サバゲーに興味を持って初めて参加した時を覚えていますか?期待に胸を膨らませて、カッコよく相手をHITする自分を思い描いていたのではないでしょうか。
しかし、現実は厳しく、森林フィールドなどでは敵がどこのいるのかわからない!どこだ!と探している最中に相手から撃たれて退場~、という経験を初心者の頃に経験した人は多くいるのではないでしょうか。
これは相手を見つける能力、「索敵スキル」が不足しているために起きることです。今回はサバゲー初心者でも索敵スキルが伸びる方法をご説明します。
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森林フィールドとCQBフィールドの難易度の違いとは?
今回はスナイパー初心者がサバゲーで敵を見つけるスキルを磨くための説明ですが、そもそも索敵の難易度自体が森林フィールドとCQBフィールドではかなり違ってきます。
どちらのフィールドの難易度が高いかと言うと、圧倒的に森林フィールドでの索敵が難易度としては高くなっています。
理由は、CQBフィールドでは、大概の人がバリケードなどの遮蔽物に隠れながら移動や射撃をするので、自ずから敵が隠れている場所が特定しやすいのです。
また、CQBフィールドでは、自軍の味方が死角をカバーしながら前線を押し上げて行くので、前方の索敵に集中できます。
しかし、森林フィールドでは、ブッシュ、下草、木立などに視界を遮られて、どこに敵が潜んでいるのかを見つけるのが簡単ではありません。
慣れない人の場合、自分を撃った相手がどこに潜んでいるかさえも見つけられない時があります。そこで、
今回の記事では、初心者スナイパー向けに森林フィールドでの索敵の方法をご案内したいと思います。
サバゲーでの索敵スキルを磨くためには経験が必要
最初に申し上げておきますが、この記事を書いている当ブログ管理人は、特別に索敵が上手いわけでも、KILL数を数多く積み上げれる強いサバゲーマーでもありません。
むしろ、戦う度に敵に撃たれて帰る回数のほうが圧倒的に多い普通のサバゲーマーでした。
しかし、長いサバゲー経験を通して、撃たれまくられながらも気づいたポイントが幾つかありますので、過去の経験で得た知識を元にご説明します。
まず、お伝えしたいことは「サバゲーでの索敵スキルは一朝一夕では身に付かない!」ということです。
スナイパーとして、また一般のサバゲーマーとして索敵スキルを磨きたいなら、数多くゲームをこなして経験値を上げることです。
そのためサバゲーに参加した時には、なるべく前に出ていっぱい撃たれてください。
そして、撃たれた時にはそのまま退場するのではなく、
自分を撃った相手が、どの場所にどのように隠れて撃ってきたかを確認してから退場してください。
そうすれば、次のゲームからは、アナタにとってのスナイピングポイントや、その次のゲームでの警戒ポイントとして、アナタの頭にインプットされるはずです。
こういった1回毎の経験がアナタの索敵スキルの磨きをかけるのです。
スナイパーの索敵は敵から見つからないのが大前提!
スナイパーとして森林フィールドで索敵をする際に前提条件となるのが、相手から見つけられないことです。
森林フィールドで索敵をする場合、チェックすべきポイントが非常に多いのです。
それらのポイントの中から相手が潜んでいそうな場所を特定するには、最低でも数十秒の時間が必要です。
もし、この時点で敵に発見されてしまうと、索敵の時間が取れなくなります。
相手に自分の存在を悟られることなく索敵をしたいのなら、前回の記事でお話した「3Dパターンギリー」や「ギリーフード」を活用して、相手から見つけにくくしてください。
さらに、フェイスペイントや銃に偽装を施しておくとより良いでしょう。
スナイパー初心者の索敵スキルをアップさせる6つのヒント
ここまでスナイパーとしての索敵スキルを伸ばすための考え方と、前提となるポイントについてご案内をしましたが、
ここではサバゲーフィールドで相手を見つけるための6つのヒントについてご紹介します。
いずれも特に難しい条件や技術を伴うものではないので、まだ実践したことのない方は、是非お試しになってください。
索敵の基本:一点に集中せずに風景全体を眺めるように見る
索敵の基本は「一点に集中して見るのではなく、全体的に眺めるように見る」ことです。
索敵というと一点に目を凝らして敵を探すイメージを持っている方がいるかもしれませんが、それだと全体をチェックするのに時間がかかってしまい、敵に発見されるリスクが高まります。
それを防ぐためにも、一瞬だけ顔を出して、全体を眺めるように見るのです。
これを数回繰り返すうちに、
前回見た風景と今回見た風景に違和感を感じる時が出てきます。そこで今度は、違和感を感じるポイントに視線を集中するのです。
索敵上達のヒント1,動くものに注意を向ける
ここからが索敵のスキルアップに繋がるヒントです。
まず1つ目は「動きを感じるものに注意する」ということです。
動きといっても頭を頻繁に横に振るというような派手な動きではありません。
相手も気配を殺しながらこちらの様子を窺っているので、発見されないようにゆっくりと頭や顔を動かしています。
ただ、人間は同じ姿勢で一定の時間が過ぎると、重心を変えるために足の位置を入れ替えたり、姿勢を変えたりするものです。
そういった動きをする相手は、濃いブッシュの中にいても発見できるものです。
索敵時にこういった動きを捉えたなら、そのポイントに注意してください。
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索敵上達のヒント2,周囲の風景と異なる色合いのものに注意を向ける
動くものの次に見つけやすいのが、周りの風景と違った色合いのものです。
今から15年ほど前までは、サバゲーと言えばウッドランドやフレック迷彩、陸自迷彩が一般的でした。
しかし、イラク戦争の影響で、サバゲーでの迷彩服もデザート色やPMC装備といった具合に、グリーン系に拘らない装備が一般的になっています。
これらのスタイルは、暗めの林の風景のなかでは浮き上がって見えます。
索敵時に一瞬だけフィールド全体を見渡すように眺めても、これらのデザート系迷彩やPMC装備は印象に残りやすいのです。
フィールドの風景に違和感を感じさせる色合いがある時には、チェックが必要です。
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索敵上達のヒント3,動作は限りなくゆっくり、静かに
索敵が上達するヒントの3つ目は、「動く時にはゆっくりと静かに動く」ということです。
これは1番めのヒントにも繋がるのですが、アナタがどんなに完璧に偽装を施していても、激しい動きをすると一発で見破られます。
人間の目はとても精巧にできていて、同じ色合いの偽装で風景に溶け込んでいたとしても、僅かな動きで察知されてしまうのです。
具体的に言えば、ブッシュは遮蔽物から顔や頭を出す時にもなるべく緩慢な動作でゆっくりと顔を覗かせてください。
また、敵を探す際も頭を左右に振るのではなく、目だけを動かして探すのがベストです。
こうして自分の動きを抑えながら索敵すれば、そうたやすくは敵に居場所を悟られることはないはずです。
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索敵上達のヒント4,視覚だけでなく聴覚もフル活動させる
索敵が上達するヒントの4つ目は「目だけに頼らず聴力も活用せよ」ということです。とかく索敵と言うと目で敵を探すことに囚われがちですが、
目と同等に耳から入ってくる情報も重要です。
具体例を上げれば、多弾数マガジン内のBB弾が移動時にたてるジャラ付く音、木の枝が折れる音、装備品が揺れて出す音、そして発砲音です。
ベテランのサバゲーマーが多弾数マガジンを使わなくなるのは、マガジン内でBB弾が跳ね回る音で、自分の位置を悟られるリスクを恐れるからです。
また、近年のサバゲーではプレキャリなどにいろいろな装備品を付けて楽しみますが、
慣れている人ほどアイテムをテープで止めて、不用意に音を出さないように心がけています。
こういったベテランゲーマーや慣れた人は迂闊に動いて見つかるようなことはしませんので、
まずはあまり慣れていない人をターゲットにして索敵のスキルを上げましょう。
索敵上達のヒント5,風の流れと違う動きの草木に注意する
自然界では完全に無風という状態はまずありません。特に山間部では必ず風が吹いています。
そこで索敵の参考になるのが、草が風になびく方向や、枝の揺れ方です。スナイパーだけでなく、ある程度のサバゲー経験を積んだ人は、風の吹く音にまぎれて移動します。
その時にブッシュの中を進むと、草が風になびく方向ではなく、不自然な揺れ方をするのです。こういった揺れ方を見つけたなら注意が必要です。
また、フィールドの場所によっては風が遮られて無風状態になっている所もあるのですが、そういう所で
不自然に草や枝が揺れている時には、敵が潜んでいる可能性があります。
そういった場所を注意深く観察していると、敵を発見できるケースが多々あるのです。
索敵上達のヒント6,時には遮蔽物の後ろの影にも注意する
索敵のヒントの6番目は、森林フィールドの木の幹や岩、土手の後ろにいる敵を察知する方法です。
こういった遮蔽物の後ろに隠れている敵を見つけることは難しいのですが、1つだけ使える方法があります。
それは「影を見る」ことです。
正面からは見えない敵も、日の当たり方によっては、遮蔽物の後ろに影が伸びているときがあります。
こういった状況が起きるのは、昼下がりから日没間際が多いのですが、
一日中サバゲーを楽しんだ人は、その頃になると疲れが出てきて集中力も散漫になりつつあるのです。
日中になかなかKILL数を稼げなかった人は、この昼下がりから夕暮れにかけての影が伸びる時間帯に、勝負をかけるという方法もあることを覚えていてください。
森林フィールドでスナイパーの索敵に不利な場所とは?
ここまでスナイパー初心者がサバゲーでの索敵スキルを向上させるヒントをご紹介しましたが、これらのヒントを生かすのも殺すのも、スナイピングポイントの良し悪しにかかっています。
ここでは今までご紹介したヒントを生かすために避けたほうがいいスナイピングポイントをご案内します。
地形の低い所、風下、逆光
スナイピングポイントとしてまず避けたいのが低地です。
その理由は、高い所から見下されると発見されやすいからです。
また、高地から低地に発射すると自然落下の加速も加わり初速が落ちにくく、BB弾の射程距離も伸びますが、低地から高地に打ち上げると射程距離が短くなることはご理解いただけると思います。
さらに遠距離狙撃を狙う場合には、風下では向かい風に押されるため、BB弾の減速が大きくなり、通常よりも射程距離が短くなります。
遠距離の敵を狙いたい時には、風の向きに注意してください。
もう一つのスナイピングポイントとして避けたい場所として、ご案内するのが逆光となるポジションです。
逆光の状態でスコープを覗けば、フレアーがかかったようにレンズ面が反射して見えにくくなります。
これに対応するにはレンズフード付きのスコープを使用するしかありません。
また、レンズフードがないスコープは太陽の光を反射するので、敵から見るとキラキラと反射してわかりやすいのです。
どうしても逆光という条件下で狙撃をする場合には、日陰を見つけるかレンズフード付きのスコープを使ってください。
画像出典:https://media.defense.gov/2014/Aug/19/2000846428/-1/-1/0/140723-M-KK554-115.JPG
どうしても敵の居場所がわからない時には?
さて、ここまでスナイパー初心者がサバゲーでの索敵スキルを上げる方法をお伝えしましたが、これらの方法を体得するには、ある程度の場数と経験が必要になります。
中には、敵が全然見つけられない!という人もいると思います。
そこで、索敵のスキルを磨きながら、手っ取り早く敵を見つける戦術をご紹介します。
無線機による味方との情報共有
敵が見つからない時の対処法の結論を先に言います。
それは無線などで敵の潜む位置を味方に教えてもらうのです。
スナイパー志望の人は、メディアに登場するスナイパーに憧れて単独行動をとりがちですが、そういった戦術が使えるのは、ある程度の経験を積んで、自力で敵を発見できるようになってからでも遅くありません。
まずは、味方のユニットの後ろに付いて、お互いに死角を潰す陣形で臨みましょう。
そのうえで、味方の誰かが敵を見つけたなら、その位置情報を共有しましょう。
「自分の見つけた敵の位置を教えてくれる人がいるのか?」と疑問に思われる方もいるでしょうが、状況次第ではこちらに敵の位置を教えてくれる場合もあるのです。
例えば、敵の姿を見つけたが、どうしても自分の位置からは射線が取れないときとか、ゲームの序盤で電動ガンの発射音を響かせて自分たちの位置を敵に知られたくない時などです。
また、単純にベテランさんたちがスナイパー初心者に自信を付けて貰いたくて、敵の位置を教えてくれる場合もあります。
そのような時には、遠慮せずにベテランさんに甘えてください。
ベテランサバゲーマーの皆さんは、初心者さんたちが成長していく姿を見るのも、サバゲーの楽しみの内の一つなのです。
ガンナーに威力偵察を依頼する
敵が見つけられない時に取るもう一つの戦術が、電動ガンを持ったガンナーに威力偵察をしてもらうことです。
例えば「あのブッシュの中が怪しいけど確信が持てない・・・」こういう時にその場所をガンナーに撃ってもらうのです。
もし、そこに敵がいたなら応戦してくるので、ガンナーと敵が撃ち合っている隙きをついて、アナタが仕留めればいいのです。
また、ガンナーの射撃音に惹かれて側にいた敵が姿を現すかもしれません。
「電動ガンに撃たせておいて、自分が仕留めるのは気が引ける・・」と思う方もいるでしょうが、
ボルトアクションスナイパーとは電動ガン同士の撃ち合いを利用してキル数を稼ぐ「おこぼれ頂戴ポジション」なのです。
自分で敵を見つけられるようになるまで、こういった戦術を駆使してキル数を稼いで自信をつけましょう。
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サバゲーで役立つおすすめの無線機とは?
このコーナーでサバゲーのアイテムとして無線機をご紹介しましたが、
この無線機があるのとないのとでは、サバゲーの戦い方がまるで違ってくるほど重要なアイテムです。
無線機についてはいずれ改めてご案内するつもりですが、ここでサバゲーマーの7割が使っていると言われる人気の無線機「icom ic4300L」をご紹介しておきます。
この無線機がサバゲーマーから高い支持を受ける理由は、サバゲー関連のアクセサリーの多くが、このIC4300対応となっていて使いやすいからです。
COMTACやスロートマイク、PTTスイッチなどの種類が豊富で、無線機自体も防水型で急な雨に濡れても壊れにくいからです。
無線機は他のメーカーからも多数出ていますが、いざ選ぶとなると選ぶ基準がわからず迷いがちです。
サバゲーでの無線機選びに迷った時には、この「ICOM IC4300L」をおすすめします。
スナイパースキル上達のヒントのまとめ
スナイパーを志望するサバゲー初心者の方は多くおられます。
しかし、実際にスナイパーとしてサバゲーに参加した人の多くが、自分の持つイメージと現実のギャップとの差に愕然としてボルトアクションスナイパーから電動ガンへとジョブチェンジしてしまいます。
その理由のほとんどが、火力の低さ+索敵の難しさのためです。これまで幾度も述べたように、
現在のボルトアクションスナイパーは、正面切って電動ガンと撃ち合っても火力で負けてしまいます。
それを攻略するために必要なのがスナイパー独自の戦術なのです。
その戦術を支えるためにも索敵のスキルアップは外せません。そのことを頭に留めて索敵スキルを磨き、スナイパーを続けていただきたいと願っています。