【サバゲー】PDWとは?アサルトやSMGとの違いについて【初心者】

実銃雑学
  1. はじめに-PDWとは
    1. 将校や後方勤務の軍人は軽量な銃を望んでいた
    2. PDWはSMGとアサルトライフルの差を埋める個人防衛兵器
      1. NATOがPDWの必要性を実感したキッカケはアフガン侵攻だった
  2. PDWの仕様とは
    1. PDWとSMGの違いとは
    2. アサルトライフルとPDWの違いとは?
    3. ボディーアーマーは貫通しても人体は貫通しない弾とは?
    4. PDW弾の秘密1、小口径高速軽量弾
    5. PDW弾の秘密2、弾頭内部の重量配分
      1. 重量配分によって貫通力は変わるのか?
  3. PDWとSMGが共存する理由
    1. PDWとSMGが共存するもう一つの理由
      1. 現在のPDWの軍隊におけるポジション
  4. サバゲーでおすすめのPDW電動ガン
    1. おすすめのPDW1、東京マルイP90TR
      1. こんな人におすすめ
      2. P90のおすすめカスタム法
    2. おすすめのPDW2、VFC MP7A1電動ガン
      1. こんな人におすすめ
      2. おすすめのドレスアップパーツ
    3. おすすめのPDW3、VFC KAC PDW
      1. こんな人におすすめ
      2. おすすめのドレスアップパーツ
  5. PDWの新たなライバル「5.56×45ミリ弾ショートカービン」
    1. おすすめの5.56ミリショートカービン1、SIG/SAUER MCX
      1. こんな人におすすめ
    2. おすすめの5.56ミリショートカービン2、TORY M7A1
      1. こんな人におすすめ
  6. PDWの新たな活躍場所:カウンターテロ部隊
    1. ポリス機関がPDWを使うメリットとは
      1. 対テロ銃器としてのもう一つのPDWのメリット
  7. まとめ-実は新しくて古くからある武器:PDW
    1. PDWの元祖はM4カービンの祖先?

はじめに-PDWとは

兵器用語において個人用防衛兵器をP.D.W(Personal Defense Weapon)と呼びます。

こんにちは、ijirareです。

今回はPDWについて実銃の話題を中心にお送りします。

なぜならサバゲー初心者の多くの方が、

SMG(サブマシンガン)とPDWを混同しているか、

もしくは違うとは知っていてもその違いがはっきりと判らないという方が大勢いるようだからです。

そこでまず、今回のブログでPDWについて正確な知識を持っていただき、

電動ガン選びの基礎知識として身に付けていただきたいからです。

将校や後方勤務の軍人は軽量な銃を望んでいた

現在の戦場では歩兵のメインウエポンはアサルトライフルであり、

その射程距離はおおよそ300m程と言われています。

しかし、実際の戦場でアサルトライフルを必要とするのは前線で敵と交戦する兵士であり、

その割合は全軍の2割程度と言われています。

では、残りの8割の人たちはどんな軍務なのでしょうか?

実は残り8割の人の大半は、前線の兵士の戦いをサポートするための後方勤務要員であり、

指揮官や砲兵などを除いた非戦闘員なのです。

この後方勤務の非戦闘員にとって重く取り回しのしにくいアサルトライフルは、

扱いにくい武器だったのです。

PDWはSMGとアサルトライフルの差を埋める個人防衛兵器

そのため基地警備に就く兵士には、

自衛用火器としてピストルや軽量コンパクトなSMG(サブマシンガン)が支給されていたのですが、

もし敵が侵入してきた場合、

射程距離が100m程度のSMGでは侵入した敵を制圧もしくは排除するには、

いささか威力と射程距離が足りません。

しかも現在の兵装では歩兵がボデーアーマーやフラグメンテーションベスト(砲弾の破片から身体を守るベスト、防弾機能もある)を身に着けているので、

ピストル弾を使うSMGでは、効果的な攻撃を与えることができないのです。

そこで必要とされたのが、

サブマシンガンとアサルトライフルの差を埋められる個人防衛兵器、

いわゆるPDWなのです。

NATOがPDWの必要性を実感したキッカケはアフガン侵攻だった

 

PDWの必要性を西側軍事同盟のNATO(北大西洋条約機構)が実感させられたきっかけは、

1978年のソ連軍によるアフガン侵攻です。

当時、東側軍事同盟「ワルシャワ・パクト」と対峙していた西側軍事同盟NATO(北大西洋条約機構)は、

アフガンに侵攻したソ連兵の大半に、

ボディーアーマーが支給されていたことに衝撃を受けます

なぜなら、NATOが採用しているSMGの使う9ミリパラベラム弾では、

ボディーアーマーに対して効果的な攻撃を与えられないからです

もし、仮にソ連の特殊部隊がヨーロッパに点在するNATOの基地に攻撃を仕掛けた場合、

基地を警備する兵士に支給されているSMGでは、効果的な防衛ができません。

そのため、敵のボディーアーマーを無力化でき、

なおかつ特別な訓練を受けなくても操作できる軽量コンパクトな個人防衛兵器の必要性をNATOは実感したのです。

PDWの仕様とは

PDWの仕様はNATOが定めた「ドキュメント29」というプロジェクトに細かく規定されており、

ヨーロッパ各国の銃器メーカーに開発を依頼しました。

その仕様は簡単に書くと次のようなものです。

・有効射程距離は200m程で、200m先にボディーアーマーもしくはケプラーヘルメットを無効化できること

・ボディーアーマーを貫通しても人体貫通による2次被害を出さないこと

・両手を使わずとも携行できる小型軽量なサイズであること

・ライフルに不慣れな非戦闘要員でも操作が簡単にできること

その他にも、装弾数は20発以上とか、

セレクティブファイアーによる制圧力や銃の本体重量やサイズについて事細かく決められていますが、

一番の要望は上に挙げた4つの項目です。

PDWに求められた仕様

・有効射程距離は200m程で、200m先にボディーアーマーもしくはケプラーヘルメットを無効化できること

・ボディーアーマーを貫通しても人体貫通による2次被害を出さないこと

・両手を使わずとも携行できる小型軽量なサイズであること

・ライフルに不慣れな非戦闘要員でも操作が簡単にできること

PDWとSMGの違いとは

PDWとSMGの一番の違いは、

200m先のボディーアーマーやケプラーヘルメットを無効化できること」という要求に集約されています。

現在のSMGのほとんどが9ミリパラベラム弾を口径に採用しています。

1902年にドイツで生まれたこの弾薬は、

少ない資源で製造できコストが低いこと、

採用した銃器の多弾数化が容易であり弾幕が主体の戦争に向いていることから、

世界中のSMGやピストルカートリッジの主流になっています。

しかし、9ミリという口径は、

ボディーアーマーに撃ち込んだ時に変形が激しく、貫通できずに無力化されてしまいます。

そのため現在の戦場ではセカンダリーウェポン用の弾薬になっています。

この貫通力に関するスペックの差がそのままPDWとSMGの差と言っていいでしょう。

 

アサルトライフルとPDWの違いとは?

PDWには「200m先のボディーアーマーやケプラーヘルメットを無効化すること」という要項があることは先ほど述べました。

そこで多くの皆さんは「だったらアサルトライフルでいいじゃね?」と思われるでしょう。

しかし、PDWには「ボディーアーマーを貫通してもその内部の人体は貫通しないこと」という、

貫通による二次被害を出さないための要求がされています。

ここがP.D.Wには出来て、アサルトライフルには出来ないことです。

なぜならアサルトライフルではボディーアーマーを着た兵士の身体をやすやすと貫通して、

その背後の人や設備まで被害を及ぼすからです。

この2次被害を防ぐ目的が、PDWとアサルトライフルとの違いでもあります。

ボディーアーマーは貫通しても人体は貫通しない弾とは?

さて、ここまでこのブログを読まれた皆さんは頭の上に?が浮かんでいると思います。

なぜなら「硬いボディーアーマーは貫通しても柔らかい人体は貫通しない」なんて弾が本当にあるのか?という疑問です。

本来、この二つの要求は同時に成り立たないものです。

しかし、弾頭に特殊なデザインを施すことにより、

本来なら成立するはずのない条件をPDWはクリアーしています。

そこで、それを可能にしたP.D.W用の弾薬についてご説明します。

PDW弾の秘密1、小口径高速軽量弾

PDWへの要求で最優先として挙げられているものに、

200mまでのボディーアーマーを無効化できる高い貫通力があります。

この要求を満たすために取られた方法が、

先のとがった小口径の尖頭弾を高初速で発射するというものです。

それを実現するためにFN社では5.7×28ミリ弾を、

H&K社では4.6×30ミリ弾という小口径で尖頭形状の専用弾を開発しています。

この専用弾頭を高初速で撃ち出すことにより、

9ミリパラベラム弾では貫通できないボディーアーマーも無効化できるのです。

さらに、弾頭内部のコアにスティール材を使い、

着弾時でも弾頭の変形が少ないようにデザインされているのです。

PDW弾の秘密2、弾頭内部の重量配分

ボディーアーマーを貫通させるというスペックを実現するために、

PDW弾に取り入れられた方法はご説明しました。

ではPDWに要求されるもう一つの特性「人体は貫通しないこと」とはどうやって可能になっているのでしょうか?

この2つの要求は

「硬いものは貫通しても柔らかいものは貫通させないでね♡」

という二律背反の問題になります。

そこでFN社が5.7×28ミリ弾で取った方法が、

比重の違う二つの素材を弾頭内に配置して、

ワザと重量バランスを崩す「デュアルコア」というデザインです。

このアンバランスな重量配分の弾頭によって、柔らかい人体では停弾するのです。

重量配分によって貫通力は変わるのか?

 

ここで皆さんは疑問に思われるでしょう。

弾頭内の重量配分を変えることで貫通力を変えられるのか?」と

そこでその秘密をご説明します。

まずボディーアーマーを貫通した弾頭は人体に侵入します。

この時に軽い先頭よりも重たい後部に慣性モーメンタムがかかり、

結果として弾頭後部が起き上がる「倒弾」が起きるのです。

この倒弾によって弾頭の貫通力は一挙に弱まり、

弾頭の持つエネルギーは100%人体内に伝わり大きなストッピングパワーをもたらします。

これが「硬いものは貫通しても柔らかい人体は貫通しない」というPDW弾の秘密です

この性質はAK74の5.45×39ミリ弾や、

現在のNATO採用弾である5.56×45ミリ弾の「SS109」にも見られます。

PDWとSMGが共存する理由

PDWは個人防衛兵器として従来のSMGやハンドガンよりもはるかに優れていることが、

NATOのテストによって証明されました。

しかし、すぐにPDWがSMGに取って代わることはなかったのです。

その一番の理由は弾薬にかかるコストの問題です。

NATO加盟の軍隊にはそれまで蓄えられた膨大な9ミリパラベラム弾があります。

それらを備蓄したまま、新たな口径の弾薬を採用するのは軍事予算上許されないのです。

また、少ない資源で生産できる9ミリパラベラム弾に対して、

PDW専用弾の5.7×28ミリ弾や4.6×30ミリ弾は、

カートリッジの調達コストが2倍になるのです。

世界中に普及している9ミリパラベラム弾相手では、

いかにスペックが上回ろうとも容易に取って代われる相手ではないのです。

PDWとSMGが共存するもう一つの理由

PDWがSMGに取って代わらない理由はもう一つあります。

それは弾薬の補給の問題です。

兵士が戦場で使う武器には、

ライフル、SMG、ハンドガンという種類があり、

ライフルや分隊支援火器(M249MINIMIなど)には5.56×45ミリ弾、

SMGやピストルには9ミリパラベラム弾というように、

なるべく少ない種類で済むようにしています。

これは「弾薬の種類が多いと間違いやすいよね」

「それぞれが違う弾薬を使うと調達コストがかかるよね」

「わざわざ弾薬の種類と武器を増やしても現場に混乱を与えるだけで、コスト的には引き合わないよね」

という各国軍部の思惑があるのです。

理想を言えばそれぞれの用途に適した武器弾薬で戦えることに越したことはないのですが、

現場の兵士はいつも理想と現実のギャップに振り回されています。

このような理由で今もPDWは暫定的な採用に留まり、

現実的にはコストの低いSMGと共存しているのです。

現在のPDWの軍隊におけるポジション

現在、FN社のカタログではFN P90からPDWの呼称は外され、

「サブマシンガン」のカテゴリーで載せられています。

また、H&K社のMP7A1も扱い的にはサブマシンガン・カテゴリーに入れられています。

これはP90、HK MP7A1以降に専用弾を使うP.D.Wが普及しなかったためです。

その理由は歩兵の装備の主軸がボディーアーマーからセラミック製防弾プレート入りのプレートキャリアに移ったからです。

PDWの貫通力は、

アラミド繊維のケプラーを重ね合わせたボディーアーマーには有効ですが、

セラミックプレートを無効化できません。

そのため、NATOが提示した「ドキュメント29」というプロジェクトもフェードアウトしています。

これらの理由により、

現在PDWの軍事上ポジションはSMGと同じ属性になっています。

サバゲーでおすすめのPDW電動ガン

ここまでPDWの実銃に関しての話題をお送りしてきました。

PDWは軽量コンパクトで、

銃の操作に不慣れな人にも扱いやすいようにデザインされています。

それはそのままサバゲーマーにも当てはまります。

そこで、サバゲー初心者にも扱いやすい電動ガンとして、

おすすめのPDWをご紹介します。

おすすめのPDW1、東京マルイP90TR

P-90 TR – 電動ガン スタンダードタイプ | 東京マルイ
画像出典:https://www.tokyo-marui.co.jp/products/electric/standard/15

おすすめのPDWの1番目は東京マルイのスタンダード電動ガン「P90TR」です。

こんな人におすすめ

・P90のデザインが好きな人

・左利きの人

・自分で内部カスタムがしたい人

・ノーマルマガジンが好きな人

P90はデザインの好き嫌いがハッキリと別れる電動ガンです。

好きな人にとってはたまらなくかっこよく見えるのですが、

そうでない人にとってはこれほど不格好な銃はないわーと思える電動ガンなのです。

ijirareも最初このP90を見た時に

「なんじゃ~、この不細工な銃は?」と思ったものでした(笑)

しかし、完全なシンメトリーデザインのP90は利き手を選ばないため、

左利きの人にとってとっても使いやすい銃です。

さらにP90はメカボックスへのアクセスが、東京マルイの電動ガンの中でも

1番と言っていいほどやりやすい電動ガンです。

自分で内部カスタムをやりたい人にとって、

これほどユーザーフレンドリーな電動ガンはないでしょう。

また、東京マルイのP90の多弾数マガジンは給弾不良という持病を持っていることでも有名です。

そのためノーマルマガジンで、できればリアルカウント装弾を楽しむ人におすすめです。

 

P90のおすすめカスタム法

・サイレントカスタム

P90のおすすめのカスタムは、なんといってもサイレントカスタムでしょう。

P90のフレーム内部にメカボックスを取り囲むように消音材を詰め込めば、

恐ろしく静かな電動ガンが出来上がります。

サイレントカスタム+付属のサプレッサーで自分の気配を消しながら戦えば、

相手に対してかなり有利になります。

P90と言えばユーザーが苦労するのがマガジンポーチ探しです。

特殊サイズのマガジンであるため、なかなか見つからないのです。

そんな方におすすめなのが、このP90用4連マガジンポーチです。

ノーマルマガジンで戦う人には必需品と言えるでしょう。

 

おすすめのPDW2、VFC MP7A1電動ガン

こんな人におすすめ

・リアルサイズ、リアル刻印が好きな人

・フルスペックな電動MP7で戦いたい人

MP7は東京マルイからコンパクト電動ガン、ガスブローバックガンなら東京マルイ、KSCから出ていますが、

実銃と同じサイズを再現しているのは、VFCの電動ガンとガスブローバックガンのみです。

また、サバゲーで戦う道具としても、

KSCのガスブロよりも初速が安定しており、

東京マルイのコンパクト電動ガンよりも射程距離が長いです。

さらにVFCはH&K社とライセンス契約を結んでいるため、

実銃と同様のリアル刻印が施されています。

電動ガンとしての飛距離、初速の安定性、外観のリアルさと

現時点ではVFCの電動ガンが1番であると思われます。

おすすめのドレスアップパーツ

・オープンタイプのドットサイトかマイクロドットサイト

・ウェポンキャッチ

・マルチポイントスリング

・QDサプレッサー

VFCのMP7A1にはやはりサプレッサーとマイクロサイトが似合います。

ご予算が許せばドレスアップされると、より一層サバゲーで使うのが楽しくなるでしょう。

また、スリングと共に腰にウェポンキャッチを付けることをおすすめします。

肩からスリングで吊って、腰のウェポンキャッチで固定すれば、

移動時にブラつくことも気にせずに済みます。

 

MP7用の3連マグポーチです。

MP5やMP9のマガジンとも共用できます。

装備品の中に一つ揃えておけば、長くお使いになれるでしょう。

おすすめのPDW3、VFC KAC PDW

 

こんな人におすすめ

・P90やMP7とは違うPDWが欲しい人

・M4感覚でPDWを扱いたい人

・左利きの人

実銃はナイツ社が数丁の試作モデルを作っただけのPDWなのですが、

電動ガンの世界では結構な人気があります。

人とは違うレアなPDWで戦いたい人にはおすすめです。

セレクターやマガジンキャッチボタンもアンビタイプなので

左利きの人にもおすすめです。

マガジンは東京マルイのスタンダードM4マガジンが共用できるので、

予備マガジン、マグポーチ探しにも苦労することはないでしょう。

おすすめのドレスアップパーツ

・QDサプレッサー

・光学サイト

・マルチスリング

実銃がナイツ社によるデザインなので、M4と同じ感覚でドレスアップをされると良いでしょう。

PDWの新たなライバル「5.56×45ミリ弾ショートカービン」

FN P90やHK MP7A1などの専用弾を使うPDWに対して、

サブマシンガン以外にも近年では強力なライバルが現れています。

それはM4コピーを作る銃器メーカーが提案する「5.56×45ミリ弾のショートカービン化」です。

具体例を挙げれば「SIG/SAUER MCX」や「TORY M7A1」がそれに当たります。

既存のM4カービンをショートカービン化することで、

PDWと同じ役割を担わせようとするものです。

多少オーバーペネトレーション(貫通力過多)気味なのですが、

調達コストが低い5.56×45ミリ弾を使えることが軍部には現実的なのです。

さらにPDWの元祖たるFN社からもS.C.A.R PDWと名付けられたS.C.A.Rのショートカービンモデルが出されています。

個人防衛兵器の理想を追い求めて開発されたPDWですが、

軍事予算上のコストという現実問題の前には、

必ずしもメーカーの思惑通りにはいかないようです。

おすすめの5.56ミリショートカービン1、SIG/SAUER MCX

こんな人におすすめ

・実銃メーカーの作る電動ガンで戦いたい人

・最新の5.56ミリショートカービンを楽しみたい人

 

おすすめのショートカービンの1番目は、SIG/SAUERのMCXです。

この銃はいわゆるM4クローンのショートカービン化されたモデルです。

現在、5.56ミリを使うM4クローンをショート化してPDWとして使うというのが、

実銃の世界のトレンドでもあります。

この電動ガンはSIG/SAUERの立ち上げたエアーソフト部門が手掛けたモデルであります。

日本での総代理店は「LAYLAX」なので、不具合が出た時にも心配はいらないでしょう。

おすすめの5.56ミリショートカービン2、TORY M7A1

こんな人におすすめ

・コスパの高いフルメタル電動ガンが欲しい人

・人と同じ電動ガンを使うのがイヤな人

・自分で内部調整ができる人

Amazonで激安電動ガンを売るメーカーとして人気の高い?E&Cの製品です。

コストパフォーマンスが高い分、自分で調整するのが前提の製品だと思ってください。

ただ、内部調整をシッカリとすれば、メタル製のガワの出来はソコソコなので、

長く楽しめる電動ガンだと思います。

PDWの新たな活躍場所:カウンターテロ部隊

ミリタリーシーンでは一部の部隊に暫定的に採用されながらも、

活躍の場が少なくなったPDWですが、

近年になって新たな活躍場所が生まれ始めています。

それが都市部の治安を守るポリス機関による「対テロ部隊」での活躍です。

今まで対テロリストの武器と言えばH&K社のMP5がほぼ独占していたのですが、

近年になってその様子が変わりつつあります。

それはテロリスト側も装備に市販のボディーアーマーを纏うことが増えたからです。

このテロリストの装備に近代化に、

9ミリパラベラム弾を使うMP5では、敵を制圧することが難しくなったのです。

そこで注目を集めたのがボディーアーマーを無力化できる専用弾を使うPDWなのです。

ポリス機関がPDWを使うメリットとは

 

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ポリス機関が対テロ作戦でPDWを使う一番のメリットは、

テロリストたちの身体を貫通した弾によって二次被害が出ないことです。

軍隊と違い、警察では銃弾の貫通によって市民に二次被害が出ることは許されないのです。

これまで対テロ兵器として貫通力の弱いMP5を使用してきたのも、

弾頭にフルメタルのラウンドノーズではなくホローポイントを選んだのも、

ひとえに市民に銃撃戦での被害を及ぼさないためです。

しかし、ボディーアーマーを着込んだテロリストには、

9ミリパラベラム弾では効果的なダメージを与えられないことは今までもご説明したとおりです。

そのため、新たな対テロ対策銃器としてPDWの特性に注目が集まるようになったのです。

対テロ銃器としてのもう一つのPDWのメリット

 

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対テロ作戦として市街地での戦いにP.D.Wを使うメリットはもう一つあります。

それは有効射程距離です。

PDWの有効射程距離はSMGよりも長く、

アサルトライフルよりも短い200m程です。

この有効射程距離が市街地での戦いに適しているのです。

従来、MP5では届かなかった銃撃がPDWでは可能になります。

しかし、もし外しても200mで急激に失速するPDWの弾頭なら、

流れ弾による市民への被害が出にくいのです。

ただ、軍隊同様にPD(ポリスデパートメント)も限られた予算で運営されています。

今すぐP.D.Wに武器の更新を行うことは予算上不可能です。

そこで多くのPDはM4A1とPDWとの併用で事件に対処しています。

そういった中でもMP5で対テロ装備の覇者となったH&K社は、

そのプライドにかけてMP7の採用を働きかけているようです。

まとめ-実は新しくて古くからある武器:PDW

1990年代から注目を集め始めたPDWですが、

その運用思想は第二次大戦のアメリカ軍に遡るほど古いものです。

当時、歩兵にはM1ガーランドという重く長いフルスペックの小銃が支給されていました。

前線で戦う兵士にとってM1ガーランドは頼もしい相棒だったのですが、

後方で指揮する将校や車両に乗り込む戦車兵、

また後方で軍務につく通信兵などからは

もっと軽くて取り回しやすい銃をよこせ!

との要望が絶えませんでした。

これらの後方勤務に就く者に与えられた自衛用火器と言えばM1911A1ガバメントか、

重くて操作しにくいトンプソンM1A1SMGしかなかったのです。

そこで急遽軍が将校たちの自衛用兵器として開発し手与えたのが、

ピストル弾よりも射程が長い.30カービン弾とCAL.30U.S.M1カービンだったのです。

PDWの元祖はM4カービンの祖先?

このM1カービンは将校たちに好評で、

さらにフォールディングストックを付けたM1A1カービン、

フルオート可能なM2カービン、

M2カービンに暗視装置を付けて朝鮮戦争に投入したM3カービンへと発展していきます。

皆さんがよくご存知のM4カービンは、

このM3カービン以降に米軍に採用されたカービンとしてM4の名が与えられているのです。

このように新しいカテゴリーだと思っていた銃が、

実は過去のアイデアを掘り起こしたものということはよくあることです。

このあたりの小ネタを知るのも、銃器に対する知識としては面白いのではないでしょうか。

 

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