回を重ねるごとにいろいろな謎だった部分が徐々に明らかになりつつあるアニメ「リコリス・リコイル」、
ますます面白くなってきて絶賛リコリス沼にハマリ中!って人も多いのではないでしょうか。
そんな「リコリス・リコイル」ですが、
当ブログではこれまでメインキャラクターのうちの一人である「井之上たきな」の銃を、
「S&W M&P9 口径9㎜パラベラム5インチ シルバースライドモデル」ではないかとお伝えしてきたのですが、どうやら少し違うようです。
今回はこの井之上たきなの銃の口径が.45ACPではないのか?という考察と、
その根拠についてアニメ中のエピソードを元にお届けしたいと思います。
「リコリス・リコイル」をお見逃しの方は
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【リコリス・リコイル】たきなの銃の口径は?

このブログではアニメ【リコリス・リコイル】に登場するキャラクターたちの装備する銃について考察をしてきました。

その中で井之上たきなの装備する銃はS&W M&Pシルバースライド5インチの口径9㎜モデルではないかとお伝えしてきました。
しかし、アニメを繰り返し見るうちに「たきなの銃の口径は9㎜パラベラムではなくて.45ACPなんじゃね?」と思うようになったのです。
ではなぜ、たきなの「S&W M&P」の口径が9㎜パラベラムではなく、.45ACP(45口径)を考えるようになったのか?をご説明します。
【リコリス・リコイル】たきなの銃が45口径だと思う根拠は?
【リコリス・リコイル】井之上たきなの装備する銃の口径が.45ACPだと思う根拠は、
アニメ【リコリス・リコイル】のエピソード2とエピソード4の冒頭のシーンによるものです。
では、そう思うようになった理由を、エピソードのシーンを示しながらご説明します。

上の画像はアニメ【リコリス・リコイル】のエピソード2の冒頭のシーンです。
この時に千束は要人警護任務の準備のために自分の銃のマガジンにカートリッジ(弾薬)を補充しています。
そのカートリッジのアップが下のシーンです。

ご覧の様にブラスケースに赤色の弾頭がついていて、通常のFMJ(フルメタルジャケット)弾やHP(ホローポイント)弾とはかなり違いますよね。
実はこの弾頭はゴム製の非殺傷弾で、千束のために喫茶リコリコ店長のミカが作った特別なカートリッジとアニメでは語られています。

ちなみに千束が装備する銃がコレ、
デトニクス・コンバットマスター45口径ストライクフェイス・カッツコンペンセイター付きカスタムです。

さて、ここまでを踏まえて、次の画像をご覧ください。

これは喫茶リコリコの地下に作られたシューティングレンジで、
井之上たきなが射撃訓練をしている画像なのですが、
アニメ中で撃った後にあまりの当たらなさにため息をついています。
そして、たきながため息をつく原因となったのがコレ!

たきなが指でつまんだカートリッジには赤色の弾頭が付いています。
そう、この日、たきなは千束の使う非殺傷弾を自分のS&W M&Pで試したのです。

ここまでご説明をすれば既にお分かりでしょう。
つまり、千束とたきなは同じカートリッジを撃てる銃を装備しているのです。
千束のデトニクス・コンバットマスター改は.45ACPを撃てる45口径です。
そうなると当然、たきなの装備するS&W M&Pはこれまで述べてきた9㎜パラベラム口径のM&P9ではなく、M&P45であろうという結論に至ったのです。
非殺傷弾(ゴム弾)とは?
ゴム弾(ゴムだん)は、弾丸の一種。主に警察や軍隊で暴動鎮圧、訓練用、大型獣の撃退に使われる。非致死性兵器とされるものの一つ。弾丸の重量や空気抵抗を受けやすい構造上、有効射程は極めて短い。弾丸の重量や空気抵抗を受けやすい構造上、有効射程は極めて短い。至近距離から発射すればプロボクサーのパンチ並みの打撃を与える
引用元:Wikipedia
【リコリス・リコイル】の銃描写は信頼できるのか?

さて、ここまでの考証で井之上たきなのS&W M&Pは、9㎜パラベラムではなく45口径であるという結論に至ったのですが、
ここである疑問が浮かぶ人もいるのではないでしょうか?
それは「アニメの画像だけでそこまで断定できるのか?そもそも「リコリス・リコイル」の銃の描写は信頼できるのか?という疑問です。
そんな人に「リコリス・リコイル」の銃の描写やディテイルの正確さについて触れておきます。
上の画像は【リコリス・リコイル】エピソード1の冒頭で、
たきなが武器商人相手にPKMというライトマシンガンを掃射するシーンです。
ここで注目して欲しいのは、この機銃から排出された空ケースのシーンです。

このカートリッジは7.62x54mmR弾という1891年にロシア軍に採用された弾薬です。
スナイパーライフル好きな人ならご存知の、ロシアのボルトアクションライフル「モシン・ナガン」の弾薬としても有名です。
そこでこの弾薬にはRという文字が付いているのですが、このRというのは「リムド」という意味です。
リムとは薬莢の下の縁という意味で、このリムドカートリッジはリボルバー全盛の頃、
リボルバーのシリンダーからケースが取り出しやすいようにデザインされたケースで、
オートマチックウェポンがメインの現代では、エキストラクターの爪でチャンバーから空ケースを引っ張り出しやすいリムレスカートが主流になっています。
現代の軍用弾薬でこのリム弾を採用しているのはロシア軍系列の銃のみなので、
このシーンでPKMから排出された空ケースを、キチンと縁のあるリムドとして描いているあたり、
【リコリス・リコイル】の銃描写はディテールまでも正確な知識によって再現されたもので、
信頼に値するものだと考えています。
【リコリス・リコイル】たきなの銃S&W M&Pとは?

S&W M&Pは、S&W社が開発した自動拳銃であり、製造開始は2005年まで遡ります。
作動方式はショートリコイルオペレーテッド、激発方式はストライカーシステム、フレームはポリマー素材という、グロックの影響をかなり受けたデザインになっています。
そもそも、S&Wのポリマーオートは1994年に発売されたシグマから始まるのですが、このS&Wシグマはあまりにもグロックのデザインに酷似していたため、
グロック社より無許可コピーの訴訟を起こされたという黒歴史があります。
使用弾薬は9㎜パラベラムをメインに.40S&W、.45ACP、380ACPなど6種類の口径が用意されています。
S&W社はこのシグマやSW99のノウハウを生かし、アメリカ軍が提唱するMHS(モジュラー・ハンドガン・システム)などを取り込みつつ開発されたのが、このS&W M&Pです。
S&WにとってのM&Pというモデル名の意味するものは

このM&Pというモデル名はS&W社では2代目にあたります。
初代は.38スペシャル口径のリボルバーM10(ミリタリー&ポリス)でした。
このモデルはアメリカの新人警官に銃の講義をする際に、このM10のカッタウェイモデルを見せてリボルバーのメカニズムを教えていたのです。
ちなみにこのM10を357マグナムにしたのが次元大介の愛銃M19コンバットマグナムであり、
それをステンレスモデルにしたのが名銃と呼ばれるM66です。
言わばS&W社にとってM&Pというモデル名はマスターピース的存在であり、
アメリカ魂をぶち込むと言った意気込みで開発された銃なのです。
【リコリス・リコイル】たきなのS&W M&Pの特徴

たきなの銃であるS&W M&Pの一番の特徴は、通常のM&Pには付いていないサムセフティが付けられていることでしょう。
近年のモダンポリマーオートでは、内部メカにAFPB(オートマチック・ファイアリングピン・ブロック)が内蔵されているため、
マニュアルセフティ付きのモデルはほとんど見かけ無くなりましたが、たきなの銃には敢えてサムセフティが付けられているようです。
その理由は、日本の警察が銃による事故を極端に嫌うためでしょう。

日本の警察が採用している銃にSIG P230Jというモデルがあるのですが、このP230には本来ならマニュアルセフティが付けられていません。
しかし、日本版のP230Jには警察機関の要望で、敢えて手動セフティを追加したのです。
【リコリス・リコイル】のDAは警察機関ではありませんが政府公認の治安維持組織であるため、安全面では警察機関に準じたといった所ではないでしょうか。
S&W M&Pのマニュアルセフティについて

S&W M&Pにはマニュアルセフティ付きとそうでないモデルの2種類があります。
では同じ銃なのにセフティに差をつけたのか?答えは単純です。
S&W M&Pがリリースされた数年後から始まりつつあった、アメリカ軍の時期制式採用ピストルのトライアルによるものです。
そのアメリカ軍制式採用ハンドガントライアルの要項に、マニュアルセフティ付きという項目が記されていました。
M&Pは名前からも分かるようにミリタリー(軍隊)とポリス(警察機関)での採用を目指して開発されたハンドガンです。
当然、アメリカ軍のハンドガントライアルにエントリーしないはずもなく、
その過程で当初はインターナルセフティだけだったM&Pに、外部操作のマニュアルセフティが追加されたのです。
【リコリス・リコイル】たきなの銃 東京マルイ S&W M&P

【リコリス・リコイル】たきなの銃についてご説明しましたが、
この記事をお読みの方の中には、このS&W M&P45をコレクションに加えたいと思う方もいらっしゃるでしょう。
そこで、東京マルイのガスガンの中からたきなの使うS&W M&Pを探してみました。
結論から言えば、たきなが使っているS&W M&P45のシルバースライドモデルは、東京マルイのガスガンの中にはありません。
しかし、同じS&W M&Pの9㎜パラベラムバージョンと、そのバリエーションがありますのでご紹介しておきます。
東京マルイ S&W M&P9のスペックと特徴
東京マルイのS&W M&P9の基本スペックは下記のとおりです。
全長 | 194㎜ | 最高 | 70.13m/s |
重量 | 620g | 平均 | 68.92m/s |
銃身長 | 90㎜(インナーバレル長) | 最低 | 67.54m/s |
装弾数 | 6㎜BB弾25発+1 | ジュール値 | 0.475J |
定価 | 16,800円 | 発売日 | 2014年8月1日 |
東京マルイ S&W M&P9の特徴
東京マルイのS&W M&P9には3種類のバックストラップを交換することで、射手の手にフィットするグリップサイズにできる機能が付いています。
所謂、アメリカ軍が推奨するMHS(モジュラー・ハンドガン・システム)構想ですね。
また、左右から操作可能なアンビセフティタイプがモチーフとして選ばれています。
このあたりはたきなが使う銃と同じなので、リコリス・リコイルファンにはたまらないでしょうね。
ただリコリス・リコイルファンにとって残念なのが、45口径ではなく9㎜口径であることと、スライドのカラーが黒一色であることでしょう。
しかし、ガスガン的には45口径でも9㎜口径であってもスペック的な差はないので、このあたりはあまり気にならないかもしれません。
内部メカでは実銃のようなストライカー式ではなく、作動の確かな内蔵ハンマーにアレンジされています。
弾道特性はさすが東京マルイと言うべきもので、フラットな低伸弾道で狙った先まで真っ直ぐに飛んでいきます。
東京マルイ M&P 9 のバリエーション

東京マルイのS&W M&P9には「M&P 9 Vカスタム 」と「M&P 9L PCポーテッド」という2つのバリエーションモデルがあります。
「M&P 9 Vカスタム 」の特徴はFDE(フラットダークアース)カラーのスライドとフレーム、
前後サイトに暗闇でも狙いやすい「ハイブリッド・ナイトサイト」を搭載したことです。

「M&P 9L PCポーテッド」はM&Pの競技用カスタムをイメージしたもので、
競技銃らしくリアサイトをマイクロドットサイトに交換可能であること、
スライドを5インチのロングタイプに伸ばしたこと、
アウターバレルに2箇所、スライド上に8箇所のポートを設けていることです。
【リコリス・リコイル】井上たきなが使うS&W M&Pには、この「M&P 9L PCポーテッド」のシルエットが一番近いでしょう。
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