PCC(ピストルキャリバーカービン)版電動ガンのおすすめ4モデルとは?

PCC(ピストルキャリバーカービン)

はじめに

 

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前回はサバゲーでPCCを楽しむためのスタイルや装備について

【PCC】サバゲー装備やフィールドで選ぶアナタ向けのエアガンとは?

でご案内をしましたが、

今回はijirareがおすすめするPCCの4モデルについてご紹介します。

それぞれのモデルの特徴や向いている人についてご案内をしていますので、

PCC(ピストルキャリバーカービン)版電動ガン選びの参考になさってください。

なお、今回はガスブローバックガンを組み込むコンバージョンキットや、

見た目はPCCに見えても、

PDWやM4のSBR(ショートバレルライフル)に該当するモデルは含んでいないことをご了承ください。

初めてのエアガン選び方ガイド!初心者が失敗しないエアガン選びのコツ!

おすすめの殿堂ガン版PCC1、「G&G ARP9」

 

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電動ガン版PCC(ピストルキャリバーカービン)として最初におすすめするのは、

G&G ARMMENTの「ARP9」です。

ARP9はCOLT社が開発したAR15の9㎜口径サブマシンガンをモチーフに、

G&Gがアレンジを施したオリジナルデザインの、

PCC(ピストルキャリバーカービン)版電動ガンです。

元となった実銃のデザインにこだわることなく、

電動ガンとしての使いやすさに割り切ったスペックは、

コストパフォーマンスの高さや、サバゲーでの使い勝手の良さもあり、

G&G製品の中で一番のドル箱商品になりました。

また、現在のPCC(ピストルキャリバーカービン)版電動ガンの火付け役になった製品でもあります。

ARP9がアナタのサバゲーにもたらすものとは

 

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ARP9があなたのサバゲーにもたらすメリットは、

コストパフォーマンスの良さとトリガーレスポンスのキレの良さです。

ARP9が日本の市場で発売されたのは2017年7月頃からですが、

当時の日本製電動ガンには、

電子制御トリガーと電子基板化されたスイッチを搭載したものは皆無でした。

唯一、トリガーのキレをよくするためのCPUを搭載したモデルに、

システマのPTW(通称トレポン)がありましたが、

トレポンが一丁20万円オーバーなのに対して、

ARP9ではその1/10である2万円台で、

日本製の電動ガンにはないトリガーのレスポンスの良さと、

電子制御による3バーストを楽しませてくれたのです。

ARP9のトリガーレスポンスはアナタにどんな優位性をもたらすのか?

ARP9の電子基板スイッチは、

日本の電動ガンに使われている物理的なスイッチよりもはるかに反応が早く、

それがトリガーのキレの良さに現れています。

そのため、現在の日本のサバゲーフィールドの主流である、

インドアやCQBフィールドでの戦いでとても優位性をもたらすのです。

なぜなら、インドアやCQBフィールドの大半は、

接近戦での撃ち合いで起こりがちな事故防止のため、

フルオート使用を禁止しているところが多く、

そういったフィールドではセミのキレの良さが勝負と決するといっても過言ではありません。

小型で取り回しがしやすく、

トリガーのキレが良いARP9がサバゲーマーの支持を集めたのは、

ユーザーのニーズにARP9の特徴がマッチしたからでしょう。

ARP9がサバゲー女子の心を惹きつける理由とユーザーの声

ARP9がサバゲー女子の心を惹きつける理由は、

おしゃれなドレスアップパーツが多いことと、

女子の体力、腕力で振り回しても苦にならない本体重量の軽さによるものです。

そこで、カラフルなパーツでドレスアップしたARP9と、

使用しているユーザーの声をお届けします。

G&G ARP9こんな人におすすめ

サバゲー女子やカジュアルなストリート装備でサバゲーを楽しみたい人

おすすめのPCC電動ガン2、Classic Army NEMESIS X9

 

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ARP9の成功により、

このジャンルのエアガンのニーズが高いと判断した海外の各エアガンメーカーは、

電動ガン版のPCC(ピストルキャリバーカービン)の市場投入に乗り出します。

折しも実銃の世界でもPCC(ピストルキャリバーカービン)の人気が高まってきたからです。

そんな中でG&GのARP9の競合作として最初に名乗りを上げたのが、

Classic Army (クラシックアーミー)の「NEMESIS X9 電動ガン」です。

NEMESIS X9が持つARP9に対する優位性とは

 

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ARP9よりも1年遅れで市場に投入されたNEMESIS X9は、

先発のARP9をかなり意識したデザインになっています。

・フレームがフルメタルで剛性感をアップ
・レッド、ブルー、ブロンズ、グレー、といったからバリエーションを追加
・電子制御トリガーによる3バーストと5バーストの搭載
・セレクターのアンビ化

これらの仕様がARP9には見られなかったポイントと言えるでしょう。

その中で注目したいのは、セレクターのアンビ化です。

これによりNEMESIS X9は、

左利きのユーザーにとってARP9よりも使いやすいモデルになったと言っていいでしょう。

フレームも削り出しによるアルミ製なので、

軽さと剛性感を両立させている点では、

樹脂製フレームのARP9よりも剛性感が増していると言えます。

NEMESISX 9がサバゲー女子にもたらすカジュアル性とは

 

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NEMESIS X9はフレームのカラーリングにおいても、

G&GのARP9には引けを取らないカラフルさに富んでいます。

前述したレッドブルーブロンズ、グレーに加えて、

ブラックモデルのパーツの色合いを一部ブルーに変えたシックなバージョンも出ています。

しかし、ARP9と比べて見た目の違いが分かりにくいため、

メーカーの思惑どおりにはNEMESIS X9の普及は進んでいないようです。

しかしこれは裏を返せば、

巷に溢れているARP9と被りたくないというサバゲー女子にとって、

他の人と差別化が図れる製品とも言えます。

NEMESIS X9のレッドモデルなどは、

サバゲー女子にお似合いの電動ガンだと思うのですが。

こんな人におすすめ Classic Army NEMESIS X9

ARP9とは違うカジュアルなPCC電動ガンをお探しの方、

PCCを使ってみたい左利きの初心者サバゲーマー

おすすめのPCC電動ガン3、ICS CXP-MARS PDW9 S3

ここまではどちらかというとカジュアルっぽい使い方が似合うPCC(ピストルキャリバーカービン)版電動ガンをご紹介しましたが、

ここからご紹介する2種類の製品は、

どちらかというとよりスペックにウェイトをシフトさせたPCC電動ガンと言えるでしょう。

その一番目が台湾のエアガンメーカーであるICSの CXP-MARS PDW9 S3 電動ガンです。

インドアやCQBでの撃ち合いで差がでる「プリコック」とは

ICS のPCC(ピストルキャリバーカービン)版電動ガンであるCXP-MARS PDW9 S3 には、

通常の電子制御トリガーよりも、

よりレスポンスの高い「プリコック機能」が搭載されています。

電動ガンの内部にあるピストンは、

トリガーを引くことでモーターに電流が流れ、モーターの回転がギアを通して、

ピストンを一旦最後方まで引き下げてから前進させます。

電動ガンのトリガーを引いてから「ウ~ン、バシュ!」と、

タイムラグを感じるのはこのためです。

これは通常のスイッチであろうと電子基板に搭載されたスイッチであろうと、

ピストンを動かすプロセスは変わりません。

電動ガンのトリガーレスポンスがボルトアクションよりも遅い理由とは

 

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この電動ガンのトリガーが持つタイムラグは、

電動ガンがどうしても克服できない問題でした。

ガスブローバックガンの持つ、

トリガーを引いた瞬間にシャーペンの芯をポッキ!と折るようなレスポンスが、

どうしても再現できなかったのです。

ただ、唯一近いフィーリングを持つのが、エアコッキング式のボルトアクションでした。

なぜなら、ボルトアクションでは、

あらかじめピストンがストロークの最後方にコッキングされており、

トリガーを引くと同時にシアーがボルトを開放して前進させるからです。

ボルトアクション並みのレスポンスを電動ガンで再現する「プリコック」

このボルトアクションのトリガーレスポンスを電動ガンで再現したのが「プリコック機能」です。

従来のスイッチ式トリガーでは不可能だったプリコックですが、

電子トリガーと小型センサーを連動させることで、

ピストンの位置の停止位置を正確にコントロールできるようになったのです。

そのためプリコックを搭載した電動ガンでは、

トリガーと引くと同時にピストンが前進するために、

今までのようなタイムラグを感じることがありません。

このことがセミオートが主流のインドア戦やCQB戦で、

いかに相手よりも有利になれるかの説明は必要ないでしょう。

ICS CXP-MARS PDW9 S3 電動ガンがサバゲーマーにもたらす優位性とは

サバゲーマーがこのICS CXP-MARS PDW9 S3 を使うことで得られる優位性は、

トリガーレスポンス以外にも利き手を選ばない利便性が挙げられます。

先にご紹介したNEMESIS X9でもセレクターレバーがアンビタイプでしたが、

このICSのCXP-MARSではマガジンキャッチもアンビタイプになっており、

左利きの人に、よりフレンドリーなデザインになっています。

このアンビタイプの操作レバーは、

なにも左利きだけに利点があるのではなく、

インドアなどのスイッチングが必要となるフィールドでも、

右利きの人に対して大いに役立ちます。

また、メカボックスが上下二分割タイプであることも、

メンテ性の面から役立つでしょう。

こんな人におすすめ ICS CXP-MARS PDW9

屋外フィールドよりもインドアフィールドを主戦場に戦う人

ICS CXP-MARS PDW9には最近「ナルドグレー」という仕上げが追加されています。

このナルドグレーはコンクリートはアスファルトが背景のフィールドでは、

著しく視認性が低下します。

つまり、ARP9のようなカジュアル性を楽しむというより、

インドアやCQBでの戦いを優位に進めたい人に向いているといえるのです。

プリコックによるレスポンスの速さ、

屋内での視認性の低い外装という特徴を考えると、

インドアフィールドで裏取りを楽しみたい方に向いているのではないでしょうか。

おすすめのPCC電動ガン4、KSC「STRAC TEG」

ここまでご紹介したPCC版電動ガンはすべて海外製の物ばかりです。

今の若い方には想像できないかもしれませんが、

日本に海外製電動ガンが入り始めた頃の評判は、必ずしもいいものではなかったのです。

「撃てない、動かない、直せない」という3重苦を商品化したような品質だったのです。

そのため、今の30代半ばのユーザーの中には、

いまだに海外製電動ガンの品質に信頼を寄せられない人もいるのも仕方ないでしょう。

そんな中、いままで海外製品がオンリーだったPCC電動ガンにも、

やっと日本製が出てきました。

それがここでご紹介する「KSC「STRAC TEG」です。

KSC STRAC TEGがサバゲーマーにもたらす優位性とは

先ほどKSC STRAC TEGを日本製のPCC電動ガンと書きましたが、

正確に述べると少し違いがあります。

KSC STRAC TEGは韓国のエアガンメーカーKWAのTK45Cの日本版です。

韓国メーカーが設計した電動ガンを、

日本仕様にしたものをKSCブランドで国内販売しているのです。

しかし、そこは痩せても枯れてもKSCです。

予備マガジンの供給や、故障時のアフターサービスなどは、

KSCの名に懸けてもシッカリと対応してくれます。

また、KSCのSTRAC TEGにはスタンダードバージョンと電子トリガー搭載モデルがあり、

電子トリガー搭載モデルではきめ細かい各種の設定が可能になっています。

KSC STRAC TEGの電子トリガーでできること

KSC STRAC TEGには、

「陽炎」シリーズで知られる不知製作所のFCU(ファイアー・コントロール・ユニット)である「陽炎8型」が搭載されています。

このFCUでは実に細かな設定ができるようになっています。

・2発~30発の可変バースト
・プリコック時のピストン停止位置が20段階で設定可能
・サイクル数を分間450~1100発の間に設定可能
・スタンダードタイプとの価格差は約2万5千円

この不知火製作所のFCUは単品で購入しても2万円ほどするので、

初めから組み込んで販売されているSTRAC TEGはお買い得品と言っていいでしょう。

こんな人に向いている KSC STRAC TEG

KSCのSTRAC TEGは、

日本製ブランドに信頼性を置いている人に向いてるPCC電動ガンだと言えます。

メカボックス内部に使われているFCUも日本製ですし、

KSCブランドであるため予備マガジンなどの供給も、

時間を急がなければ間違いなく供給されるでしょう。

外観もクリスベクターとARP9の良いとこ取りをしたようなデザインであり、

フィールドに持っていけば注目度も自然に上がるはずです。

なにより、サイクル数、プリコックの位置、

バーストの発射数が任意で設定できる便利さは、

接近戦をメインにするユーザーにとって、頼もしい相棒になってくれるはずです

おすすめのPCC(ピストルキャリバーカービン)版電動ガンのまとめ

 

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今回はおすすめのPCC(ピストルキャリバーカービン)版電動ガンについてご紹介しました。

今回ご紹介した以外にもARESのM45Xや、

ガスブローバックガンのグロックを組み込むコンバージョンキットもあります。

実はこのPCC(ピストルキャリバーカービン)というカテゴリーも、

年と共に曖昧な存在になりつつあります。

どの銃にも言えることですが、一つの銃で全ての役割を賄おうとして、

結局中途半端な存在になってしまうのです。

古い例を挙げれば357マグナムと44マグナムの良いとこ取りを狙って作られて41マグナム弾や、

9ミリパラベラム弾と45ACPの良いとこ取りを狙って作られた10ミリオート弾が挙げられます。

いずれもどっちつかずの性能のため、時代と共に消え去ってしまいました。

近年ではPDWにこの傾向が感じられます。

今回もPCCでありながら、

PDWと名付けられた銃が多数あることからもそういった懸念が生まれてきます。

せめて、エアガンの世界では、

このPCC(ピストルキャリバーカービン)というジャンルが末永く残ることを祈って終わりにします。

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