【クライタック】ベクターやLVOA、SDPとPDWの違い教えます

クライタック

クライタック、2014年にアメリカで立ち上がったこの新しいエアソフトガンブランドは、

実銃メーカーのDNAを受け継いだ外装エクステリアと、

斬新なアイデアの溢れた内部メカの魅力によって、日本の電動ガンユーザーの支持を取り付けました。

今回は、このクライタックの電動ガンについてモデルの見分け方や特徴を中心にご案内をいたします。

どうか最後までお付き合いをよろしくお願いします。

クライタックとは?

クライタックとはKRISS VECTOR(クリスベクター)シリーズで有名な実銃メーカー、

KRISS社グループのエアソフトガンブランドです。

KRISS社はスイスを拠点とする実銃メーカーであり、

そのアメリカ支社が「クリスベクター」を開発した「クリス.USA」社です。

日本での正式販売が始まったのは2015年秋~2016年初冬の頃であり、

日本での輸入販売の総代理店になったのがパーツメーカー大手のLaylaxです。

ちなみにクライタックと言えばクリスベクターが真っ先に思い浮かびますが、

クリスベクターが日本で発売されたのは2017年8月上旬で、

2015年頃の初期ラインナップでの主力商品は、トライデントシリーズやLVOAがメインでした。

KRISS社がクライタックで目指したものは

クライタックのレイルハンドガードシステムには、

KRISS社の傘下のDEFIANCE(ディファイアンス)製外装パーツを採用してしています。

これは何を意味するかというと、

KRISS 社は実銃メーカーが作るエアソフトガンというプライドにかけて、

クライタック製品に鬼のようなフレーム剛性を課しているのです。

そのためクリスUSA社で採用している実銃用のレイルハンドガードを、

実装させて剛性の高さをアピールしています。

クライタック製品は実は台湾製電動ガン

こう書くとクライタックがいかにも実銃メーカー監修のもとでアメリカ国内で生産されているように聞こえますが、

実のところ製品自体は台湾の工場で作らせて、クライタックにOEMとして納品させています。

つまり製品の企画・設計はアメリカで行い、製造を台湾の業者、そして日本向けVerをライラックスが監修しているという流れになっています。

クライタックの電動ガンシリーズについて

クライタックの電動ガンには「トライデント」「トライデントMk2」「トライデント・アルファ」「RICENSED GUN」と呼ばれる4つの製品シリーズがあります。

これら4つのシリーズについてご案内します。

「トライデント」シリーズ

「トライデント」シリーズはクライタックの初期ラインナップを支えた製品です。

特徴はM4プラットフォームをコピーしたフレームに、

DEFIANCE 製のハンドガードで拡張性を持たせたモデルであることです。

トライデントシリーズは初期の2014年~2015年モデルとそれ以降のモデルがあり、

2015年までのモデルは出荷終了になっています。

「トライデントMk2」シリーズ

トライデントMK2シリーズはトライデントシリーズの進化系ともいうべきシリーズです。

それまでM16/M4のコピーだったトライデントシリーズのフレームを、

オリジナルデザインに一新して、スタイリシュな外装に仕上げています。

また、CMC正式ライセンスのストレートトリガーを標準搭載にして、

シューティング競技用ライフルとしてのテイストも盛り込んでいます。

アルファシリーズ

アルファシリーズはクライタック電動ガンのエントリーモデルという位置づけです。

初めてトライデント電動ガンの購入を考えているユーザーや、

トライデント製電動ガンをカスタマイズする際のベースガンとして考えているユーザーにとってはお求めになりやすい価格設定になっています。

しかし、トライデント製品としてはお求めになりやすい価格帯ですが、

他社製品と比べればそれほどお買い得感は感じられません。

「RICENSED GUN」シリーズ

「RICENSED GUN」シリーズは実銃メーカーとライセンス契約を交わして、電動ガンとして再現したモデルです。

現在のところ「WAR SPORT社」のLVOAとGPR-CCの2モデルと、KRISS USA社のクリスベクターがラインナップに並んでいます

クライタック電動ガンのモデルバリエーションについて

クライタック電動ガンの製品カタログを見ると、モデル名の末尾にアルファベット文字が付けられています。

ある程度サバゲーや銃に詳しい人ならこの文字を理解できるのですが、

あまり銃に詳しくない人、

あるいはサバゲー経験のまだ浅いユーザーには、

この表記による違いが分かりづらいでしょう。

そこでモデルバリエーションごとにふられたこのアルファベットによる表記についてご案内をします。

「SDP」

SDP とは「スペシャル・デュティー・ピストル」の頭文字であり、その意味は「特殊用途銃」です。

といってもわからんわ~という人も多いでしょう。

そこで一番分かりやい例で挙げるなら「パトリオット」ですね。

インターミディエイト弾である5.56×45ミリ弾をビッグサイズハンドガンで撃つ銃、それが「パトリオット」です。

クライタックのSDPはこのパトリオットに、

「コンパクトカービンストック」を付けたタイプの電動ガンと言っていいでしょう。

「PDW」

PDWとは「パーソナル・ディフェンス・ウェポン」(個人防衛火器)を指す用語だったのですが、

当初のNATOが定義したフォーマットはいつしか忘れ去られて、

現在ではアサルトライフルとサブマシンガンの中間サイズの銃を指す用語になっています。

特に最近ではサプレッサーをハンドガードで包み込むタイプの「ディプトロマットスタイル」の銃をPDWと呼ぶ傾向にあります。

「CRB」

クライタック電動ガンのモデル名の末尾にCRBと付いている場合、それは「カービン」を意味します。

最近の電動ガンはKeymodやM-LOKといったスリムなハンドガードのお陰で、

カタログ画像で見ると実物よりも長く見える傾向にあります。

クライタック電度ガンの画像で実サイズがつかみづらい時には、このCRB表記を参考になさってください。

「SPR」

「SPR」この表記を見て意味することを理解する人は、結構な知識と経験を積んだサバゲーマーや電動ガンユーザーでしょう。

SPRとは「スペシャル・パーパス・ライフル」のことで日本風にいうと「多用途ライフル」となります。

通常は準狙撃銃的な使い方をする一方、必要に応じてアサルトライフル的な用途もこなす銃と思ってください。

SPR表記の付いた電動ガンは他のモデルよりもバレル長が長いモデルを指します。

クライタックメカボックスの特徴

クライタック電動ガンのメカボックスの見た目は、一般的なマルイ準拠のVer2と同じに見えます。

しかし、ダミーボルトやアンビセフティーの位置がつが違うので互換性はありません。

さらに東京マルイのVer2メカボックスよりも進化した箇所がかなり見受けられます。

精度と耐久性が高いメカボックス本体

東京マルイのメカボックスは亜鉛合金製であるため、経年と共にクラックが入る場合があります。

それに対してクライタックのメカボックス本体はマグネシウム合金製で耐久性も高く、

ビシッと平面がでており、メカボ本体の精度も高くなっています。

高精度で工夫がなされたギア

クライタック電動ガンの内部ギアには様々な工夫がなされています。

まず、ギア自体の精度が高い。

さらにクライタックのメカボックス内のスペースは、東京マルイのメカボックスよりも狭いため普通のスパーギアを流用できません。

そこでクライタックはスパーギアにスプリングシステムを施してシム調整フリーにしています。

ベベルギアも通常は2枚ラッチのところを、クライタックでは4枚ラッチのベベルギアになっています。

いずれのギアも面取り処理がされていて、よりスムースな回転を得られるように工夫されています。

飛び出さない逆転防止ラッチ

Ver2メカボックスを分解された人は経験済みですが、一般的なVer2メカボックスを開くと逆転防止ラッチが浮いてきます。

また、組み込みの最後でもこの逆転防止ラッチが浮いてしまって組み込みがやりくいのです。

そこでクライタックではこの逆転防止ラッチの軸をメカボックス側に設けて、逆転防止ラッチが浮かないように配慮されています。

この工夫はメカボックスを分解する人にとっては地味に嬉しい配慮です。

大口径「8ミリベアリング軸受け」

東京マルイのメカボックスの軸受けは6㎜が標準であり、

それ以上の口径の軸受けは、カスタムショップがフランジを切りなおして7㎜ベアリング仕様にするのが日本では一般的でした。

しかし、海外製電動ガンでは8㎜口径のベアリング軸受けが一般的になっています。

口径が大きくなるとフリクションが軽減されて、

ギア回転がスムースになってサイクルやバッテリーの燃費が向上します。

イージースプリングガイドシステム

昨今の傾向で電動ガンのメカボックスをバラさなくても、

メカボックス後端からスプリングガイドごとメインスプリングを取り出せるシステムが普及し始めています。

このシステムのメリットは、初心者でも簡単にメインスプリングの交換ができることと、

メカボックスを開けた時に、内部パーツがスプリングのテンションで飛び散る恐れがないことです。

電動ガン内部カスタムにチャレンジしたい方はアルファシリーズを購入されれば、

このイージースプリングガイドシステムのありがたさを実感されるはずです。

MOSFET標準装備

これも昨今の台湾製電動ガンの傾向ですが、

接点式スイッチトリガーよりも電子基板を用いたスイッチトリガーであるMOSFETが標準装備になりつつあります。

現在のように電子トリガーシステムが一般的になる前は、FET搭載がトリガーのキレを良くするための手段でした。

クライタックのメカボックスには電子トリガーは搭載されていませんが、MOSFETが標準装備になっています。

そのため、接点スイッチ式トリガーよりはキレのいいタッチで、

セミ/フル/2バーストのマルチモードが楽しめます。

クライタック電動ガンのまとめ

今回はクライタック電動ガンについてのご案内をお送りしました。

クライタックの電動ガンは、

内部のメカボックスに対して配線処理からスプリングの取り出しまで、ユーザーフレンドリーな工夫がなされています、

さらに外装エクステリアは、実銃メーカーのエアソフト部門というプライドをかけた仕上がりになっています。

値段的には決して安い製品ではないのですが、ユーザーにはそういったメーカーの本気が伝わるのでしょう、ユーザーから高い支持を受けています。

そこで次回はこのクライタックの電動ガンの中から、

皆さんにおすすめしたい電動ガンをご紹介いたします。

では、次のブログ「サバゲー初心者向けおすすめのKRYTAC5選!PDWからLMGまで

で、またお会いしましょう。

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