今回は知っているようで実はあまり知らないエアガンのジャンルの見分け方についての説明だよ!まずはボルトアクションライフルとサブマシンガンについて説明するね!
サバゲー用のエアガンの見分け方、ジャンルの違いについて
前回はサバゲー用エアガンのパワーソースによる違いを説明しましたが、今回のテーマはエアガンのジャンルによる違いについてご説明します。
よく、アサルトライフルとマシンガンは何が違うの?とかカービンってどんな銃?という質問がネット上で見かけますが、
銃に詳しくない人にとっては、それほど違いが解からないということでしょう。
エアソフトガンの場合は実銃と違いどんなジャンルの銃でも同じ威力、同じ弾なので、サバゲーマーでも詳しくは知らない人が多いようです。
そこで今回は実銃の分類を基準にそれぞれのジャンルについてご案内をいたします。
サバゲーで使われる銃の種類
画像出典:https://www.pexels.com/ja-jp/photo/886455/
現在の軍隊、警察で使われている銃の種類は、大きく分けると機関銃、短機関銃、狙撃銃、突撃銃、自動小銃、拳銃の5種類になります。
このうち、サバゲー用としてエアガン化されているものは、スナイパーライフル、アサルトライフル/カービン、サブマシンガン、バトルライフル、ハンドガンになります。
これらのジャンルの説明と、代表的なモデルについてご案内をいたします。
サバゲー用エアガンのジャンル1,狙撃銃/ボルトアクションライフル
画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Dreyse_Verschluss.JPG
ボルトアクションライフルとは、手動でボルトを操作して、装填、撃発、排莢、再び装填を1サイクルとして、射撃を繰り返す小銃のことです。
ボルトアクションの基本構造は1840年代のドイツで実用化されています。
これが有名な「ドライゼのニードルガン」と呼ばれるプロイセンに採用された軍用小銃です。
画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Compare_Dreyse-Chassepot.jpg
実は、この当時はまだ金属製薬莢がなく、ドライゼの銃は、紙薬莢に弾頭を付けたものを発射していました。
このドライゼ銃の優れたところは、弾頭底部の中央部に雷管を仕込んで、撃針で突く方式を取っていることです。
これは今でいうセンターファイアーカートリッジの先駆けというべきデザインなのです。
モダンボルトアクションライフルのルーツ、モーゼルライフル
さて、この紙製薬莢を使用するドライゼ銃を元に、金属製薬莢を使う銃としてい改良・進化させたのがモーゼルのボルトアクションライフルです。
ドライゼ銃がそれまでライフル、ドライゼとモーゼルライフルの違いなどを書けば、とても面白い記事になるのですが、今回は趣旨が違うので控えさせていただきます。
このモーゼルライフルは現在でも人気があるモデルで、国内外のメーカーがエアガン化して販売しています。
ボルトアクションライフルから生まれた狙撃銃
画像出典:https://www.tokyo-marui.co.jp/products/aircocking/boltaction/215
この記事をお読みの皆さんの中には、「スナイパーライフル」という呼び名を聞いたことがあると思いますが、これを日本風に呼ぶと「狙撃銃」になります。
狙撃銃が最初に登場したのはアメリカ独立戦争なのですが、その頃のライフルは前装式で黒色火薬を使ったものでした。そのため射程距離が今のものよりもかなり短かったのです。
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現在のような狙撃銃が実用化されたのは、威力の高い無煙火薬を使い、小口径の弾頭を加速して、射程距離を飛躍的に伸ばしたメタリックカートリッジ(金属薬莢式一体型弾薬)の登場と、
高い腔圧に耐えられる構造を持った銃であるモーゼルライフルの登場以降です。
第一次、第二次世界大戦時に各国はドイツのモーゼルライフルを模したボルトアクションを生産して、その中から銃身の精度の良いものを選び出してスコープ付き狙撃銃として、スナイパーに支給したのです。
画像出典:https://www.tokyo-marui.co.jp/products/aircocking/boltaction/423
大戦終了後も軍や警察の狙撃手はボルトアクションライフルを狙撃用として使い続けたのです。
これが、サバゲーでもボルトアクションライフルが狙撃銃として認知を得ている理由です。
自動装填式の狙撃銃とは?
狙撃銃の精度としては、手動でアクションを動かすボルトアクションが一番なのですが、現代では自動装填式の狙撃銃も使われています。
その代表的な例がH&K社のPSG-1や旧ソ連でAKを元に開発されたSVDドラグノフです。
画像出典:https://www.guay2.com/ja/product/detail-248
これ以外にも、現在アメリカ軍が自動装填式狙撃銃として採用しているのがナイツ社の「SR-25」です。
この他にも、アサルトライフルと狙撃銃の間を埋める銃として「マークスマンライフル」というジャンルがあります。
これは射程距離が300~800mのライフルで、アメリカのM14EBRが代表的な例です。
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サバゲー用エアガンのジャンル2、サブマシンガンとは
前のコーナーでボルトアクションについてご説明しましたが、その中でメタリックカートリッジに少し触れました。
このメタリックカートリッジとは、金属製薬莢、雷管、発射薬、弾頭が一纏めのカートリッジになっているためこの名称が付きました。
このメタリックカートリッジの登場により、小銃の威力は一気に強くなります。
そこで次に求められたのが、小銃の弾を自動的に連続発射できる機構をもつ銃、いわゆる機関銃の登場です。
このようフルスペックの小銃弾を撃つものを機関銃(マシンガン)と呼ぶのですが、
初期のマシンガンは本体だけでも30キロ近くあり、おまけにベルト給弾形式だったため、個人が携行できる代物ではありませんでした。
そのため、個人用携行火器として開発されたのがピストルカートリッジ(拳銃弾)を連射できる「サブマシンガン」です。
サブマシンガンの特徴とは?
画像出典:https://hobbyjapan.co.jp/armsweb/report/621.html
サブマシンガンには以下のような特徴があります。
これらの特徴は戦場、特に塹壕内での戦いに非常に適していたのです。
威力の低いピストルカートリッジであっても接近戦が主体の塹壕内では十分なパワーであり、狙わなくても相手に向かってトリガーを引けば弾幕で相手を制圧できます。
画像出典:https://www.tokyo-marui.co.jp/products/electric/standard/21
また、戦時では大量の武器を生産しなければなりませんが、シンプルブローバック、ボルトに固定したファイアリングピンによるオープンボルトファイアリング方式、
簡単なプレス工程と溶接で生産できるサブマシンガンは、戦時急造モデルとして最適だったのです。
その代表例がイギリスの「ステン・サブマシンガン」です。
鉄パイプにバレルとマガジンハウジング、簡単なストックを付けたこのサブマシンガンは、当初はあまりにチープな外観で、自国のイギリス兵たちからも笑いものにされていました。
しかし、使い勝手と性能の良さからその評価は一変して、自国の需要を満たした後はレジスタンスへの支援武器として、ドイツ占領下の地域に支給され続けたのです。
これも製造コストの低さ故に可能だったことです。
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サブマシンガンの価値を再認識させたHK MP5
第二次大戦まで戦場で大活躍したサブマシンガンですが、アサルトライフルの登場により、一気に活躍の場が奪われたのです。
それまで、遠距離には、連射性能は劣るが威力の高い小銃で撃ち合い、近距離での打ち合いを補う形でサブマシンガンを運用していました。
しかし、サブマシンガンの威力不足と、小銃の連射性能の低さをカバーできるアサルトライフルの元祖というべきドイツのStg44の登場で、
先進国ではサブマシンガンは主力兵器ではなくなり、もっぱら工業生産力の低い開発途上国で使用されるようになります。
しかし、サブマシンガンの威力不足という面が、警察機関から再評価されるのです。
戦場と違い、市街地で犯罪者相手に武器を使用する警察では、貫通力の高いアサルトライフルは、犯人の体を貫通した銃弾が、一般市民にまで当たる可能性があるのです。
この二次被害を防ぐために威力の低いサブマシンガンが警察の装備としては適していたのです。
それを印象づけたのが、1977年のルフトハンザ航空機ハイジャック事件です。
画像出典:https://www.tokyo-marui.co.jp/products/electric/standard/8
この事件の解決のために投入されたドイツ国境警備隊のGSG9が、HK MP5を装備して、人質に被害を出さずに犯人たちを制圧したのです。
この事件により、各国のミリポリ関係機関からサブマシンガンは再び再評価され、HK MP5はSASやSEALS、日本のSATなどに対テロ兵器として採用されるようになります。
従来のサブマシンガンとHK MP5の違い
HK MP5がサブマシンガンを世界中のミリポリ機関に再び評価させた理由は、その凝ったメカニズムにあります。
それまでのサブマシンガンはオープンボルトファイアリングでボルトにファイアリングピンを固定して、
ボルト前進時にカートリッジを給弾して、ボルトがチャンバーを閉鎖する時にプライマーを叩くという構造でした。
この方式はボルトの重さとスプリングの強さでチャンバーを閉鎖でき、ロック機構不要のシンプルブローバックであるため、精密な加工技術がいらず低コストと高い生産性を維持していたのです。
しかし、その反面、ボルトがチャンバーを閉鎖する時に発生する衝撃のため銃口がブレるため精密な射撃には不向きでした。
そこでH&K社はMP5にバトルライフルであるG3と同じ閉鎖メカニズムである「ローラーロッキングシステム」を搭載したのです。
クローズドボルトファイアであるローラーロッキングシステムは、発射時に銃口がブレることもなく、100m以内ならアサルトライフル並の精密射撃が可能です。
ただ、サブマシンガンのサイズに、このシステムを搭載するには精密な加工技術が必要で、コストも跳ね上がります。
当時の常識からすると、このMP5は間違いなくオーバーエンジニアリングと言っていいほどの凝ったメカニズムだったのです。
しかし、このゲルマン魂の本領発揮とも言うべき職人気質で作られたMP5は、サブマシンガン史上、最高の成功作となり今も世界各国で活躍しています。
MP5の呪縛と現在のサブマシンガン
1966年にMP5が登場して以降のサブマシンガンは「打倒MP5!」に呪縛に取れ割れます。
その例がオーストリアのステアー社が開発した「TMP」でしょう。
TMPはMP5と同じくクローズドボルトファイアからの発射で、900発/分という高い連射性能を有しています。
画像出典:https://ksc-guns.co.jp/gas/submachinegun/mp9_tp9_series.html
ステアー社はこのTMPでMP5の牙城を崩すべく投入したのですが望み通りにはいかず、現在はTMPの製造権をスイスのB&T社に譲っています。
MP5以降、サブマシンガンもクローズドファイアが主流になりつつあり、HK UMP、スタームルガーのMP9、クリスベクターといった近年のサブマシンガンは軒並みクローズドボルトファイアを取り入れています。
画像出典:https://www.laylax.com/products/detail.php?product_id=3178
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エアガンのジャンルについてのまとめ
今回から数回に渡ってエアガンのジャンルについてご説明をいたしますが、今回はボルトアクションライフルとサブマシンガンについてご説明をしました。
じつはこのご紹介する順番は、軍事史に登場する順番でもありますので、このシリーズを読み終われた方は、自然に銃器開発の歴史や、各ジャンルとの関わりについての雑学の知識を得ることになります。
サバゲーではただ単にエアガンを撃っても楽しいのですが、その銃の背景にある開発経緯や他の銃との関連を知っておけば、より一層自分の銃に愛着を感じるとともに、仲間にも教えた上げられます。
そう言った気持ちでこの記事のシリーズに最後までお付き合いいただけると幸いです。
また、エアガンの知識が増してくると、どうしても新しいモデルが欲しくなります。それと共に装備品の更新も考えるようになるでしょう。
どっか近所でエアガン買い取りしてるとこないかしら。 それなりのお値段で買ってくれるとこ。(要はハドオフみたいな叩き買いじゃないとこ)
— 台所@ (@kazu_kitchen) October 14, 2011
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当ブログでもサバゲー初心者がサバゲーグッズを簡単に資金化できる方法をご案内しています。
新世代のMP5購入の資金調達に悩んでいる人は、参考にされてはいかがでしょうか。
では次のブログでまたお会いしましょう。