CO2ガスガンライフル選びで知っておくべきメリット・デメリットとは?

CO2ガスライフルの 選び方 CO2ガスブロライフル
CO2ガスライフルの 選び方

今般、サバゲーでの新たな人気アイテムにCO2ガスガンライフルが注目されています。

今までのガスガンライフルと違い冬でも快調に動き、実銃のような操作性と強いリコイルが楽しめるからでしょう。

今回はこれらの楽しいCO2ガスガンライフルをご紹介します。

トイガン歴40年のマニアが伝える「初めてのエアガン選び」で失敗しないためのコツ

CO2ガスガンライフルがサバゲーマーに与える楽しさとは?

発射時に空ケースが宙を舞うライブカート式CO2M4カービン
発射時に空ケースが宙を舞うライブカート式CO2M4カービン 引用元:https://youtu.be/IdKfVgxDjdo

これまでもHFC134aをパワーソースとするガスガンとCO2ガスブローバックガンの違いを当ブログでは述べてきましたが、

あくまでもハンドガンがメインのご案内でした。

そこで今回のブログは長物であるCO2ガスブロライフルやSMGがサバゲーマーにもたらす楽しみをご案内いたします。

1、外気温の変化に影響されない作動の安定性

#コバヤンありがとう#うえのさんありがとう
CRAノー電動デーお疲れ様でした

MP40の本格的な実戦投入とライトニングホークの初陣を飾ってきました
CO2ガスライフルはいいぞ… pic.twitter.com/JQnI5y1JkE

— Sakajo.@PandA (@sakajo_183) July 21, 2019

HFC134a代替フロンガスをパワーソースにするガスブロライフルと、CO2ガスブロライフルとではガスの充填方式が違います。

今までのフロンガスによるガスブローバックでは、液体ガスをマガジンに充填してマガジン内で気化します。

そのため発射のために液化ガスが気化ガスになるのですが、この時に気化熱によるマガジンの温度低下が生じます。

これがガスブローバックガンのマガジンの温度低下の原因です。

この気化熱により発射の度にマガジンの熱が奪われて、最終的に奪う熱がなくなるとガスが液体のまま噴出します。

これが俗に言う「生ガスを噴く」という現象です。

このマガジンの温度低下のためにHFC134aフロンガスのガスブローバックシステムでは作動が安定しないのです。

CO2ガスボンベの中ははじめから気化ガスが充填されている

そのうちkscやマルゼンからもco2ガスガン発売される可能性あるのかな

— 暗黒ピスタチオ@28日新宮 (@A_pista_casting) November 13, 2020

では、CO2ガスガンライフルに使われるCO2ガスボンベはどうなのでしょうか?

実はフロンガスのリキッドチャージに対してCO2ガスガンライフルのシステムでは、CO2ガスボンベの中に最初から気化ガスが封入されているのです。

このため、液化ガスが気化する際に生じる気化熱が発生せずマガジンの温度が低下しません。

このことによりCO2ガスガンライフルの作動は気温に影響されずに安定しているのです。

CO2ガスガンライフルは連射でマガジンを撃ち切れる

WEの【Co2】ガスライフル スカーL!!

🌠フルメタル🌠の官能的なサウンド♬は、
ゾクゾクするほど美しかった…😶♪https://t.co/yuXEceCAUh#scar #エアソフト #we #taiwan #co2 #良い音 #フルメタル @AirsoftPpc pic.twitter.com/QYVU3hZRAp

— PPC airsoft (@AirsoftPpc) November 3, 2019

このマガジン(CO2ガスボンベ)が冷えないCO2ガスブローバックシステムのお陰で、CO2ガスガンライフルはフルオートで撃ってもマガジン全弾を最後まで撃ち尽くせます。

通常のガスブロライフルやSMGのマガジンの装弾数は50発前後なのですが、フロンガスではこの弾数さえもフルオートで全ては撃ち尽くせません。

このため、ガスブロライフルやSMGを使う人は少ないのですが、

CO2ガスガンライフルやSMGなら電動ガンに近い作動の安定性を見せてくれて、マガジンの全弾を最後まで発射できます。

2、HFC134a代替フロンガスでは不可能な強いリコイルと高い威力

どっちにしろ強い反動欲しいならDASかCO2ガスライフルやな

— ソラ (@18_fallen_angel) October 20, 2020

これは先ほどもご案内しましたが、CO2ガスシステムは今までの代替フロンガスよりも高い圧力でガスが放出されます。

そのために寒い季節でも高い初速と威力を見せてくれて、リコイルの強さもフロンガスよりも段違いです。

CO2ガスガンライフルが初速オーバーにならない理由

CO2ガスボンベを使ったガスガンは銃本体にレギュレーターが組み込まれていて初速を規定値以上にオーバーしないようにコントロールされています。

もしこの組み込まれたレギュレーターを改造して威力を上げようとしても、エアガン本体が壊れてしまいます。

CO2ガスを使ったハンドガンやCO2ガスガンライフルの威力を上げるための違法カスタムはくれぐれも行わないでください。

3、実銃同様のリアルな操作性

CO2ガスガン撃たせてもらったけどあれ音大きいしまっすぐ遠くまで飛んでリコイルもそこそこ大きくて楽しかったな そのうち買おう

— ナォークィの日常アカ (@RKGMhead) November 15, 2020

今般のサバゲーではプライマリーウェポンであるアサルトライフルは電動ガンがメインで使われています。

これはランニングコストの安さ、装弾数の多さ、初速の安定性などが理由なのですが、そのトレードオフとしてリアルな操作性と言うものを犠牲にしています。

その点、ガスブローバックガンは初弾の装填からマガジンのリロード、

実際に銃本体内部で重量を持ったボルトが前後に動くことで得られるリコイルの衝撃など、実銃を思わせる撃ち味と操作感が楽しめます。

特にCO2ガスガンライフルはリコイルの強さと連射性がフロンガスよりも秀でているので、一層リアルな取り扱いを実感できるでしょう。

CO2ガスガンライフルを持つことでサバゲーマーが捨てるものは?

薬莢が出るCO2ガスガンってめちゃ楽しいね!!😁 pic.twitter.com/rVnOCgbSS1

— しろーま@駆け出しサバゲーマー (@naruga_neko89) November 12, 2020

先ほどはCO2ガスガンライフルを使うことで得られる楽しみについて述べましたが、メリットがあればデメリットもあるのが世の常、良いことばかりではありません。

そこでここでは電動ガンと比べてCO2ガスガンライフルを使うことによって生じるデメリットをご案内します。

1、手軽な使いやすさ

carbon8のM45のCO2ガスガンめちゃくちゃいい。パワーあるから弾道がある程度真っ直ぐだし、音が良い。フロンガス系もういらないです pic.twitter.com/PnufUyaL2M

— くまくまくまくま (@kumakuma_rabbit) November 7, 2020

最初に挙げられるCO2ガスライフルのデメリットが「手軽な使いやすさ」でしょう。

バッテリーを繋いでマガジンを装填するだけですぐに撃てる電動ガンに比べて、

マガジン一つ一つにCO2ガスボンベを充填するCO2ガスガンライフルは電動ガンにはない手間がかかります。

また、バッテリーが切れるまで撃ち続けられる電動ガンに比べて、

CO2ガスガンではBB弾がまだマガジンに残っていても、

CO2ガスガンではCO2ガスがなくなればそのマガジンは使えなくなります。

このCO2ガスの残量の把握が電動ガンよりも使いにくいと言えるでしょう。

2、命中精度

リコイルは圧倒的にCO2ガスガンだねー。まあ精度は圧倒的に東京マルイだけど😁 pic.twitter.com/h1XPr05VhO

— じん (@photographerJIN) November 6, 2020

今般のサバゲーではほとんどの方が東京マルイの電動ガンを使っています。

その理由は東京マルイのホップシステムの飛び抜けた命中精度の高さにあります。

特にミドルレンジからロングレンジへかけての弾道の素直さは、他のメーカーより頭一歩抜きんでています。

CO2ガスガンは代替フロンを使う従来のガスガンよりも初速変化による弾道のばらつきは少ないのですが、

それでも電動ガンの命中精度の良さに比べたなら、一歩譲らざるを得ないといえるでしょう。

3、ランニングコストの安さ

【ごめんなさい】
マルシンCO2カートリッジが品切れしております…!
再入荷の目途も立っていないため、CO2ガスガンをお使いの方は十分な数をご用意してからのご来店をオススメいたします! pic.twitter.com/4SH1p2NUhp

— ASOBIBA池袋 (@ikebukuroasb) November 13, 2020

これはもうわざわざ説明せずともご承知のことでしょう。

一度充電すれば一日中遊べる電動ガンのバッテリーに比べると、

1本が100円前後するCO2ガスボンベを頻繁に交換しないと多弾数を撃てないCO2ガスガンライフルは明らかにコスト高です。

また、パワーソースだけでなくマガジン本体価格も、電動ガンのマガジンに比べるとお高くなっています。

4、モデル数の少なさ

SRC CO2 ガスブローバック MP5A3が入荷です!
国内ではまだまだ珍しい長物CO2ガスガン。
メタルパーツ多用で雰囲気もバッチリです!
もちろん安心のJASG認定です👍
S-E-Fセレクターが渋いですね~♪

定価¥55,800-(税抜)⇒東京アキバ店価格¥50,200-(税抜) pic.twitter.com/GxcFwWDe7l

— レプマート 東京アキバ店 (@repmart_akiba) November 14, 2020

現在の電動ガンの新モデルの展開は、M4系プラットフォームを使用するモデルとAKをベースにしたモデルの2極分化になりつつありますが、

それでも多様なモデルがラインナップされています。日本製に拘らなければかなりのモデルバリエーションから選ぶことが可能です。

しかし、CO2ガスガンライフルの場合はまだモデル化された製品が少なく、自分のお気に入りのモデルが使えるとは限りません。

今後、CO2ガスガンライフルが普及するようになれば、

今よりもモデルバリエーションは増えるでしょうが、今はまだ選べるモデルが限られていると言わざるを得ません。

5、製品の信頼性

今のco2ガスガンの主にスライドの耐久性とかどうなったんだろ?まだ割れる報告とかあるのかな?

— きゅん@↪︎ (@yuu_Retrouvaill) November 10, 2020

現在、日本のメーカー製のCO2ガスガンライフルはマルシン工業の「MIカービン」のみです。

これ以外のモデルを望むなら海外製品に頼るしかありません。

この時に気になるのが海外メーカーや代理店のサービス体制です。

電動ガンであれ、ガスブローバックライフルであれ、使っていくうちには必ず不具合が発生します。

その時にユーザーに対するサポート体制がなされているかが重要なポイントです。

ただでさえリコイルが強くて内部のパーツに負担がかかりやすいCO2ガスガンライフルですので、

内部パーツの強度と精度が要求されます。

CO2ガスガンライフルやSMGの製品であまりに安いモデルには用心が必要です。

CO2ガスガンライフルのモデル

実銃メーカーのSIG SAUERがエアソフトガン専門の自社ブランドSIG AIRを立ち上げ、M17のCO2ガスガンで日本市場に参入(販売代理店はライラクス)。
日本のエアガン界にとって黒船となるか?

— 遠野明🐈11/28,みさきサバゲーに参戦 (@lifeisgunfire) November 11, 2020

ここまでCO2ガスガンライフル&SMG選びのポイントとメリット・デメリットをご説明しましたが、

ここからは現在の日本のエアガン業界で入手できるCO2ガスガンライフルとSMG&ショットガンをご紹介します。

VIPER TECH製SOPMOD M4 CO2ガスブローバック

台湾の高級エアガンメーカーVIPER TECHと、海外製電動ガンの調整販売で有名なバトンエアソフトがコラボして日本市場向けに製品化したM4SPOMODのCO2ガスブローバックライフルです。

ただ、販売価格がアメリカで買う実銃のM4並みであるためか、あまり流通量がなくショップでも常に品切れ状態です。

M4系CO2ガスブローバックライフルを切望する人か、軍事予算によほどの余裕がある人でない限りおいそれとは手が出ないでしょう。

購入希望者はネットや店頭で見かけた時に即購入を決めなければ、2度目のチャンスはないと思ってください。

RARE ARMS KNIGHT’S SR-25 ライブカート CO2ガスブローバック

SRC MP5 CO2GBB

現在のサバゲーで一番汎用性の高いCO2ガスガンライフル・サブマシンガンと言えば、このSRC MP5 CO2ガスブローバックサブマシンガンでしょう。

現代のPOLICE装備から特殊部隊、一部のミリタリー装備までこのMP5を持っていれば難なくカバーできます。

この製品は台湾のSRC社がリリースするMP5シリーズをバトンエアソフトの輸入部門が日本仕様にしたモデルです。

今季から業界団体に加盟して再販の運びとなりました。

日本のサバゲーで安心してお使いになれるCO2ブローバックサブマシンガンとしておすすめできます。

KWC CO2 ガスブローバック MINI UZI

KWC CO2 ガスブローバック MINI UZIは3万円台のCO2ガスブローバックSMGをお望みの方におすすめできるモデルです。

台湾のエアガンメーカーKWCが、WAが販売していたミニ・ウージーをベースにCO2ガスガン化したものです。

小型のボルトを高圧なCO2ガスで作動させるので、ビシ!というキレの良いフルオートをお楽しみいただけます。

CO2ガスガンライフル・SMGの入門用としておすすめです。

EMG/APS CO2ショットガン M870

今までのサバゲー用ショットガンと言えば3発同時発射や単発発射が主流でしたが、このモデルは一線を画します。

なぜならこのモデルは11発のBB弾を同時発射できるからです。

今までの同時多発モデルは弾数が増えると射程距離とパワーが反比例してダウンしていましたが、

このモデルでは高圧なCO2ガスがパワーソースであるため、11発を同時に発射しても20m先の人体大ターゲットを捉えられます。

ホップは搭載されていませんが、今までで一番ショットガンらしい弾道を再現したモデルと言えるでしょう。

Umarex ウィンチェスター M1894 ヴィンテージモデル ライブカート式レバーアクション Co2 ガスガン

最後にご紹介する製品はUMAREXブランドはレバーアクションライフルです。

このモデルはリアルカート式CO2ガスガンライフルで、装弾数10発のライブカートが装填できます。

ストック後端より装填したCO2ガスボンベのパワーで、レバーを引くアクションと共にBB弾を発射して空カートを排莢します。

初速は60M/Sと低めの設定なので、ガチでサバゲーの戦いに使うというよりも、イベントや限定戦で愉しみながら戦うといった使い方がおすすめです。

CO2ガスガンライフルのまとめ

co2ガスガン欲しいけどどれ買おうか迷う…
いっそのこと日本製のco2グロックでてくれれば即決なんだけど(ㆀ˘・з・˘)

— わたもり (@WataMori23x4) November 8, 2020

現在、世界的にガスガンのパワーソースはCO2ガスが主流になっています。

フロンガスは将来的に全廃が決まっていますし、今のままではコストがどんどんと上がっていくでしょうから、

エアガンのパワーソースに使える時間は残り少ないでしょう。

今はまだモデル数の少ない日本製のCO2ガスガンですが、日本の各エアガンメーカーがいずれ参入してくると、一気に普及し始めるかもしれませんね。

ウェスタンアームズなんかが出してくれると面白いのですが( ^ω^)・・・

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