東京マルイ次世代電動ガンMP5SD6とは?|サプレッサー付きMP5の実力

次世代MP5

東京マルイの次世代電動ガンMP5A5が発売されたのは2021年8月のことです。

それから1年4か月後になる2022年12月22日にMP5A5のサイレンサー標準装備モデルである次世代電動ガンMP5SD6が発売されます。

MP5SD6は特殊部隊を描いた多くのメディアに登場しているため、MP5シリーズでも人気の高いモデルです。

このMP5SD6を年末発売は、ユーザーにとっては待ちに待ったクリスマスプレゼントになり、東京マルイにとっては冬のボーナス商戦を勝ち抜くための目玉商品になるでしょう。

東京マルイ次世代電動ガンMP5SD6の詳細

次世代電動ガンMP5SD6
次世代電動ガンMP5SD6 引用元:東京マルイ

東京マルイの次世代電動ガンMP5SD6は次世代電動ガンMP5シリーズのバリエーション展開です。

独特の形状をしたハンドガードと最初から組み込まれたサイレンサーがSDシリーズの特徴です。

このサイレンサーは見せかけだけのダミーではなく、実際に発射音を押えるサイレンサー機能を持ち合わせています。

その他に、次世代電動ガンMP5A5に搭載された機能も漏れなく継承しています。

この次世代電動ガンMP5SD6の特徴をご案内します。

東京マルイ次世代MP5SD6の特徴1,サイレンサー標準装備

次世代電動ガンMP5SD6 サプレッサー
次世代電動ガンMP5SD6 サプレッサー 引用元:東京マルイ

先ほども書きましたが東京マルイの次世代電動ガンMP5SD6の第一の特徴は、サイレンサー標準装備であることです。

このサイレンサーは内部の吸音材によって発射音が低減する仕様になっています。

音を立てずに敵を排除する特殊部隊の雰囲気が楽しめますね。

実銃イメージしたゴムに近い樹脂製ハンドガードにサイレンサーは専用設計のアルミ製であり、

サイレンサーには実銃を模したざらざらとしたシボ加工が施されており更に質感が向上しています。

またサイレンサーを外すと14mm逆ネジ仕様で各種マズルオプションの装着も可能になっています。

東京マルイ次世代MP5SD6の特徴2,3バースト&オートストップシステム搭載

「HKスラップ」の動作
「HKスラップ」の動作

東京マルイの次世代電動ガンMP5SD6は次世代MP5A5の仕様をそのまま継承しています。

その受け継いだ特徴の1番目が、3バーストの再現と、全弾撃ち尽くした後に作動が停止するオートストップシステムを搭載していることです。

また、このオートストップを解除するには、コッキングレバーを実銃同様にリリースして前進させるアクションで可能になります。

これがいわゆる「HKスラップ」と呼ばれる解除法ですね。

東京マルイのスタンダード電動のMP5シリーズでは、この「HKスラップ」を行うとコッキングレバーが折れやすかったのですが、

次世代MP5A5では素材が見直されたため、繰り返し「HKスラップ」が行えるようになりました。

また、次世代電動ガンMP5SD6では3バースト機能も再現されています。

これは後に述べる「Mシステム」の電子制御によって実現しました。

東京マルイ次世代MP5SD6の特徴3,FET搭載

電子トリガー回路
電子トリガー回路

東京マルイ次世代MP5SD6の特徴3番目はFET搭載です。

で、このFETって何?と思われる人もいると思うので簡単に説明します。

FETとは簡単に言えば「電子スイッチ」です。

この電子スイッチを電動ガンのトリガーに使うと「電子トリガー」になるわけですね。

このFETによる電子トリガー化を積極的に導入したのは海外のエアガンメーカー、特に台湾のエアガンメーカーが積極的に搭載し始めました。

FETのメリットとデメリット

先ほどFET搭載による電子トリガー搭載に台湾メーカーが積極的だった理由は機械式スイッチに比べて接点への負担が低減されることと、電流ロスが抑えられてレスポンスが良くなることです。

デメリットはFETに使われているトランジスターが壊れるとトリガーを引いていない状態でもフルオート状態でBB弾が発射されることです。

いわゆる暴発ですね。

東京マルイが海外メーカーの電子トリガー搭載を横目で見ながらも近年まで搭載しなかったのは、

もしFET破損したときに動作を停止して暴発を防ぐシステムを導入してユーザーの安全を確保するためだったのです。

そしてその安全性を実現したのが「M-システム」ということです。

東京マルイ次世代MP5SD6の特徴4,M-SYSTEMの導入

次世代電動ガンMP5SD6 Mシステム
次世代電動ガンMP5SD6 Mシステム 引用元:東京マルイ

東京マルイ次世代MP5SD6に導入されたM-SYSTEMは(MAGNETICAL FIRE-CONTROL SYSTEM)と言うシステムです。

これは次世代電動ガンMP5シリーズで共通の安全策です。

このシステムは名前からも分かるように磁気センサーをメカボックス内の7カ所に配置してマイコンで制御しています。

この磁気センサーとマイコンの連携でFET・ファイアーコントロール・バッテリー・モーター・ギアの回転・安全機能を専用ICチップで監視・制御しています。

この制御によりオートストップ、空撃ち時の動作確認モード、3バーストが可能になっています。

また、Mシステムはこのほかにもセクターギアの回転をセンサーで検知し、

モーターへの通電時間を制御した上でブレーキをかけ毎回セクターギアが同じ場所で停止するブレーキモードと、

バッテリーがつなぎっぱなしになってしまった場合に回路の消費電力を極端に抑えることで、バッテリーの過放電を軽減する「スリープ機能」も可能になっています。

東京マルイ次世代電動ガンMP5SD6の発売日と価格

次世代電動ガン「MP5 SD6」の発売日は2022年12月22日が予定されています。

既に各エアガンショップやネット通販では予約販売が受付中です。

一部のネットショップでは既に予約完売となっているところもあるので、1ロットをご希望の方は少しでもお早い予約申し込みをおすすめします。

販売価格はメーカー希望小売価格が72,380円(税込)、

ショップ店頭での実売価格は65,000~70,000円前後というところが多いようです。

H&K MP5とは

H&K MP5サブマシンガン
H&K MP5サブマシンガン

実銃のH&K MP5は1966年にドイツの銃器メーカーH&K社によって開発されたサブマシンガンで、口径は9㎜パラベラムです。

MP5シリーズの特徴は、ローラーロッキングシステムを使ったクローズドボルトファイアー方式による命中精度の高さです。

当時の一般的なサブマシンガンでは後退位置でホールドされたボルトがトリガーを引くことで前進し、

オープンボルトファイアー方式のUZIサブマシンガン
オープンボルトファイアー方式のUZIサブマシンガン

マガジン上のカートリッジをチャンバーに押し込むことで装填と発射を同時に行なうオープンボルトファイアー方式でした。

この方式はシンプルで製造コストも低く押さえらえるのですが、ボルトがマガジン上のカートリッジをチャンバーに装填する時の衝撃で銃がブレるので、精密射撃向きではなかったのです。

ローラーロッキングシステムとは?

ローラーロッキングシステムの作動
ローラーロッキングシステムの作動

上のアニメーションはMP5のローラーロッキングシステムを再現したものです。

ボルトに組み込まれたローラーが、ボルトの交代と共にボルト内部に引き込み、

次弾装填後にボルトから飛び出してレシーバー内部の窪みに張り出してボルトをロックするのが描かれています。

赤まるで囲んでいるのがローラー、今は飛び出してボルトをロックしている状態
(赤まるで囲んでいるのがローラー、今は飛び出してボルトをロックしている状態)
ブレットがバレルを飛び出した後に、このローラーが引っ込んでボルトのロックを解除する
ブレットがバレルを飛び出した後に、このローラーが引っ込んでボルトのロックを解除する
ボルトが後退した状態 ローラーがボルト内に入り込んでボルトのロックが解けた状態
ボルトが後退した状態 ローラーがボルト内に入り込んでボルトのロックが解けた状態
H&K MP5サブマシンガンの断面図
H&K MP5サブマシンガンの断面図

以上がMP5のローラーロッキングシステムのメカニズムです。

このローラーロッキングシステムは高い工作精度と共にコストも要求されるためか、

最近ではH&K社でも採用されておらず、一般的なマイクロロッキングラグを備えたターンボルト方式が採用されています。

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