今般、サバゲー用のオプティカル(光学)サイトとしてなくてはならないのがドットサイトです。
さらに近年の各国の特殊部隊の画像などを見るとドットサイトと似たデザインの「ホロサイト」を装備している様子が紹介されており、
ホロサイトに憧れるサバゲー初心者の方も多いようです。

しかし、ホロサイトとドットサイトはデザインは似ていますが、中身はまるで違います。
このことを詳しく知らないサバゲー初心者の中には、自分がホロサイトだと信じて買ったのが、実はダットサイトだったと後から気づく人もいるようです。

最初に結論から申し上げますと、サバゲー用にレプリカホロサイトというものは存在しません。
ネット上で売られている物は、全てホロサイトのデザインを模したドットサイトです。
今回のブログでは、サバゲー界でのホロサイトのリアルな話をお届けします。
ホロサイトとは何か?ドットサイトとの違いとは?

ホロサイトとは何か?ドットサイトとの違いとは?多くのサバゲー初心者が感じる疑問です。
ホロサイトもドットサイトもレンズに映し出された光点をターゲットに合わせて撃つ照準器という使い方には変わりありません。
ただドットの見え方、言い換えればドットをレンズに表示させる仕組みが違うのです。
ドットサイトとホロサイトのドットの見え方の違い

ドットサイトでは視点とドットの位置と狙点が同軸線上に揃わないと狙った場所に弾が飛んでいきません。つまり、ドットサイトでは斜め方向や横からドットを狙って撃てばドットの位置もズレるためインパクトがズレるのです。

それに対してホロサイトではレンズ中央部に映るレティクルの位置は動かないので、ホロサイトを見る位置が多少ズレても狙った所に弾が飛んでいくのです。
ドットサイトとホロサイトの原理の違い

ドットサイトは簡単に言うとハーフミラーレンズに光点を反射させているだけです。つまり平面に光点を映しているだけです。
それに対してホロサイトは光点を移すのではなくレンズの先にレティクルを立体的に浮かび上がらせているのです。

このため、ホロサイトはレンズに多少の破損があってもレティクルが浮かび上がり使いことができます。
それに対して、ドットサイトでは平面レンズに光点を二次元的に映しているだけなのでレンズが破損すると使えなくなるのです。
ホロサイトの”ホロ”って何?

大抵のブログやサイトでは、ドットサイトの説明を上のように説明していますが、ほとんどの人は読んでも「なんのこっちゃ?」と思われるのではないでしょうか。
実はijirareも最初呼んだ時には「???」という感じでした。
そこで「サバゲー進化論」的にもう少し分かりやすく説明しましょう。まずホロサイトの”ホロ”っとは何か?についてです。
ホロサイトのホロとは”ホログラフィック”のことです。
ホログラフィックとは簡単にいえば二次元の物を立体的に浮かび上がったように見せる事象のことを意味します。

一番身近な例が皆さんが日頃使っているお札のキラキラ光って立体的に見える印刷に使われています。
また、最近では自動車を運転する時にちょうど見やすい位置にスピードなどを表示するシステムが身近でしょう。

このように操作する人間の視界の中に情報を直接伝えることを「HUD(ヘッドアップディスプレイ)と呼びます。
FPSゲームなどで画面上に相手の位置情報や残弾数を表示することを「HUD」と呼ぶのもこのためです。
ホログラフィックをイメージしやすいのは「R2-D2」

こう書いてもまだわかりにくいという人にとって一番イメージしやすい例をご案内します。
それはスターウォーズのエピソード4で出てくるR2-D2が劇中でレイア姫の立体映像を再生するシーンです。
かなりSFチックな例えですが、あの立体映像的なものをもっと簡素化したレティクルして照準に使うのがホロサイトと思えばイメージしやすいでしょう。
ホロサイトとドットサイトの違い2、価格と大きさ

このホロサイトとドットサイトのレティクルの映り方の違いは内部構造の差によって生まれてきます。ドットサイトは内部に二枚のレンズを配置してドットを直接平面レンズに投影しています。

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%85%A7%E6%BA%96%E5%99%A8#/media/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Litepath.jpg
それに対してホロサイトでは内部に3枚のレンズを配置して、複雑に光を屈折させることで平面ガラス素子に浮かび上がるように投影させています。
そして、この内部構造の違いがそのまま価格の差になって現れています。
ホロサイトがドットサイトに比べて一桁違いう価格なのはこのためです。
サバゲ用レプリカホロサイトの選び方とは?

ここまでドットサイトとホロサイトの違いを説明してきましたが、これはあくまでも実物の話です。
冒頭でも申し上げたように、サバゲーで使うために実物のホロサイトを購入できる恵まれた人はほとんどいないでしょう。
価格的にも買える人が少ないためショップで扱っているサバゲー用ホロサイトは中身がドットサイトのレプリカばかりです。
冒頭に「サバゲー用にレプリカホロサイトはありません」と申し上げたのはこのためです。
レプリカホロサイトを選ぶコツ

以上、申し上げたように外観ホロサイト、中身がダットサイトなら、
選び方は前回のブログでご案内した「ダットサイトの選び方」を参考にして、
後は好みのデザインのレプリカ製品をお選びになるといいでしょう。
・あまり重たくないモデル
・入手しやすいバッテリー
この当たりさえ押さえて選べば、そうそう後悔はしないはずです。
おすすめのレプリカホロサイト・ドットサイト3選
先ほどバッテリーや重さを押さえてレプリカホロサイトを選べばいいと申しましたが、参考までにijirareがおすすめるアイテムをご案内しておきます。
ご自身でレプリカのホロサイト・ダットサイトを選ばれる際の判断材料になさって下さい。

|
ホロサイトについてのまとめ
今回、ホロサイトについてご案内するにあたり、正直悩みました。
実銃用ホロサイトは高くて手が出ないし、レプリカホロサイトは中身がダットサイトなので、
これについては前回でご説明していますし、
そもそもドットサイトとホロサイトの違いなど知らずとも、サバゲーでは何の不足もないからです。
そこで今回は、サバゲー初心者の方が疑問に思うホロサイトの初期的なことを説明して、おすすめモデルのご案内をしました。
まあ、サバゲーの付帯知識と捉えていただければ幸いです。