今般のサバゲーフィールドに行けば、皆さんが示し合わせたように自分のエアガンにドットサイトを載せていますよね。
最近のサバゲーでは近距離戦で素早く正確に照準を合わせることが必須になっています。
それはCQBやインドアフィールドの普及が背景にあるからです。

M4に載せたドットサイト
しかし、サバゲー初心者の皆さんは、いざ自分のドットサイトを選ぶとなると迷われるのではないでしょうか?
ijirareも初めてドットサイトを選ぶ時には、何を基準に選べばいいのかが分からずに、なんとなく人が使っていそうな物を見様見真似で購入して、後から後悔したものでした。
そこで今回は、実際にサバゲーでドットサイト使ってきて感じたことや、ijirareの失敗例を元に、サバゲー初心者向けにドットサイトを選ぶポイントをご案内したいと思います。

ルームクリアトレーニング
ドットサイトは各国の軍隊や警察の特殊部隊が装備していることもあり、銃を飾るアクセサリー的な側面もありますが、
シッカリと使いこなすと大幅に戦闘スキルを爆上げしてくれるアイテムです。
今、ドットサイト選びに迷っている皆さんやこれからドットサイトの購入を考えているサバゲー初心者の方は、
このブログをご覧になってドットサイト選びの判断材料に役立てていただければ幸いです。
ドットサイト選びの基本とは

ドットサイトを載せたCUSTOMリボルバー
1980年代半ばにアメリカで実用的なドットサイトが登場してから、日本のサバゲー界に普及し始めるまでそれほど時間はタイムラグはかからず、
すぐに日本のサバゲーマーたちも使い始めました。
その頃から現在までドットサイトの比較記事やおすすめ記事が書かれてきましたが、スペックの説明がほとんどで、
サバゲーマー視線のドットサイト選びが不足気味のような気がします。
そこで実戦で感じたドットサイト選びのコツを主題に、ijirare流ドットサイト選びの基本を書いてみたいと思います。
1、使用する乾電池の種類で選ぶ

ベクタータイプ ドットサイト
ijirareがサバゲーでドットサイトを使って一番に感じたのが、手に入りやすい電池を使うモデルを選ぶことの重要性です。
ドットサイトは電池がなければただの飾りです。
そして、往々にしてサバゲーの最中に電池のバッテリーが切れやすいのです。
その時に予備のバッテリーを持っていればいいのですが、もしなければ周りの誰かから融通してもらわねばなりません。
それが汎用性の高い電池ならいいのですが、特殊なタイプの電池の場合では、どうしようもありません。
これらのリスクを考えると、ボタン電池ならCR2023、乾電池なら単四か単三を使用するタイプが無難でしょう。
電池の予備は必ず用意すること
サバゲーではドットサイトのバッテリー消費量は意外と多いものです。
とくにゲーム間のインターバル時に切り忘れたりすると、たちまち電池残量を消耗して電池切れになりがちです。
そういった時に後悔しないためにも必ず予備の電池を用意しておきましょう。
スペック上の連続点灯時間は当てにするな

点灯しているドット
ドットサイトのスペック評で連続点灯時間という表記がありますが、実戦ではあの表記時間は全く当てにはなりません。
なぜなら、あの持続時間は省エネモードで何時間持つという表記だからです。
実際にフルでドットを光らせていると、半日で電池切れになることも珍しくありません。
特にインドアゲームではこの傾向が顕著です。
遊ぶフィールドにもよりますが、ドットサイトの連続待機時間はカタログスペックだと割り切ってください。
2、できるだけシンプルな機能のモデルを選ぶ

ベクターオプティクス
ドットサイトのカタログスペックで「輝度が〇段階選びます」とか「ドットのパターンが〇種類選べます」という表記が良くありますが、
ブッチャケた話、あんな多機能はサバゲー用のドットサイトには必要ありません。
せいぜい輝度調整で3段階、ドットパターンも3種類もあれば十分です。
なぜ断言できるのかと言うと、皆さんがお使いになる輸入物のレプリカでは、使ううちに基盤のハンダが浮いてきて、機能しなくなるからです。
輝度調整10段階あっても実際に調整できるのは半分くらい

スタームルガーに載せたドットサイト
これはijirareの体験談ですが、レプリカ製品などでは輝度調整10段階のドットサイトでも最初の5段階はほとんど輝度の差を感じません。
後半の5段階に入って初めて輝度の明るさが違ってくるのです。
さらに使っていくうちにこの輝度調整のダイヤルが必ずズレ始めます。
ひどい時には、スイッチオンの位置からかなりオーバランさせたところでスイッチが入ったりします。
また、ドットカラーの切り替え位置も必ずズレ始めます。
このようにレプリカドットサイトでは多彩な機能を謡っていても実際に稼働するとは限りませんので、
それなら最初からシンプルな機能でも長く使えるモデルのほうが、使いやすいのです。
3、ゼロイン調整機能は必須です

ゼロイン中のドットサイト
ドットサイトもスコープと同様にドットが示す位置とポイントオブインパクトを合わせる調整、いわゆるゼロインが必要です。
ただ、銃に載せただけでは狙ったところにBB弾は飛んで行ってはくれません。
そのため、ゼロイン調整ダイヤルが必要なのですが、安いモデルの中にはこのダイヤルが付いていないタイプが稀にあるのです。
ある程度の経験を積むと、こんなドットサイトを選ばないのですが、
初めてドットサイトを選ぶ人の中には、これを知らずに手を出してしまうこともあるのです。
そのため、ドットサイトを選ぶ時には、このゼロイン調整ダイヤルのチェックを忘れないでください。
4、ドットサイトは近接接近戦用と割り切れ!

近接戦闘トレーニング
先ほどドットの輝度切り替えの話を述べましたが、ドットサイトにはドットの大きなタイプと小さなタイプがあり、
近距離戦では大きなタイプが、遠距離狙撃には小さなタイプが向くと言われています。
しかし、サバゲーでの実戦で分かったことは、ドットサイトで遠距離狙撃をすることはまずありません。
そもそもドットサイトとは近接戦闘の際に、瞬間的にドット一点だけを狙うことで、素早く照準を合わせるものです。

ビアンキカップ
ドットサイトで遠距離を狙うケースというのは、ビアンキカップのような射撃競技ぐらいでしょう。
それらの経験から得た結論は、ドットサイトを選ぶ際には、狙いを合わせやすい大き目のドットのほうが使いやすいと感じたことです。
遠距離狙撃をしたいのなら、スコープがオープンサイトでじっくりと狙うほうが理にかなっています。
ドットサイトに遠距離狙撃の精度を求めるのは酷というものです。
5、サバゲーでの実用性を重視するなら耐久性の高いモノを

AIMPOINT
先ほど機能の面でも申しましたが、安いレプリカのドットサイトでは、必ず基盤の接点が何らかの理由で離れだします。
激しい動きが多いサバゲーですので、銃にかかる振動や衝撃がもろにドットサイトにも影響するのです。
そのため、実用的で長く使えるドットサイトをお探しなら、外部だけでなく、内部の造りがシッカリとしたものを選ばれた方が良いでしょう。
具体例を挙げれば、少々お高く思えても、日本メーカーの製品を選んでおけば多少のリスクが避けられます。
ただ、これも絶対だとは言い切れないのですが。
実銃用とレプリカ、どっちを選ぶ?
先ほどまではドットサイト選びの基本的な考え方を述べましたが、ここからはサバゲーでの実戦を考慮した上での選び方をご案内します。
ドットサイトドットサイト選びでまず考えるのは実銃用とレプリカのどちらがサバゲー向けかな?という問題でしょう。
結論から申しますとサバゲー用のドットサイトを選ぶのならレプリカか、もしくはレプリカと同価格帯のハンティング用を選ぶべきでしょう。
実銃用ドットサイトとレプリカとの違いとは
実銃用ドットサイトとレプリカドットサイトの一番の違いは、発射時のリコイルへの耐性にあります。
実銃用もレプリカも見た目の違いはありませんが、実銃用ドットサイトではリコイルの衝撃でドットがズレないようにかなりしっかりと作られています。
また、レンズのクリアー度やコーティングも高い品質で造られています。
それに対してレプリカドットサイトでは、リコイルへの耐性はほぼ望めません。
これらの造りの違いが、ドットサイトの価格の差に表れるのです。
これは裏を返せば、リコイルの発生しないエアガンに載せるにはレプリカで十分ということです。
軍用ドットサイトの価格は
それでも「ウンニャ、わしゃ~実物がええんじゃ~」と思われる方もいらっしゃるでしょう。そこでミルスペックに適合したドットサイトの価格をご案内しておきます。
サイトロンジャパン ダットサイトMD&SDシリーズ「X」

89式小銃にのせたサイトロン ドットサイト
サイトロンジャパンのドットサイトは自衛隊や警察でも使用を念頭において設計されている製品です。
現在の日本で一番手に入れやすいミルスペック ダットサイトといえいます。
価格も軍用ドットサイトとしてはかなりリーズナブルなお値段ですが、それでも次世代電動ガン一丁分の出費は必要です。

エイムポイント マイクロT2
これが皆さんが良くご存知の「エイムポイント マイクロT2」クラスになると15万円以上の出費は確実です。
たかが遊びのサバゲーの装備品にこれほどの資金を溶かすのなら、ご家族の皆さんと外食でもされた方が有意義ではないでしょうか?
それでも実物に拘るのならお止めはしませんが。
オープンタイプかチューブタイプか

RMRドットサイト
これはもうお好きな方を選ばれればいいでしょう。
俗に”ハンドガンには小型のオープンタイプを、ライフルにはチューブタイプがおすすめ!”ということを聞きますが、
あくまでも個人の好みで選ばれればいいと思います。
ijirareは「マトリックス」シリーズで敵役が、HK G36にオープンタイプのドットサイトを載せているのをみて”ライフルでもオープンタイプのドットサイトが似合うんだ!」と思ったことがあります。

マトリックス リローデッド ツインズ
何が言いたいのかと言うと、銃のシルエットを崩さず似合っていればどっちを選んでもかまわないよ!ということです。
耐久性からみればチュープタイプ
ただ、ドットサイトに耐久性をお求めになるなら、チューブタイプの一択です。ドットサイト本体の丈夫さはオープンタイプよりもチューブタイプのほうが頑丈につくられているからです。
まとめ:ijirareが体験したドットサイトのトラブル例

ジョンウィック
今回はドットサイト選びのコツというテーマでお送りしましたが、結論をまとめると
・サバゲーには実銃用はオーバークオリティーなので、レプリカで十分
・オープンタイプでもチューブタイプでも好きな方を選べばいい
・ただし、耐久性ではチューブタイプが上!
という、至極ありきたいの結論になりました。
ただ、一つ付け加えておきたいことがあります。
それは同じレプリカを選ぶにしてもシッカリと作られた製品を選んだ方がいいということです。
ijirareは5つのクズ ドットサイトを掴んだよ(-_-;)
ijirareはこれまで5つほどのレプリカドットサイトを購入しました。
そのいずれもが購入後しばらくすると壊れたのです。
しかも壊れる場所は常に電源スイッチ部です。
完全にスイッチが入らなくなったものもあれば、スイッチオンの位置が正規の場所からかなりズレてしまったモノもあります。
また、ドットの輝度調整も利かなくなるものや、ドットに位置が勝手に動くモノとかいろいろなトラブルに見舞われました。
これらのトラブルが起きた原因は、安さだけでドットサイトを選んだからです。
このことから同じレプリカドットサイトを選ぶにしても、ある程度はシッカリしたメーカーの来歴が分かるものがいいでしょう。
そしてできれば日本製をおすすめします。
では、次回は「ホロサイト」についてご案内します。

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