東京マルイ 新製品、VSR-ONEが2022年4月15日(金)に発売となります。

いよいよVSR-ONEが発売になるね

そうだね、今日はこのVSR-ONEについてまとめてみたよ
これまでのコンベンショナルなスタイルとは打って変わって、
M-LOKスロット搭載のフレーム、
携帯性を向上させるためのフォールディングストックとM4タイプのピストルグリップ採用など、
積極的に敵を狩りに行くアグレッシブなスナイパーライフル仕様になっています。
本記事では、このVSR-ONEの特徴や仕様、戦術面からみた実用性などを考察したいと思います。
東京マルイVSR-ONEとは?

東京マルイ VSR-ONEとは東京マルイのスナイパーライフルVSR-10シリーズの最新作です。
東京マルイのVSR-10シリーズは東京マルイ初のボルトアクションライフルとして2003年12月に「プロスナイパーバージョン」「リアルショックバージョン」が登場し、

VSR-10は出てからもう20年になるんだね

そうね、でも今でも第一線で十分に戦えるライフルよ
翌年の4月によりサバイバルゲームに特化した仕様として「プロスナイパー Gスペック」が登場しました。
今回のVSR-ONEはこの「プロスナイパー Gスペック」に、
M-LOKやフォールディングストックを実装させてより現代戦の主流であるCQB仕様にモダナイズドされたものです。
東京マルイVSR-ONEの仕様
それではまずここでVSR-ONEの仕様をお示しします。
VSR-ONEの仕様
東京マルイ公式ページ
全長 614 mm / 800 mm(ストック伸長時)
銃身長 200 mm
重量 2,100 g(空マガジン含む)
弾丸 6mm BB(0.2〜0.28g)
動力源 無し(手動)
装弾数 30 発
型名 VSR-ONE
種類 スナイパーライフル
このカタログスペックの数値で注目すべきは全長と重量でしょう。
ストックを伸ばした時でも、VSR最短モデルであるGスペックのサプレッサー非装着時よりも150ミリほど短くなっています。

これはより狭いエリアでの取り回しを想定した仕様なのでしょう。
また、重量はGスペックよりもわずかに増えていますが、これは金属製のフォールディングストックを装備したことによるものだと思います。
ただ、ほとんど差が無いので、体感的には両者の重量感は変わらないでしょう。
VSR-ONEのマガジン挿入口の改良とは?

またVSR-ONEのマガジンはVSR-10シリーズとの互換性を持たせていますので、
従来のVSR-10ユーザーなら、新たにマガジンを追加購入する必要はありません。

マガジンが共有なのは嬉しいね

あまりリロードする銃ではないけど、それでも
手持ちのマガジンが使えるのはありがたいわね
このマガジンについてですが、
VSR-ONEのマガジンスペースの奥には樹脂製の板バネが仕込まれており、マガジンキャッチボタンを押すだけでマガジンが飛び出す仕様になっています。
従来のVSR-10ではマガジンの脱着が少しやりにくかったので、こういった地味ながらも実用的な改良は嬉しいところです。
東京マルイVSR-ONEと従来のVSR-10との違い

一番気になるのは、今までのVSR10との違いだね

そうよね、だからVSR-ONEとVSR10との違いをまとめてみたわ
この記事をお読みの読者の皆さんが一番気になるのは、VSR-ONEとこれまでのVSR-10との違いについてでしょう。
まず結論から申し上がますと、VSR-ONEとVSR-10の実射性能上の違いはほとんど感じられません。
カタログスペック的な初速データーはまだ公開されていませんが、
実射動画を見る限りでは、30mまではG-スペックとほぼ互角ですが、それ以上の射程距離ではG-スペックに遠距離射撃性能では一歩譲るようです。
ただ、これに関しては東京マルイが敢えてそういうスペックにした感があるので後述します。
ともあれ、VSR-ONEとVSR-10の違いは、主に外装部にあると思ってください。
東京マルイVSR-ONEの特徴1,モダナイズドされたM-LOK仕様のフレーム

東京マルイVSR-ONEにはトリガーガード前方・シャシー前部の左右下にM-LOKスロット装備されています。
これは昨今のアサルトライフルに用いられているレイルシステムですが、
VSR-ONEでもこのM-LOKスロットを装備することで現代風にアレンジされたスパイパーライフルとしてモダナイズドをアピールしやすいのでしょう。

初めてこのVSR-ONEを見たときは驚いたよ

今までのスナイパーライフルの固定観念がぶち壊されたわ
ただ、実用性はともかくとして、これまではVSR-10にM-LOK搭載のカスタムストックを換装しようとすれば、
本体のライフル代とは別に2.5万円ほどのパーツ代が必要になり、おいそれと手が出るカスタマイズではなかったのですが、
今回、東京マルイがファクトリーカスタムとしてこのVSR-ONEにM-LOKを搭載してくれたので、
その手のカスタマイズが好きな方には嬉しい仕様でしょう。
東京マルイVSR-ONEの特徴2,取り回ししやすいショートバレル

東京マルイVSR-ONEの特徴の2つ目に挙げたいのが、取り回しの良さを重視したバレルの短縮化です。
これによりインナーバレルのサイズもG-スペックの303ミリから200ミリにまで短くなっています。

今度のVSR-ONEはバレルがかなり短くなっているね

いかにもインドアで使いやすいサイズにしました!って感じね
この結果、VSR-ONEのシリンダー容量とホップ押さえの形状がG-スペックと共用なら、必然的に初速は下がることになります。
これは先ほど挙げた実射動画での遠距離射撃のシーンでも推察されます。
ただ、この初速のディチューンは東京マルイが意図的に設定したものでしょう。
フィールドレギュレーションとVSR-ONEの関係

VSR-ONEが東京マルイによって意図的に初速を抑えられたと筆者が考える根拠は、
昨今のフィールドレギュレーションがあまり高い初速を望んではいないからです。
昨今、サバゲーマーたちが主流で戦うフィールドはインドアやCQBなどの交戦距離の短いフィールドです。
そのため一部のインドアフィールドなどでは、
電動ガンでもフルオート禁止のセミのみ、初速も85m/s推奨、高くても90m/sまで(0.2gBB弾使用)としているところが出始めています。

そのため、ノーマルの状態のVSR-10では持ち込み禁止のところもあると聞きます。
今はまだ銃口初速規制ギリギリの初速まで認めているフィールドも、交戦距離が短いところほど今後はこの流れに乗っていくようになるでしょう。
フィールド運営側がなにより嫌がるのが、事故・ケガによるクレームなのですから。
こういった状況を鑑みると、東京マルイがVSR-ONEで敢えて初速を落として出してきたとしても、しかたないのではないでしょうか。
東京マルイVSR-ONEの特徴3,携帯性に優れたフォールディングストック

東京マルイがVSR-ONEの主戦場を接近戦主体のフィールドと想定した場合、従来のトラディッショナルなストックではいささか取り回しに苦労します。
そこで新たに装備したのが、フォールディングストックとM4系ピストルグリップです。
折りたたみ自由なフォールディングストックなら、狭いエリアでも対応が可能です。
VSR-ONEはストックを折りたたんだ状態では全長が僅か614㎜まで短縮できます。
そしてそのストックを折りたたんだ状態で射撃するためにM4タイプのピストルグリップが使いやすいのです。

VSR-ONEでもワンポイントスリングが使えるんだね

そうなると機動性が段違いによくなるね
さらにこのフォールディングストックの基部にはQDホールが装備されています。
このQDホールに対応のスリングスイベルを付けると、
M4系アサルトライフルのようにデルタスリングやワンポイントスリングを装着でき、ますますCQB的な戦い方に対応が可能になるのです。
この一連の流れからも、VSR-ONEは積極的に敵を狩りに行くアグレッシブなスナイパー仕様であると言えるでしょう。
東京マルイVSR-ONEが活かせる戦術とは?

さてここまでの考察から、東京マルイのVSR-ONEが交戦距離が短いフィールドに特化したスナイパーライフルであることが推察されます。
そしてVSR-ONEを使って相手と互角に戦えるフィールドの条件を上げれば
- 1,最大射程距離が40m以内であること
- 2,初速上限が85m/s推奨であること
- 3,エアコッキングライフル限定で0.25gBB弾の使用が認められること(絶対ではない)
- 4,電動、ガス共にセミオートオンリーであること
- 5,電動ショットガンの使用を禁止していること
というところでしょうか。

VSR-ONEで電動相手に戦うのはきついね

そうね、火力的には圧倒的に不利よね
いささか手前勝手な条件だと思いますが、
近距離で火力に乏しいボルトアクションを駆使して戦うのですから、
これぐらいの条件が揃っていないとフルボッコにされて血祭りにあげられても仕方ないでしょうね。
東京マルイVSR-ONEを使う戦術と実用性は?
東京マルイのVSR-ONEを使った時に戦術ですが、間違っても電動ガンやガスブロ相手に正面切って戦っても勝ち目はありません。
ボルトアクションの火力の乏しさを補うためにも、小型の電動ガンやガスブロハンドガンをセカンダリーウェポンとして装備するのは絶対でしょう。

VSR-ONEにはバックアップがあったほうが安心だね

うん、できれば小型軽量でトリガーレスポンスがいい電動ガンが望ましいわね
また、クリアリングの際にはスイッチングやトラベリングが容易なCQBスリングを多用すべきです。
交戦距離が短いのですから、スコープよりもダットサイトの方が適応性が高いかもしれません。
VSR-ONEの実用性で気になるところ

VSR-ONEのシアーはすぐにすり減るの?

普通に使うには問題ないけど、ハードな使い方にはむかないわね
東京マルイのVSR-ONEの使い方は従来のスナイパーの戦術であるワンショット・ワンキルといった戦い方ではなく、
相手を見つけたら精一杯弾幕を張る戦い方になるのではないでしょうか。
あるいは一撃で離脱のヒット&ウェイ戦法になるかもしれません。
このVSR-ONEを連射した時に気になるのがシアーの耐久性です。
VSR-ONEのシアーがG-スペックと共用なら、亜鉛合金製のシアーは連射に向いていません。
酷使するとすぐにシアーが摩耗してかからなくなってしまいます。
もし、シアーが摩耗した時には社外品のスチールシアへの交換をおススメします。
東京マルイVSR-ONEの考察のまとめ

東京マルイのVSR-ONEの考察についてまとめます。
ファクトリーカスタムとも言えるM-LOKを装備したフレーム、
フォールディングストックとピストルグリップという外装が実売価格25000円ほどで買えるので、
分かりやすいモダナイズド化としてサバゲー初心者の心を捕らえるでしょう。
しかし、その実はある程度のスキルを磨いたサバゲーマーでないと使いこなせない仕様になっています。
また、外装は変えても内部メカ、特にチャンバー部はG-スペックの特性をそのまま受け継いています。
その分カスタムパーツは豊富ですが、初速を上げては本末転倒になるでしょう。
マック堺-MachSakaiより
もっと言えばVSR-ONEはボルトアクションでなければならなかったのでしょうか?
むしろM40A5のチャンバーを移植してマルゼンのCA870のようにラピットファイアーのできるショットガン仕様にした方が、
はるかに戦いやすいコッキングエアガンに仕上がったような気がします。
今後、VSR-ONEにはいろいろなレビュー記事が出てくるでしょうから、そこでどういった評価がされるかが楽しみです。