「ドットサイト」「ダットサイト」!サバゲー界隈でよく耳にする言葉です。
でもサバゲー初心者の中には、このドットサイトと呼ばれるアイテムの役割や使い方をあまりご存知ない方もおられるのではないでしょうか?
ijirareも実際にドットサイトを使うまでは、その利便性や使いやすさを実感できませんでした。
ドットサイトが登場する以前は、フロントとリアのサイトを合わせて撃つのが常識でした。
しかし、この前後サイトを合わせて素早く狙うにはある程度の慣れが必要であり、サバゲー初心者がおいそれと会得できるものではなかったのです。
その難しいサイティングを初心者でも簡単にできるように一変させたのがドットサイトの登場です。
最近サバゲーを始めたばかりで狙ったところに上手く当てられない初心者の方にとって、ドットサイトは必須のアイテムです。
サバゲー初心者の方でまだドットサイトを使ったことのない方は是非、ドットサイトの基本的な情報を知り、
ベテランサバゲーマー並みの命中精度を身に付け戦闘スキルをアップさせましょう。
ドットサイトとは何?

AIMPOINT compⅡ ドットサイト
ドットサイトとはスコープなどと同じ「光学照準器」です。
スコープとの違いはスコープには遠くの物を大きく見せるズームが付いているのに対して、ドットサイトではズームなしの等倍率であることです。
そのため、遠距離の物に対して正確に照準を合わせるよりも、中近距離の対象物に素早く狙いをつけるのに適しています。
実際にドットサイトを覗いて見ると、透明なレンズの真ん中に光点が映し出されていて、その光点をターゲットに合わせるだけで素早い照準ができるのです。
この中近距離で素早く照準ができる特徴が、今般のCQBやインドアフィールドのゲームで使いやすいため、
現在のサバゲーではドットサイトは欠かせないアイテムになっています。
ドットサイトの構造と特徴

リフレックスドットサイト
先ほど「ドットサイトを覗けば透明なレンズに光点が浮かんでいて、
この光点をターゲットに合わせるだけで素早い照準ができる」と書きましたが、
これがドットサイトの特徴です。
ではなぜレンズ上に光点が浮かんでいるおでしょう?それはドットサイトの構成を知れば理解できます。
ドットサイトは「電源部」「光源部」「ミラー部」「レンズ部」の四つに分かれます。
これを踏まえた上でダットサイトの仕組みを見てみましょう。
電源と光源
ダットサイトでは光点を輝かせるために乾電池を用います。
どの電池を使うかはモデルごとに異なりますが、ほとんどの場合がボタン電池仕様になっています。
この電池によって光源を光らせてレンズ上に映し出すのです。
光源とミラー部
電池によって光源を光らせてもそのままではレンズ上にドットは浮かびません。
輝く光源を何らかの方法でレンズに反射させる必要があるのです。
そこで用いられるのが湾曲したハーフミラーです。
ミラーとレンズの関係
光源の光を受けたミラーは光を反射してレンズに浮かび上がらせます。
結果として透明なレンズに光点だけが浮かんでいるように見えるのです。
これがドットサイトに光点が浮かぶ仕組みです。
要するに子供の頃、鏡で日光を反射させて壁などに移していた遊びが、ドットサイト内で行われていると思えばわかりやすいのではないでしょうか。
ドットサイトの種類
ドットサイトにはオープンタイプとチューブタイプの2種類があります。
・オープンタイプ

オープンタイプ ドットサイト
オープンタイプドットサイトの特徴は、光源部や反射部のハーフミラーを覆うカバーがないことです。
そのためチューブタイプのドットサイトよりも小型軽量に作れ、また製造コストもチューブタイプよりも安く済みます。
ただ、カバーがないというのは、埃やゴミの影響を受けやすくもあるので、チューブタイプよりも頑丈さでは劣り、壊れやすくもあります。
またレンズ部に直接外光が当たるので、直射日光の下などではドット(光点)を見失いがちになります。
・チューブタイプ

M4A1に載せたチューブタイプ ドットサイト
チューブタイプドットサイトは光源部やハーフミラーが筒状(チューブ)のカバーでガードされているため頑丈で壊れにくく、
埃やゴミ、湿度の影響を受けにくくオープンタイプよりも頑丈にできています。
更にカバーでレンズが包まれているため外光の影響を受けにくく、ドットを見失うリスクは少ないでしょう。
その反面としてオープンタイプに比べて重くなり製造コストも高くなります。
どちらのドットサイトが使いやすいのか?

ドットサイトを載せたCUSTOMリボルバー
このようにオープンタイプとチューブタイプにはそれぞれの特徴とメリット・デメリットがあるので、状況によって使い分けるのが理想的です。
また小型の銃器にはオープンタイプ、フルサイズのライフルにはチューブタイプがおすすめと言われていますが、
そういったことにはあまりこだわらずに、ご自分のお気に入りのタイプを使えばいいと思います。
ドットサイトが普及したキッカケはビアンキカップでブライアン・イノースがS&WのリボルバーにAIMPOINTのチューブタイプを載せて優勝したのが始まりなのですから。
ドットサイトの使い方と注意点

ホロサイトタイプドットサイトとブースターのタンデム
ドットサイトはフレームのトップレイルに取り付けて使います。
ほとんどの光学照準器は20ミリレイル対応になっているので、取り付け方はどなたでも簡単にできます。
問題は取る突けるドットサイトの高さにあります。
多くのサバゲー初心者が動画や画像を参考にしてローマンウントに取り付けますが、あまり低いと覗きにくくドットも見失いがちです。
ある程度経験を積んだサバゲーマーたちからハイマウントタイプのT-1モデルが人気なのも、
見た目よりも覗きやすさを優先させたためです。
ただ、あまり高く取り付けると銃口の射線とドットサイトの狙点にズレができて、
ドットサイトでは狙えても、発射したBB弾が障害物で遮られるという現象がおきます。
必ず予備の電池を
ドットサイトは電池によって光源が光る仕組みです。
そのためサバゲーの最中に電池が切れることも普通に起こります。
その時に予備電池を持っていないとその後のゲームではオープンサイトで戦う羽目になります。
そういった事態になっても慌てないように予備電池を必ず持参しましょう。
ドットサイトはいつかは壊れる

被弾してレンズが割れたドットサイト
サバゲーで使うドットサイトの大半は実銃用の本物ではなくレプリカです。
当然、実銃用ほどの頑丈さも耐久性も持ち合わせていないのでいつかは壊れます。
また、ごく稀にですが被弾によってレンズが破損することもあります。
特に接近戦が主体のインドアゲームやCQBフィールドではレンズの破損率が高まります。
そういった事態に備えてバックアップ用に必ずオープンサイトを使えるようにしておきたいものです。
最近のライフルの中には光学機器の使用を前提にオープンサイトがないものもありますので、フリップアップ式サイトを備えておくのが賢明です。
ドットサイトとはなに?のまとめ

カスタムライフルに載っているドットサイト
今回はドットサイトを扱うための基本的な知識として構造や仕組み、どういった種類があるのか?取り付け方や使う際の注意点についてご案内しました。
次回のブログではドットサイトの選び方のポイントを中心にご案内したいと思っています。
では、次のブログでまたお会いしましょう。