民兵といった具合です。
それらを念頭に置いて、今後AKシリーズの装備品を選ぶ際の参考にしていただくと幸いです。
おすすめのAK47電動ガン1、東京マルイ スタンダード&次世代AK47
すいぞく宅から久しぶりにAK47が帰ってきました‼️
2月のサバゲーに内部チューンしたAK47を初導入予定です‼️
サイクルが秒間19発、ロングレンジ・チューンになったのは嬉しいですね(^q^)
すいぞく、ありがとう(ToT)✨ pic.twitter.com/iIHDDcZF54
— Gebirgsjäger (@nibxowSnXhzJoxr) January 18, 2020
最初にご紹介するのは、
サバゲー初心者用にはスタンダードスタンダード電動ガンAK47を、
ある程度のサバゲー経験を積んだ方向けには次世代電動ガンAK47をご案内します。
まずサバゲー初心者にスタンダードのAK47をおすすめする理由ですが、
サバゲーの基本的な動きを覚える段階ではスタンダード電動ガンで十分だからです。
スタンダード電動ガンはともすれば剛性不足が気になるのですが、AK47の剛性はスタンダード電動ガンの中ではベスト3に入る高さです。
ちなみにスタンダード電動ガンの剛性№1はメタルフレームの89式小銃で、
2番目は機関部が1ピース構造のストックに包まれたM14ライフルです。
スタンダード電動のAK47は重量も3キロを切っており、サバゲー初心者がフィールドでの立ち回り方を覚える時に、負担になりにくいでしょう。
また装弾数もノーマルマグで70発、多弾数マグでは600発のキャパシティーがあるので、初心者には頼もしい味方になってくれるはずです。
中級者に次世代電動ガンAK47をおすすめする理由
サバゲーに参加し始めの頃は、敵を見つけると脳内のアドレナリンが増量サービスになり、
見つけたと同時にフルオートで撃ちこんで、
周りの敵に自分の位置を教えてしまうことがあります。
しかし、経験を重ねて自分の位置を悟られることなく相手を仕留める方法を考え出すと、
フルオートよりもセミオートに戦い方の主体が移っていきます。
そういった中級者に差し掛かった人こそ、次世代電動ガンの命中精度の高さがおすすめなのです。
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次世代電動ガンになるとフレームもメタル材になり剛性がアップします。
この剛性アップは命中精度の向上に繋がりますが、プラフレームのスタンダードよりも重量が増えます。
しかし、中級者になると無駄な動きも減ってくるので、体力的に負担になることないでしょう。
おすすめAK47電動ガン2、リアルソード「56式電動ガン」
東京マルイAK47の実射性能は申し分ないのですが、質感がオモチャっぽいのが不満だという方が中にはおられるでしょう。
そんなかたにおすすめなのが香港の高級エアガンメーカー「リアルソード」の製品「56式電動ガン」です。
56式とは旧ソ連の技術供与を受けて中国で生産されたAK47のコピーです。
その56式歩槍を電動ガンとして製造しているのがリアルソードです。
リアルソードの56式の特徴は仕上げとサイズが大変リアルなことです。
それもそのはず、電動ガン56式は実銃を製造している工場で作られているのです。
そのため、レシーバーのサイズも電動ガンで唯一のリアルサイズだと言われています。
内部のメカボックスはマルイ準拠なので電動ガンのメンテスキルをお持ちの方なら、十分にリアルさを堪能できるはずです。
AK47に似合う装備とは
AK47に似合う装備と言えば、旧ソ連軍、北ベトナム軍、そして56式半自動歩槍を装備していた人民解放軍でしょう。
最初の旧ソ連軍装備と言っても、約70年の歴史があるため、時代、年代の違いによって様々な装備があります。
その中でAK47が似合う時代と言えばベトナム戦争前後の装備品でしょう。
一時期旧ソ連軍装備は品薄で入手困難だったのですが、現在はヒストリカルゲームの普及で、以前よりは入手しやすくなったようです。
それでも手に入らない人は、自民解放軍の服をソ連軍風に装備して使えば良いでしょう。
また、チェストリグも56式チェストリグを装備しておけばそれっぽく見えます。
あとはパナマハットを被れば一通りの装備は揃います。
おすすめのAKM電動ガン、LCT&E&Lとアローダイナミック
AKMをモデルにした電動ガンは日本製にはありません。
そのためおすすめできるのは台湾のエアガンメーカーLCTと中国政府公認のメーカーであるE&L製のAKMです。
どちらもスティール素材のフレーム、使われているストック材の仕上げの良さでAKファンにとっては所有する喜びを与えくれる電動ガンです。
また、アローダイナミックというメーカーもAKMを販売していますが、こちらも中身はE&Lの製品です。
ただ、アローダイナミックのブランドのほうの流通量が多いため、若干ですがお買い得な価格設定になっています。
LCT、E&L、アローダイナミックのそれぞれの違いとは
LCTとE&LのAKMの違いは、仕上げの方向性に現れてきます。
この2丁の違いはクオリティーの差というより好みの差と言ったほうがいいでしょう。
LCTはフレーム、ストックのいずれも輝かし仕上げで民芸品を彷彿とさせます。
その分、3丁の中では一番価格がお高めです。
それに対してE&LのAKMは軍用銃らしい荒々しい仕上げになっています。
実銃のリアルさをお求めの方にはE&Lや別ブランド名のアローダイナミックのAKMがお似合いかもしれません。
E&LのAKMも中国政府公認で作られているため、材質、仕上げとも非の打ちどころはありません。
ただ、海外製電動ガンは個体差が大きいのでハズレを引いた時を想定して、
自分で調整できない人は、内部調整が頼める信頼できるショップさんから買うほうが安心でしょう。
AKMにお似合いの装備とは
AKMはAK47で失敗をこいたプレス工法による製造方法に再チャレンジして出来上がったアサルトライフルです。
それまで切削工法という効率の悪い作り方から、
シートメタルのプレス+補強鋼材のリベット打ち&溶接という工法で生産性の上がったAKMは、
東側諸国を始めとした親ソ連政権の中東、アフリカ諸国に武器援助の名目で拡散されたのです。
そのため、現在、アラブ諸国やアフリカ地域で使われているAKの大半は、AK47ではなくほとんどがAKMかそのコピー品です。
このことからわかるようにAKMに一番お似合いの装備はアフガニスタンあたりのアラブ戦士でしょう。
民族風衣装と頭にシュマグかパコール、胸にオリーブドラブのAK用チェストリグを装備すれば完成です。
また、カミース以外にTシャツにジーンズ+AKMでアフリカ地域の民兵という設定もありです。
更にアフガン侵攻の折のソ連兵士荷の中には、AK74に混じってAKMを持っていた兵士もいたので、ソ連軍装備にAKMでもおかしくありません。
おすすめのAK74電動ガンと装備品
AKMまでの電動ガンではLCTとE&Lの2製品が、
AKファンの間では絶対的な支持を受けていますが、AK74になると競合メーカーが一気に増えてきます。
その中で今回おすすめするAK74は、
東京マルイ、BOLT AIRSOFT、G&G ARMMENTの3社の製品からご案内します。
東京マルイ次世代電動ガンAK74MN
最初にご紹介するAK74電動ガンは東京マルイの次世代電動AK74MNです。
おすすめしたいのは主に電動ガンに慣れていない初心者の方です。
東京マルイのAK74MNは日本製であり信頼性は群を抜いています。
また定評あるホップ弾道で初心者の方のキル数を稼ぐのに適した電動ガンです。
サバゲー初心者にとってこれほど使いやすいAK74はないでしょう。
独自規格のサイドレイルも搭載されているので、光学機器の搭載も可能です。
AK74の入門用として初心者の方はいかがでしょうか。
BOLT AIRSOFT AKS74U クリンコフ
二番目にご紹介するAK74電動ガンはBOLT AIRSOFT のAKS74U クリンコフです
。おすすめしたい方は普通のAK74に飽きて満足できない方です。
ボルトエアソフトの電動ガンの特徴は、強烈なリコイルの再現にあります。
このリコイルをコントロールしながらリカバリーショットを行うには、ある程度の経験やコツが必要になるでしょう。
さらに木製ハンドガードやスティール製フレームがよりリアルな雰囲気を楽しませてくれます。
このボルトエアソフトは日本のサプライメーカーであるセキトーが代理店になっていますので、
万が一故障した時もサービスが受けられて安心です。
一般的なAK74に飽きたユーザーはこのコンパクトでリコイルの楽しめるBOLTのAKS74Uはいかがでしょうか。
G&G RK74T
3番目にご紹介するAK74はG&G ARMMENTのRK74Tです。
この電動ガンをおすすめする対象の方は、近接戦闘を主体に戦うユーザーさんです。
CQBやインドアなどのクロスレンジではフルオートよりもセミオートでの撃ち合いが主体になります。
そのような状況で必要なのがトリガーレスポンスの速さです。
RK74-Tは電子制御トリガー&MOSFETを搭載しているので、トリガーレスポンスを求められる撃ち合いではかなり優位に立てます。
また、ストックもテレスコピックタイプ+フォールディングタイプなので、狭いエリアでの取り回しにも苦労はしません。
ソ連軍装備でクロスレンジを戦い人におすすめしたいモデルです。
AK74にお似合いの装備品とは
AK74にお似合いの装備品とはアフガニスタン侵攻時のソ連軍装備でしょう。
まず定番なのがパナマハットにアフガンカ(アフガンハーディング)、これにポーチ類を合わせると出来上がりです。
もっとも当時のソ連軍は結構融通が利いたようで、
スペッツナズのツナギを着てる画像もあり、
そこまで厳密に装備の再現にこだわらなくても良いかもしれません。
またAKMのところでも述べたように、
当時のアフガニスタンでは部隊によってはAKMを装備したところもあるので、
この装備にAKMでも違和感はないでしょう。
AKにお似合いの装備のまとめ
今回はAK47Ⅰ型からAK74までのお似合いの装備とおすすめの電動ガンについてご案内をしました。
AKの電動ガンと言えばどうしても海外製が主流になってしまいます。
このブログでは何回もお伝えしているように海外製電動ガンは個体差が激しく、
運悪くハズレを引いた時には再調整が必要になります。
電動ガンの整備スキルを持っていない人は、
整備可能な信頼できるショップさんのご利用をおすすめします。
また、装備品に関しても世界中に拡散しているAKなので、厳密にこの装備!という決まり事もありません。
ですので、とりあえずAKの電動ガンだけでサバゲーに参加して、
後から自分の好きな装備を揃えるという方法でも問題ありません。
ガチの軍装勢を目指さないのであれば、ユル~イ気持ちでサバゲーに参加されてもOKですよ。
なお、今回ご案内できなかったAK100シリーズとタクティカルAKについては、
次回のブログでご紹介します。
では、また次のブログでお会いしましょう。