ウージーサブマシンガン、皆さんご存知ですか?
戦後第一世代を代表するサブマシンガンで、1980年代まで映画でも多数見かけていましたね。
特に「ターミネーター」一作目のクラブのシーンで、シュワちゃんがワンハンドでウージーを振り回すアクションは印象的でしたね。
このウージーサブマシンガンのガスブローバックガン(GBB)が台湾のエアガンメーカー「東北製作所」から発売され、
現在は次期ロット予約待ちという人気製品になっています。
今回はこの元気いっぱいにブローバックする「NORTHEAST MP2A1 GBBウージーサブマシンガン」の詳細をお届けします。
MP2A1 ウージーガスブローバック(GBB)サブマシンガンとは?
MP2A1 ウージーガスブローバック(GBB)サブマシンガンとは2022年夏に日本でのデリバリーが開始されたガスブローバックガンです。
製作元は「東北製作所」というメーカーです。
この日本チックな名称のため、当初日本のメーカーかと思っていたのですが、どうやら2015年に創設された台湾のエアガンメーカーのようです。
「東北製作所」はウージーサブマシンガンの前にイギリスの「ステンマークⅡ」もガスブローバック(GBB)サブマシンガンとしてリリースしており、
WW2から戦後第一世代のサブマシンガンの製品化がメインのようです。
MP2A1 ウージー ガスブロ(GBB)の諸元と価格
MP2A1 ウージー ガスブロの諸元と価格は次の通りです。
MP2A1 ウージー ガスブロ(GBB)の製品諸元
全長:470/640mm(ストック展開時)
重量:3160g(カタログ値)
装弾数:32発(6mm BB)
定価:¥80,080(税込)
現在、入荷した製品は全て完売状態で、次期ロットの予約受付中のようです。
MP2A1 ウージー ガスブロ(GBB)の特徴
MP2A1 ウージーガスブローバック(GBB)サブマシンガンはフルメタル製エアガンです。
また銃に対して拡張性などの概念の無い時代の銃なので、レイルなどもない武骨な造りです。
ストックも初期モデルのウッドストックから、このMP2A1では折りたたみ式のメタルストックになっており、このストックは1タッチで展開できます。
発射方式はボルトが後退位置からスタートする「オープンボルトファイア」。
SMGも現在ではボルトが閉鎖した状態で発射サイクルが始まる「クローズドボルトファイア」が主流ですが、
この方式が主流になるのはHK MP5以降なので、
それ以前に設計されたウージーでは、WW2のサブマシンガンの思想をそのまま受け継いでいます。
現在の銃ようにポリマーフレーム+レイルハンドガードシステムとは無縁のサブマシンガンですが、
少し年配のユーザーには、この武骨さが魅力的に想えるでしょう。
MP2A1ウージーガスブロ(GBB)のセフティ機能
ウージーサブマシンガンにはマニュアルセフティとグリップセフティーが設けられています。
マニュアルセフティはセレクターレバーで選べて、セレクターレバーの刻印はドイツ仕様でSがセーフティ、Eがセミオート、Dがフルオートとなっています。
また暴発防止としてグリップが握られた状態でないと作動しないグリップセフティーと、セレクターレバーがセーフティ状態だったり、
グリップセーフティが押されていない状態ではボルトを後退させる事は出来ない機能も再現されています。
MP2A1ウージーガスブロ(GBB)サブマシンガンの初速
MP2A1ウージーガスブロサブマシンガンの初速は、外気温25度の状態で初速は65m/s前後というスペックです。
今年の夏は特に熱かったので、日中なら35度ぐらいまで上がる日が多かったのですが、
外気温35度まで上がるとMP2A1ウージーガスブロサブマシンガンの初速は72m/sぐらいまで上昇します。
もともと常温でも1マガジンを最後まで撃ち切れる作動の良さなのですが、
気温が上がれば上がるほどリコイルが強くなり、撃つ楽しさも増えていくでしょう。
MP2A1ウージーガスブロ(GBB)のメーカー「東北製作所」とは?
MP2A1ウージーガスブロ(GBB)サブマシンガンを製造した「東北製作所」とは2015年に創業した台湾のメーカーです。
フルメタル製ガスブローバックガンの製作がメインで、ウージーサブマシンガンの他にもイギリスのWW2時のサブマシンガン「ステンマークⅡ」を製品かしています。
このステンマークⅡもウージー同様に外装がリアルなフルメタルガスガンであり、戦時急造型のステンマークⅡの武骨な造りが良く再現されています。
レイルシステム全盛のご時世に、こんな武骨でシンプルなエアガンに人気が出るのか?と思ったものですが、オールドファンを中心に人気を集めています。
逆に、M4系の売れ筋しか作らない日本のメーカーでは、
絶対に製品化されないモデルなのがユーザーも分かっているので、こういったレアなモデルが出ると人気アイテムになるのでしょう。
MP2A1UZIガスブロ(GBB)の注意点
MP2A1ウージーガスブロサブマシンガンには日本製ガスガンにはない2つの注意点があります。
その1番目がマガジンのガス注入バルブに関するものです。
台湾では日本よりも高い銃口初速が許されているので、台湾のガスガンは日本よりも高圧ガス仕様になっています。
そのため、マガジンのガス注入バルブも高圧仕様になっており、
ガスを注入して満充填になってもガスの拭き戻しもなく、満充填になったタイミングも分かりにくいのです。
そこで対策方法としては日本仕様のガス注入バルブへの交換が有効です。
2番目の注意点はホップパッキンに関するものです。
前述したように台湾製エアガンは高初速で重量弾を撃つ仕様になっています。
そのため日本製よりもホップパッキンの素材が硬めです。
MP2A1ウージーガスブロサブマシンガンのホップは2点掛けの長掛ホップになっていますが、元々の素材が硬めなのでピーキーな弾道特性になっています。
この海外製ガスガンの特性をよくご理解の上、MP2A1ウージーガスブロサブマシンガンに接してください。
MP2A1ウージーガスブロ(GBB)サブマシンガンのまとめ
ウージーサブマシンガンについては『ウィキペディア(Wikipedia)』の「UZI(SMG)」を見てもらえば詳しく説明されています。
ウージー(ヘブライ語: עוזי、英語: UZI, Uzi)、またはウジは、イスラエルのIMI社(現 IWI社)製の短機関銃。戦後第一世代を代表する短機関銃である
引用元:ウィキペディア(Wikipedia)
今回は「東北製作所」のMP2A1ウージーガスブロサブマシンガンについてご案内しました。
昨今、アクセサリー搭載を前提にしたレイルシステムがデフォである現在の銃を見慣れた若い人には、ただの古めかしい銃に見えるでしょう。
しかし、ベテランやオールドユーザーにとっては、このウージーやステンマークⅡ、あるいはPPSh-41といった武骨な銃が、味のある魅力的な銃として感じるのです。
現在、このMP2A1ウージーガスブロサブマシンガンが人気なのも、現在のポリマーフレーム+レイルシステムの銃にはない魅力を感じる人が多いからでしょう。